【桃沢 もちこ】「誰とでもすぐに関係を持ってしまう」苦手な友人の結婚式に、強制的に出席を求められ…余興まで頼まれた時の「耐え難い苦痛」

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厚生労働省が今月公表した「令和4年(2022)人口動態統計月報年数(概数)」によると、2022年の婚姻件数は50万4878組で、前年の50万1138組より3740組増加している。
婚姻件数の年次推移をみると、1972年の109万9984組をピークに、その後は増加と減少を繰り返しながら、右肩下がり傾向で推移。2022年の前年比増は、3年ぶりのことという。
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いずれにせよ、婚姻件数は全盛期の半分以下に減少しているワケだが、6月といえば「ジューンブライド(June bride)」の時期である。かつて、「6月に結婚する花嫁は幸せになれる」という言い伝えがあった。
しかし現実には、必ずしも幸せな結婚式を挙げる夫婦ばかりではないようだ。
埼玉県在住の武田佳奈恵さん(仮名・30代)は、かつて参列した友人の結婚式には苦い思い出があると言って、次のように振り返る。
「6年前くらいのことなんですけど、時々遊んでいる地元の男女グループがいました。ある日、そのなかのカップルが結婚したと報告してきて。婚姻届をふたりで持ってる写真がグループラインに投稿されたんです。結婚するかもしれないとは聞いていたけど、まさかでした」
結婚の報告を意外に感じた理由は、カップルの彼女のほうが地元では、とんだ男たらしで有名だったからだ。誰とでもすぐに身体の関係を持ってしまうため、地元では彼女と肉体関係を持っている男が何人もいた。
だからこそ、「彼女に結婚なんてそもそもできるのか」と思っていたし、正直、「カップルの男のほうがいつか浮気されるんじゃないか」など心配していたという。
「でも、いつも二人でいるし、仲が良さそうだったので祝福しました。そして結婚報告LINEが投下されて数日後に、『招待状送るからみんな住所送ってねー』と彼女のほうからグループLINEに連絡がきたんです。
結婚式を挙げることが決まってるんだと驚いたし、なにより、友達だから来るよね? といわんばかりの、見えない圧力が伝わってきて嫌な感じでした」
カップルとは、時々大人数で集まって遊ぶような関係で、特別仲が良いわけではないと、佳奈恵さん。正直なところ非常に迷ったが、ほとんどの友達が参加表明したのもあり、自分だけ行かないのは気まずいとしぶしぶ住所を送ったそう。
「それから数ヵ月経ったころ、同じグループの友達から『結婚式で余興をやってほしいって言われた』と話が来たんです。『どんな余興?』と聞くと、『いや、なんでもいいから適当にやっておいて』と頼まれたそうで……。
余興を考えるのも練習するのも一苦労というのに、『適当に』ってあまりにも雑すぎる頼み方だなと思いました。当然みんな社会人なので、忙しい中、時間を作らなきゃいけないわけですし」
結局、余興はグループ内の3人でダンスをすることに決めたという。週に2回ほど仕事帰りに集まって、練習を重ねていた。
そんなある日、「たまには練習帰りにみんなで飲みに行こう」と、練習場から近い居酒屋に行ったところ、たまたま、結婚を控えた当のカップルと遭遇。その時、彼女が放った一言に、佳奈恵さんは愕然としたという。
「偶然会ってしまって、向こうはどんな反応をするかなと思っていたんですけど、『余興の練習してきたんでしょ? メンバー見て察したわ』と、ドヤ顔で言ってきたのです。この日まで、本人たちから一度も余興について直接、依頼も感謝の言葉もなかったんですけど。察したのなら、一言『ありがとう』とか、言うべきじゃない? と腹が立ちました」
この出来事を機に、佳奈恵さんは結婚式への参列がだんだん嫌になっていったという。しかし、いまさら断れるわけもなく、モヤモヤした気持ちを抱えたまま本番当日を迎えると、酒池肉林の酒宴と化した結婚式に呆然とすることに…。
つづく後編『苦手な友人の結婚式に参列したら「会場は酒池肉林」のヤバすぎる事態に…!周囲が唖然とした「新婦の破廉恥すぎる行動」』では、本番当日に起きた、信じがたい出来事の数々を詳報する。

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