48歳妻が青ざめた…2700万円の中古マンション「愛想のいい管理人」が起こしたヤバすぎる行動

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多くのマンションが抱えるマンショントラブル。国土交通省が発表した『マンション総合調査・平成25年度調査』によれば、65.6%のマンションが、何らかのトラブルを抱えているという。
発生したトラブルについては、居住者間のマナーをめぐるトラブルが55.9%と最も多く、次いで建物の不具合が31.0%、費用負担が28.0%と続く。
マンションは戸建て住宅とは異なり、考え方も生活スタイルも全く異なる人同士で、同じ建物・設備を共同で使用する。住んでいる以上、何らかのトラブルに巻き込まれる事は避けられるものではないだろう。
大塚加奈子さん(仮名・48歳)は、5年前に3LDKでリフォーム済の中古マンションを2700万で購入した。駅から徒歩7分の立地で、都会のわりには周りには田畑が残っており、少し歩けばウォーキングができそうな河川敷の公園があるところが気に入ったという。
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世帯収入は950万円。2人の子供たちは独立済。頭金1500万円を用意しての購入だったため、生活にも余裕がある。16畳ほどあるリビングに防音室を設置し、40年近く続けている趣味のピアノを奏でながら、ウォーキングに出かけたり、料理教室に参加したり、休日には夫婦で道の駅にドライブに出かけたりと、順風満帆な生活を送っていたそうだ。
ところが2年前、持ち回りでマンション管理組合の役員になってから幸せだった生活が一変する。原因は、マンション管理人男性(61歳)とのトラブルだ。
「管理人の男性は、掃除好きで愛嬌も良くて、住民のウケも良い人でした。私が上階の住人がベランダでタバコを吸っている事で、洗濯物に灰が付着して困っていると話した時も、すぐに動いてくれて上階の方が謝りに来てくれてトラブルが解決した事もあったので、最初は頼りにしていたのですが…」
加奈子さんが異変を感じたのは、上階の住民とのトラブルが穏便に解決して、管理人男性にお礼を伝えてからだ。
「マンション内でなぜか管理人と偶然出会う事が多くなったんです。『こんにちは!』と挨拶をしてすれ違うだけですが、買い物に出かけて帰ってくるときも、犬の散歩から戻ってくるときも、1日に何度も偶然すれ違うようになったんです。ちょっと気持ち悪くて夫に相談したのですが『気のせいでしょ』と相手にしてくれなくて、余計にモヤモヤするだけでした」
確かにマンション内をマメに掃除する管理人であれば、頻繁に出かけている加奈子さんが何度もすれ違うのは必然のようにも感じる。ただ…
「私の勘違いだったらその方が良かったのですが、私が健康のために1階から階段を使って部屋に戻ろうとしたとき、マンションの反対側の1階に管理人がいるのに気づきました。『今日はすれ違わないな』と思って階段を上がっていたら、3階から4階にあがるところで、反対側にいたはずの管理人が、4階から息を切らしながら降りてきて、『こんにちは』と声をかけてきたんです。
もしかしたら、たまたま逆側から4階まであがったところで、急ぎの用ができて、私のいた階段から降りただけかも知れないと思うようにしましたが、物凄く気味が悪くて、あの日から管理人を警戒するようになりました」
疑惑が確信に変わったのはその数日後だ。買い物から帰り、いつものように階段を上がって部屋に戻ろうとしたとき、管理人の姿が見えたという。加奈子さんがフェイントをかけて階段を下りて裏庭スペースに潜むと、すれ違うはずの場所に彼女がいなかった事で、ギョロギョロとあたりを見回し、引きつった笑顔で加奈子さんを探しはじめる姿を目撃してしまった。
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「やっぱり気のせいではなかったんです。血の気が引いて、怖くて動けず、そのまましばらく隠れて、管理人がいなくなってから急いで部屋に戻りました」
加奈子さんはその日の晩、改めて夫に「気のせいではなかった」と訴えたそうだ。ところが「いくらなんでもありえない。ホルモンバランスが崩れて自意識過剰になっているんじゃない?」と取り合って貰えず夫婦喧嘩に発展したという。
人間は自分が理解できない事に対して、自分が理解できる理由をつけて物事を決めつけようとする習性を持った動物である。夫は、ひとあたりの良い管理人という表の顔の印象に引っ張られて、安直に女性の更年期障害が原因だと決めつけたのかも知れない。
そして夫との関係が壊れていく中、管理人の粘着行為はエスカレートしていった。
後編『夫は無関心…ストーカーと化した「愛想のいい管理人」に追い詰められた40代妻が迎えた「最悪の結末」』に続く。

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