「これが生涯最後の恋かも」2人の女性と不倫する57歳。初恋の相手に電話をかけて…

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寂しさからか、単なる加齢の影響か。恋する中年の暴走が止まらない。そんな恋愛中年を徹底取材! 彼らの心の内とは?◆定年を目前に血迷い初恋の女性に電話
「これが生涯最後の恋かもしれない」
中年の恋愛事情を取材してたびたび出たキーワードはこれだった。商社に勤める春日壮一さん(仮名・57歳)もこの言葉を口にした一人だ。
春日さんが最初にとった行動は、小学生4年生当時の初恋の相手に電話をかけることだった。
「出世コースから外れて、時間に余裕ができるようになったんです。ハリがなくなった生活を何かで埋めたくて。それには恋がいちばん、しっくりきた。それで、これまで自分が好きになったコに片っ端から連絡をとったんです。初恋相手の名前をFacebookで検索したら顔が出てきたときの衝撃は今でも忘れられませんね。
結局会うことは叶わなかったけど、この戦法で元カノ1人と、かつての不倫相手との再会に成功。今は2人と交際しています。僕には家庭がありますが、娘はもう大学を卒業したし、妻とこのまま老後を仲良く過ごすイメージが一切湧かない。2人の浮気相手のうち、どちらかと一緒になるんじゃないかな」
◆夫しか知らなかった49歳の性欲が開花
中年女性の声にも耳を傾けよう。性愛の世界にどっぷり浸ってしまったという嶋本未久さん(仮名・53歳)の恋愛事情は相当なものだ。
「49歳まで、男は夫しか知らなかったんです。でも、唯一の相手だった夫との行為が味気ないと感じるようになった。50歳を前にして、ドラマの濡れ場のシーンを見たときとか、寝る前とか、ふとした瞬間に下半身が熱くなるんです。前はそんなことなかったのに……。
ほかの男性との快楽を知らないまま、女性として終わっていいのかと焦り、50歳のときに既婚者専用のアプリに登録。そこで既婚男性と出会ってその日にしちゃいました」
その後、既婚者アプリだけでは飽き足らず、既婚者合コンにも参加。3か月スパンで彼氏をとっかえひっかえしているという。
「恋愛は楽しいけど、相手とのSEXに飽きたらすぐお別れします。先日の既婚者合コンでは、食事中に隣に座っていた40代のイケオジに太ももをねっとり撫でられて興奮しました。あと、10歳年下の男性に『私、閉経しているから中に出してOKだよ!』ってアプローチしたのですが、逃げられちゃいましたね(笑)」
確かに、ミドル世代は恋愛盛り。時には歯止めが利かなくなることもあるようだ。
◆中年の下半身を診察する医師が語る「リアルな性事情」
40~50代が色恋で暴走する、あるいは性欲に振り回されてしまう生物学的な根拠はあるのか? 美容外科医の井上裕章氏は「中年になると性欲が高まると言われている背景に、女性はホルモンの影響があげられる」と指摘する。
「女性の場合、更年期や閉経というタイミングで女性ホルモンが減り、相対的に男性ホルモンの影響が強くなります。そこで、男性ホルモンが増える=性欲が増えるという理屈が通説として知られています」
一方、男性は「ある年齢を境に極端に性欲が増減することは稀」という。
とはいえ、性器整形施術を得意とする井上氏のもとには、男女問わず施術希望者がカウンセリングに訪れる。
「男性の場合は、陰茎を大きく見せるなどの性器の改造、ED治療、最近はシリコンプロテーゼを陰茎に入れる施術も流行っています。相手を喜ばせたいというニーズと同時に、脱毛などの美容の延長で見栄えを良くしたいという目的もあるようです。女性は『締まりをよくしたい』という要望も多い。年下の彼氏に『膣がゆるい』と言われ、施術に踏み出した人もいました」
いずれの施術も中年を迎えた40~50代がメイン。この年になっても、性器の改良にこだわるのはなぜなのか。
「ミドル世代の中には、『昔のように性行為を楽しみたい』 という過去の成功体験にもとづいた動機も多いです。新しい扉を開くためというより、以前の状態に戻したいという思いからなのです」
患者の最高年齢は80代女性。年齢性別を問わず、いつまでも快楽を味わいたいという気持ちは衰えないのだろう。「死ぬまでシたい」のは、さがなのだ。
【veary clinic 院長 ・井上裕章氏】美容外科医。東京大学医学部卒。外科での治療や美容クリニック勤務を経て、日本で唯一の下半身美容クリニックveary clinicを開院
取材・文・撮影/SPA!中年の暴走恋愛調査隊 写真/PIXTA

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