日大アメフト部員が大麻関与疑い 大学「違法薬物が発見された事実は確認できていない」とコメント

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日大のアメリカンフットボール部の部員が大麻とみられる薬物に関与した疑いがあるとして大学側が調査に乗り出していることが2日、分かった。
日大はスポーツ報知の取材に文書で回答。部員のほか退部者、監督、コーチら指導者を対象に聞き取りなどを実施中で、既に警察に相談したとした。2日時点では「違法な薬物が発見されたとの事実は、確認できておりません」と明かした上で「調査の結果、犯罪の事実等、不適切な事実が確認された場合には厳正に対処する所存です」と述べた。
チームは現在、事案調査のため全体練習を控えているが、活動休止はしていない。7月22日には同部の保護者会を開き、事実関係の説明を行った。関東学生アメリカンフットボール連盟にも同31日に報告を行ったが、内容が不十分だとして再報告を求められている。
日大アメフト部は、大学王者を決める甲子園ボウルで21度優勝の強豪。2018年には関学大との定期戦で「悪質タックル」が社会問題になった。悪質タックル問題を経て、指導体制が刷新され、同年9月に公募で選ばれた立命大元コーチの橋詰功氏が監督に。「人間力向上」をテーマに再建に尽力した経緯がある。21年に橋詰氏が退任。現在は2季連続で関東大学リーグ1部上位「TOP8」で10チーム中7位と苦戦していた。
日大では、20年1月に公式戦出場経験もあるラグビー部員が、大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された。大学スポーツ界屈指の伝統校が、またしても競技外の問題で耳目を集める事態となってしまった。元理事長の脱税事件などの不祥事に揺れた中で、昨年7月からは林真理子氏が日大の理事長を務めている。

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