岸田総理 ロシアを名指しで批判し、法の支配と国連改革訴える 国連総会一般討論演説

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アメリカを訪問中の岸田総理は、国連総会の一般討論演説に初めて臨み、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、国連改革などを訴えました。国連本部前から同行している室井記者に伝えてもらいます。
日本の総理として3年ぶりに対面での国連総会に出席した岸田総理ですが、演説ではロシアを名指しで批判し、法の支配の重要性を強調し、国連が変わらなければいけないと訴えました。
岸田総理「法の支配に基づく国際秩序の徹底のため、力と英知を結集するときです。そのためにどうしても実現せねばならないのが国連の改革であり、国連自身の機能強化です」
岸田総理はロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、国連の安全保障理事会が機能不全に陥っている現実を踏まえ、安保理を含む国連の改革と機能強化を訴えました。その上で、「改革に向けて文言ベースの交渉を開始する時だ」と述べ、国連改革に向けた具体的な決議案の作成を呼び掛けました。
ただ、国連改革の決議案をめぐっては、2005年に日本などが決議案を作ったものの採択されず廃案になるなど、この間ほとんど前に進んでいません。
ウクライナ情勢などで国連改革の機運が高まっているとはいえ、常任理事国を含めた合意形成は容易ではなく、来年からは加盟国の中で最も多い12回目の非常任理事国入りが決まっている日本の本気度が試されています。

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