「こんな会社いたくない」入社3ヶ月で退職者が相次ぐ、“職場崩壊”を招いた新入社員のひと言

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多くの企業が新入社員を迎え入れる春以降、新卒はもちろん、転職してきた人たちで職場の空気は一変する。だが、そこに職場を引っ掻き回す“モンスター新入社員”が紛れ込んでくることもあるのだ。“個”が尊重される時代においても、組織としては悩ましい問題である–。 今年は新型コロナに伴う規制が緩和され、4年ぶりに対面やマスク無しでの入社式を行った企業も多い。入社後、新入社員はそれぞれが配属された部署で自己紹介をすると思うが、「自己紹介で女性社員が放った一言が、まさかあんなトラブルを引き起こすなんて……」と語るのは、都内の某社に勤務する水野裕太さん(仮名・35歳)。水野さんが4月からの3ヶ月間で直面した“職場崩壊”の顛末とは? ◆“自己紹介の内容”にザワつく男性社員たち
水野さんが勤める会社には、4つのチームがあり、それぞれ15人ずつで男女比は2:1。新入社員の約50名が各チームに振り分けられた。研修時に自己紹介を行なうのが恒例となっている。
「自己紹介といっても名前と出身大学、サークルでの活動、中途入社の人は前職とか、チームではこう呼んでほしいなど簡単なものです。コロナ禍のときはリモートで行われていたのですが、今年からはようやく対面でできるようになったんです」
そんななか、あるチームの女性から驚きの発言が飛び出したという。彼女は新卒で入ってきた22歳だが……。
「彼女が自己紹介のときに『学生のときはで働いていました!』と言ったんです。とは夜遊び好きの間なら結構、有名な夜の店。女性社員や新入社員たちはポカン……としていましたが、僕たち30代以上の男性社員はすぐにピンと来ましたね」
◆「なぜ自らカミングアウトしたのか?」深まる謎 新入社員の発言に一部がざわついた。水野さんの会社はそこまで厳しい面接ではないというが、念のため、人事に彼女の履歴書を確認させてもらった。 「彼女の履歴書にはアルバイト歴はスポーツジムとしか書かれていませんでした。スポーツジムではなく夜の店で働いていたことを、なぜ自らカミングアウトしたのか謎でした。かといって、僕から彼女に問いただすのもセクハラだと思われそうじゃないですか。学生時代のバイトを理由にクビにするわけにもいかないでしょう」
◆チームが崩壊
新入社員の間で彼女の経歴が広まることはなかったが、中年の男性社員の間では、その話題で持ちきりだったという。 「研修は和やかな雰囲気でした。男性社員同士の会話のネタになることはありましたが、社内の業務に関わる問題が起きなければいいかなと軽く考えていたんです。しかし、研修が終わった頃、彼女のチームに徐々に異変が……。なんと、そのチームの女性新入社員の数名が突然『チーム替えをしてほしい』と言ってきたんです。チームを変えるタイミングは年に1度のみ、ましてや入ってすぐの変更は認められない。理由をたずねても教えてはくれませんでした」 結局、チーム変更は認められなかった。すると、変更を訴えた女性社員が退職したのだ。水野さんが衝撃の事実を知ったのは、それから数週間後のことだった。
◆まさかの“社内でパパ活”
「例の彼女がチームの年上の社員何人かを相手に“パパ活”をしてお小遣いをもらっていたんです。新入社員の子が辞めたいと言い出したのは、彼女が年上の社員とラブホに入るのを偶然見かけてしまい『こんな会社いたくない』と思ったようです。それからしばらくして、パパ活をしていた彼女も逃げるように退職していきました」 4月からたったの3カ月弱で、その女性社員を含む数名が次々と退職していった。「わざわざ自己紹介で言ったのは、じつは初めからパパ活が目的だったのでは?」と水野さんは推測するが、真相は果たして……。
<取材・文/結城>

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