野口健氏、殺到する富士登山者に警鐘「暗闇の中では落石避けようもない」登山の心得つづる

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

アルピニストの野口健氏(49)が4日、ツイッターを更新。1日に山開きを迎えた富士山に登山客が殺到している状況を受け、「暗闇の中では落石が起きた時に避けようもない」と警鐘を鳴らした。
富士山では、御来光を拝もうとする登山客が押し寄せ、山小屋がほぼ満室となっている状況が報じられている。夜間も多くの登山客が山道にあふれる状況に避難者が急増する可能性も指摘されており、野口氏は「山小屋が予約できず仕方がなく弾丸登山をされる場合は例えば事前に八ケ岳に登り、高所順応をした方が高山病のリスクは軽減される」と対処法を紹介した。
続くツイートでは「必ずしもご来光を山頂で崇める必要もない。僕が人を案内する場合、午前5時ごろ五合目を出発し、12時頃に登頂し夕方までに五合目に戻る」とし、「ベッドランプの光で登ると景色がないためか登るスピードが速くなりやすい。また、特に登山に慣れていない方は光しか当たらない限られた視界の中で登るのはリスク」と指摘。軽装での登山については「夏山でも凍死するケースがある。下界と4000M弱の世界はまるで別世界。僕は夏山でも薄手のダウンジャケット、またはフリースを必ずザックにいれていきます。雨具は当然のこと。雨が降れば極寒だと心得た方がいいでしょう。あとインナーの着替え」と説明した。
また、夜間に富士吉田登山道を進む登山客のヘッドライトの光が行列をなしている様子をとらえた写真を示し、「富士山以外でこれ程まで夜間登山者によるベッドランプの行列ができる山は果たしてあるのだろうか。早朝に出発し、昼一に登頂。夕方までに下山する事を進めます。暗闇の中では落石が起きた時に避けようもない。また、登山道のロープから外れてしまう人の姿も。落石を落とす危険があるのでやめて頂きたい」と呼びかけた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。