水戸・子供2人死亡 「いつも元気で明るい」母 数日前に異変か

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水戸市平須町のアパートで小学3年と保育園児の兄妹が亡くなり、自称現場に住むパート従業員、太田亜紀子容疑者(39)が長男を殺害した容疑で逮捕された事件。親子3人で遊ぶ姿を日ごろから見ていた近くの住民らは「信じられない」と衝撃を語り、花を手向けた。空手好きの息子を娘と一緒に見守っていた母に何があったのか――。【鈴木敬子、森永亨、木許はるみ】
<どんな事件か>39歳母「子供2人を刺した」 流血の兄妹、布団に 亡くなったのは太田容疑者の長男で小学3年の継真(けいしん)さん(8)と長女で保育園児の梨心(りこ)ちゃん(5)。県警は24日午後7時半ごろからアパートの現場検証を行い、詳しい状況を調べた。

県警などによると、太田容疑者は午前6時半ごろ、携帯電話で110番し、警察官が駆け付けると、やつれた様子でドアを開けたという。近くの女性(73)は、警察官の前で泣いているような姿を見て、「日ごろ、家族での言い争いもなかったのに」と案じた。 近所のパート従業員の女性(29)らによると、継真さんは低学年の頃はサッカー少年。最近は空手を習い、夕方には自宅脇の駐車場で、母と妹の前で形を練習するのが日課だった。梨心ちゃんは砂遊びやままごとが好きな活発な子だったという。近くの保育園に通い、21日に元気に登園したばかりだった。 市や県によると、一家の関係で子育ての相談や虐待の通報を受けた記録はない。ただ数日前に自宅周辺で母親を見かけた人の中には「いつもと違う様子だった」と語る人もいる。 近くに住む女性(28)は最近、ボール遊びをする3人を見たといい、「大きな声で笑っていた。お母さんは、いつも元気で明るく、子供たちも会うとすぐあいさつしてくれた。『今度、お昼を一緒に食べよう』と話していたのに」と驚いた様子で話した。女性が0歳の第2子を出産する前には太田容疑者から「ベビーカーのお下がりがある」と声を掛けられた。「『2人育てるのは大変だよ』と言っていたけれど、思い詰めているようには全然見えなかった」と肩を落とした。 娘が梨心ちゃんと同じ保育園に通う女性(34)は、「娘とよく追いかけっこをして遊んでいた。お母さんとも送り迎えで会っていて、気持ちが落ち着かない」と語りながら現場で花を手向けた。 継真さんの小学校は、25日に臨時の保護者会を開くと決定。市教育委員会は、スクールカウンセラーを配置するという。
亡くなったのは太田容疑者の長男で小学3年の継真(けいしん)さん(8)と長女で保育園児の梨心(りこ)ちゃん(5)。県警は24日午後7時半ごろからアパートの現場検証を行い、詳しい状況を調べた。
県警などによると、太田容疑者は午前6時半ごろ、携帯電話で110番し、警察官が駆け付けると、やつれた様子でドアを開けたという。近くの女性(73)は、警察官の前で泣いているような姿を見て、「日ごろ、家族での言い争いもなかったのに」と案じた。
近所のパート従業員の女性(29)らによると、継真さんは低学年の頃はサッカー少年。最近は空手を習い、夕方には自宅脇の駐車場で、母と妹の前で形を練習するのが日課だった。梨心ちゃんは砂遊びやままごとが好きな活発な子だったという。近くの保育園に通い、21日に元気に登園したばかりだった。
市や県によると、一家の関係で子育ての相談や虐待の通報を受けた記録はない。ただ数日前に自宅周辺で母親を見かけた人の中には「いつもと違う様子だった」と語る人もいる。
近くに住む女性(28)は最近、ボール遊びをする3人を見たといい、「大きな声で笑っていた。お母さんは、いつも元気で明るく、子供たちも会うとすぐあいさつしてくれた。『今度、お昼を一緒に食べよう』と話していたのに」と驚いた様子で話した。女性が0歳の第2子を出産する前には太田容疑者から「ベビーカーのお下がりがある」と声を掛けられた。「『2人育てるのは大変だよ』と言っていたけれど、思い詰めているようには全然見えなかった」と肩を落とした。
娘が梨心ちゃんと同じ保育園に通う女性(34)は、「娘とよく追いかけっこをして遊んでいた。お母さんとも送り迎えで会っていて、気持ちが落ち着かない」と語りながら現場で花を手向けた。
継真さんの小学校は、25日に臨時の保護者会を開くと決定。市教育委員会は、スクールカウンセラーを配置するという。

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