全員無職…異様な同居生活 二男が家族を支配か 神戸監禁傷害【バンキシャ!】

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兵庫・神戸市で女性を監禁したなどとして、子どもたち4人が逮捕された事件。6歳の孫は遺体で見つかっている。3世代6人全員が無職だったという異様な同居生活。そこで何があったのか。バンキシャ!の取材で、二男が家族を支配していたとみて警察が捜査していることがわかった。(真相報道バンキシャ!) ◇24日、バンキシャが向かったのは兵庫県神戸市。被害者の女性(57)が保護されたという住宅街の一角だ。女性は、およそ3か月にわたり監禁されていたとみられていて、保護されたとき左目は腫れ、背中には打撲の痕があったという。

女性を見つけ、通報した人は次のように話す。「体がかなり衰弱されてるような感じはしましたね。57歳ってテレビのニュースでは言ってはったけど、ぼくが見たときには白髪がバーとあって、15歳くらいは老けて見えたね。70過ぎくらいに見えた」監禁と傷害の疑いで逮捕されたのは、保護された女性の子供たちだ。長女の穂坂沙喜容疑者、二男の大地容疑者のほか、二女と三女も逮捕された。さらに同じ日、長女・沙喜容疑者の息子、修くん(6)の遺体が自宅から1キロほど離れた草むらで発見された。捜査関係者によると、きょうだいのうちの1人が「二男の指示で母親に暴行していた」という趣旨の供述をしているという。さらに、捜査関係者の一人はバンキシャの取材に、「二男が後からこの家にきて、きょうだいを支配したとみている」と話した。取材をすすめると、一家3世代6人の異様な同居生活が見えてきた。 ◇逮捕翌日の23日、アパートの前には多くの捜査員の姿があった。家の中から運び出されたのは、マットレス、ベビーカー、三輪車。大量のゴミ袋や段ボールも積み上げられていた。同じアパートの住人によると、部屋はメゾネットタイプの3LDK。1階にリビングやトイレ、浴室があり、2階には3部屋。ここで家族6人が暮らしていた。警察によると、女性とその子供4人は全員無職だったという。どんな暮らしだったのか。近所に住む人はバンキシャ!の取材に対し、次のように話した。「ガスは一切使ってなかったから。水道と電気だけ。ガス代は高い。だから赤ちゃんが生まれたときもお風呂に入れてあげていなかった」そんな家族に、あるとき変化があったという。近所の人「二男がきてから生活環境が変わった。去年の暮れから」二男の大地容疑者は、去年の年末から同居するようになったという。近所の人「命令口調やもん。話してるところが外から聞こえるのが。『聞こえてんのか』『わかってんのか』という感じやから。怒鳴り声」捜査関係者の一人は、「二男が後からこの家にきて、きょうだいを支配したとみている」と話す。大地容疑者とはどんな人物なのか。娘が大地容疑者と同じ小学校に通っていたという女性は次のように話した。「いたずらな子やったなというだけで。木に登ってよその子をいじめたりね。物を投げたり」──石とか?「そうそうそう。そやからみんな相手にせえへんしね」さらに…。大地容疑者と姉が同じ小学校だった女性「姉が小学校の時に後ろから飛び蹴りされて。まわりに危害を加えるような。いろんな子に飛び蹴りしてというのは、けっこう聞いてて。暴力的な感じ」さらに、娘が大地容疑者と小学校の同級生だったという男性は次のように話した。「短気というか、思い通りにならなかったら暴れたりする子だったとは思います」小学6年生の時、娘が大地容疑者に大けがをさせられたという。「(娘が)牛乳瓶を給食室に戻すという作業をしようとしていたときに、階段の一番上から下りようとしていたところを、今回の容疑者ですよね、大地くんが足を引っかけてそのまま下まで落としたんですよ」階段を転げ落ちて右手を負傷。手術を5回行ったという。トラブルが絶えなかったという大地容疑者だが、修くん(6)が遺体で見つかった事件との関連はあるのだろうか。22日(木)、兵庫・神戸市内の草むらでスーツケースに入れられた状態で見つかった修くんの遺体は、司法解剖の結果、背中全体に打撲の痕があったという。死亡したのは19日(月)ごろとみられている。大地容疑者らの自宅近くの防犯カメラには、同じ19日(月)の夕方、4人が歩く姿が映っていて、うち1人がスーツケースを引いている様子が記録されている。4人組は長袖の上着を着て、うちわのようなものであおぎながら歩いていた。「暑いのによくそんな格好するわと思って。一番の印象がサングラスだから。4人ともがサングラスやから」保護された女性は警察に対し、「大地容疑者が、きょうだいにスーツケースを用意するよう指示していた」と話したという。また、捜査関係者の一人は、バンキシャ!の取材に対し、「修くんへの暴行も大地容疑者が主導権を握っていたとみている」と話している。(2023年6月25日『真相報道バンキシャ!』より)
兵庫・神戸市で女性を監禁したなどとして、子どもたち4人が逮捕された事件。6歳の孫は遺体で見つかっている。3世代6人全員が無職だったという異様な同居生活。そこで何があったのか。バンキシャ!の取材で、二男が家族を支配していたとみて警察が捜査していることがわかった。(真相報道バンキシャ!)

