北海道・標茶でヒグマ「OSO18」対策会議 今年度初の被害確認

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北海道標茶・厚岸両町で4年前から放牧中の乳牛などを襲い、「OSO(オソ)18」のコードネームで呼ばれるヒグマの捕獲に向けた対応推進本部会議と被害対応連絡調整会議の合同会議が28日、標茶町で開かれた。会議では道立総合研究機構(札幌市北区)が、24日に同町の育成牧場で乳牛(14カ月の育成牛)が襲われて死んだ現場近くで採取された体毛のDNAが、OSO18のものだったことを報告した。OSO18による被害が確認されるのは今年度初めて。
SNSに自分の画像…女性がなりすましの相手を特定するまで 道からOSO18の捕獲を委託されているNPO法人「南知床・ヒグマ情報センター」(黒渕澄夫理事長)の藤本靖主任分析官(61)は、冬眠前と冬眠明けの追跡調査について、「積雪が遅く、雪解けも早く、捕獲には至らなかった」と説明。会議後、藤本さんは「四国の半分くらいの面積から本当の犯人を見つけ出そうとしているが、90%ぐらいは追い詰めている。ヒグマの執着心を利用して捕獲に努めたい」と話した。 市民団体「ヒグマの会」の山中正実理事は「箱わなで大型の雄を何頭か捕まえて首輪を装着、GPS(全地球測位システム)で追跡することで、この地域の雄の行動パターンが見えてくる」と提案。住民からの迅速な目撃情報提供と、情報の集約化を求めた。 OSO18に牛が襲われる被害は標茶・厚岸両町でこれまでに計66件起きている。【本間浩昭】
道からOSO18の捕獲を委託されているNPO法人「南知床・ヒグマ情報センター」(黒渕澄夫理事長)の藤本靖主任分析官(61)は、冬眠前と冬眠明けの追跡調査について、「積雪が遅く、雪解けも早く、捕獲には至らなかった」と説明。会議後、藤本さんは「四国の半分くらいの面積から本当の犯人を見つけ出そうとしているが、90%ぐらいは追い詰めている。ヒグマの執着心を利用して捕獲に努めたい」と話した。
市民団体「ヒグマの会」の山中正実理事は「箱わなで大型の雄を何頭か捕まえて首輪を装着、GPS(全地球測位システム)で追跡することで、この地域の雄の行動パターンが見えてくる」と提案。住民からの迅速な目撃情報提供と、情報の集約化を求めた。
OSO18に牛が襲われる被害は標茶・厚岸両町でこれまでに計66件起きている。【本間浩昭】

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