24日、バンキシャが向かったのは兵庫県神戸市。被害者の女性(57)が保護されたという住宅街の一角だ。女性は、およそ3か月にわたり監禁されていたとみられていて、保護されたとき左目は腫れ、背中には打撲の痕があったという。
女性を見つけ、通報した人は次のように話す。
「体がかなり衰弱されてるような感じはしましたね。57歳ってテレビのニュースでは言ってはったけど、ぼくが見たときには白髪がバーとあって、15歳くらいは老けて見えたね。70過ぎくらいに見えた」
監禁と傷害の疑いで逮捕されたのは、保護された女性の子供たちだ。長女の穂坂沙喜容疑者、二男の大地容疑者のほか、二女と三女も逮捕された。さらに同じ日、長女・沙喜容疑者の息子、修くん(6)の遺体が自宅から1キロほど離れた草むらで発見された。
捜査関係者によると、きょうだいのうちの1人が「二男の指示で母親に暴行していた」という趣旨の供述をしているという。さらに、捜査関係者の一人はバンキシャの取材に、「二男が後からこの家にきて、きょうだいを支配したとみている」と話した。取材をすすめると、一家3世代6人の異様な同居生活が見えてきた。

逮捕翌日の23日、アパートの前には多くの捜査員の姿があった。家の中から運び出されたのは、マットレス、ベビーカー、三輪車。大量のゴミ袋や段ボールも積み上げられていた。同じアパートの住人によると、部屋はメゾネットタイプの3LDK。1階にリビングやトイレ、浴室があり、2階には3部屋。ここで家族6人が暮らしていた。警察によると、女性とその子供4人は全員無職だったという。
どんな暮らしだったのか。近所に住む人はバンキシャ!の取材に対し、次のように話した。
「ガスは一切使ってなかったから。水道と電気だけ。ガス代は高い。だから赤ちゃんが生まれたときもお風呂に入れてあげていなかった」
そんな家族に、あるとき変化があったという。
近所の人「二男がきてから生活環境が変わった。去年の暮れから」
二男の大地容疑者は、去年の年末から同居するようになったという。
近所の人「命令口調やもん。話してるところが外から聞こえるのが。『聞こえてんのか』『わかってんのか』という感じやから。怒鳴り声」
捜査関係者の一人は、「二男が後からこの家にきて、きょうだいを支配したとみている」と話す。
大地容疑者とはどんな人物なのか。娘が大地容疑者と同じ小学校に通っていたという女性は次のように話した。
「いたずらな子やったなというだけで。木に登ってよその子をいじめたりね。物を投げたり」
──石とか?
「そうそうそう。そやからみんな相手にせえへんしね」
さらに…。
大地容疑者と姉が同じ小学校だった女性「姉が小学校の時に後ろから飛び蹴りされて。まわりに危害を加えるような。いろんな子に飛び蹴りしてというのは、けっこう聞いてて。暴力的な感じ」
さらに、娘が大地容疑者と小学校の同級生だったという男性は次のように話した。
「短気というか、思い通りにならなかったら暴れたりする子だったとは思います」
小学6年生の時、娘が大地容疑者に大けがをさせられたという。
「(娘が)牛乳瓶を給食室に戻すという作業をしようとしていたときに、階段の一番上から下りようとしていたところを、今回の容疑者ですよね、大地くんが足を引っかけてそのまま下まで落としたんですよ」
階段を転げ落ちて右手を負傷。手術を5回行ったという。
トラブルが絶えなかったという大地容疑者だが、修くん(6)が遺体で見つかった事件との関連はあるのだろうか。22日(木)、兵庫・神戸市内の草むらでスーツケースに入れられた状態で見つかった修くんの遺体は、司法解剖の結果、背中全体に打撲の痕があったという。死亡したのは19日(月)ごろとみられている。
大地容疑者らの自宅近くの防犯カメラには、同じ19日(月)の夕方、4人が歩く姿が映っていて、うち1人がスーツケースを引いている様子が記録されている。4人組は長袖の上着を着て、うちわのようなものであおぎながら歩いていた。
「暑いのによくそんな格好するわと思って。一番の印象がサングラスだから。4人ともがサングラスやから」
保護された女性は警察に対し、「大地容疑者が、きょうだいにスーツケースを用意するよう指示していた」と話したという。また、捜査関係者の一人は、バンキシャ!の取材に対し、「修くんへの暴行も大地容疑者が主導権を握っていたとみている」と話している。

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