「トラブルで辞める人多数」元保護者が激白する麻布の高級スクールへの違和感 本部あるビバリーヒルズ住所を調べた結果

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約500万円の授業料をめぐり保護者たちと返金トラブルに発展している、東京・港区の麻布エリアにあった高級スクール「Xスクール(仮名)」。2011年にリナ・ローズ氏によって創立された同校は、0歳から6歳までの乳幼児を対象に、外国語や音楽、ダンスなどの早期教育を行っていた。
【写真13枚】約10年前にXスクールを創立した当時のリナ・ローズ氏。他、Xスクールの外観や教室の写真なども『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)が返金トラブルについて報じると、「Xスクール」は、同番組への抗議文を公式Instagramアカウントに掲出。〈虚偽の情報を流したり、学校のコミュニティについて中傷的な発言をしたり、私たちの評判に重大な損害を与えました〉(※原文は英語、以下同)と報道に言及していた。

また、6月2日には〈子どもの権利と教師に対する暴力〉と題した新たなメッセージを公開した。コロナ禍の3年間、建物のオーナー側の弁護士から3年間いやがらせを受けていたと主張し、以下のような“経緯”をつづっている。〈弁護士らは、私たちが長年支払ってきた“家賃”は決して“家賃”ではなく“違約金”であると主張し始め、支払っていない違約金150万ドルを支払えと脅迫しました。 弁護士らは、教員たちを脅し、負傷させるために法執行機関を持ち出してきました。裁判所の職員らは教員に対し、罰金を支払わなければ“重罪”で逮捕されると告げたのです〉元保護者が抱いた違和感 NEWSポストセブンは、渦中の「Xスクール」に子どもを通わせていた元保護者に話を聞いた。元保護者は「あんなおかしな学校だとわかっていたら、入校しなかったと思います」と憤る。「最初に一括で支払った授業料とは別に追加でお金を請求されて、『聞いていた話と違う』と感じることがありました。当時、代表だったリナさんは、学校に対して保護者が少しでも意見や質問をすると、こちらを責めるかのような内容のメールを送ってきます。そんな彼女と合わなかったのか、外国人の先生たちは頻繁に変わりました」 この元保護者は、「トラブルになってスクールを辞める人は多かった」と振り返る。「入校するときに『途中で辞めても授業料の返金がある』と説明されましたが、実際のところ返ってきていません。リナさんの息子Aさんが2021年頃にまだ10代でスクールのクリエイティブ・ディレクターに就任しましたが、彼が何かしていた記憶はありません。保護者の中にはスクールやリナ氏の金銭事情に違和感を覚える人々もいます」「Xスクール」はメディアに取り上げられる機会も多く、注目を集めていた。経済誌記者が、保護者たちから同校の魅力とされていた点について語る。「『Xスクール』では“スクールコンシェルジュ”が常駐し、スクールに通う子どもたちのサポートはもちろん、その家族全員のための家探しやレストランの予約までサポートしていました。 また、大手セレクトショップの創業者で名経営者として知られる人物が『グローバルに通用する子を育てる場所になれば』と期待を込めて参画していました。子どもを通わせていた人気芸能人も多数おり、そういった点に惹かれて入学を決めた保護者は多いことでしょう」 華やかなコンセプトにふさわしく、本部はアメリカのビバリーヒルズに置かれている。「ただ、この住所で調べてみると、月7万円程度で住所を借りられるバーチャルオフィスがヒットするのです。同じ住所にコワーキングスペースなどもあるため、実際どのような形態のオフィスなのかは不明ですが、なんにせよ本部をビバリーヒルズに置くことでキラキラ感を演出しようとしていたのかもしれません」(前出・経済誌記者) キラキラした高級スクールに似合わない、ドロドロしたトラブルはいつ収束するのか。
『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)が返金トラブルについて報じると、「Xスクール」は、同番組への抗議文を公式Instagramアカウントに掲出。〈虚偽の情報を流したり、学校のコミュニティについて中傷的な発言をしたり、私たちの評判に重大な損害を与えました〉(※原文は英語、以下同)と報道に言及していた。
また、6月2日には〈子どもの権利と教師に対する暴力〉と題した新たなメッセージを公開した。コロナ禍の3年間、建物のオーナー側の弁護士から3年間いやがらせを受けていたと主張し、以下のような“経緯”をつづっている。
〈弁護士らは、私たちが長年支払ってきた“家賃”は決して“家賃”ではなく“違約金”であると主張し始め、支払っていない違約金150万ドルを支払えと脅迫しました。
弁護士らは、教員たちを脅し、負傷させるために法執行機関を持ち出してきました。裁判所の職員らは教員に対し、罰金を支払わなければ“重罪”で逮捕されると告げたのです〉
NEWSポストセブンは、渦中の「Xスクール」に子どもを通わせていた元保護者に話を聞いた。元保護者は「あんなおかしな学校だとわかっていたら、入校しなかったと思います」と憤る。
「最初に一括で支払った授業料とは別に追加でお金を請求されて、『聞いていた話と違う』と感じることがありました。当時、代表だったリナさんは、学校に対して保護者が少しでも意見や質問をすると、こちらを責めるかのような内容のメールを送ってきます。そんな彼女と合わなかったのか、外国人の先生たちは頻繁に変わりました」
この元保護者は、「トラブルになってスクールを辞める人は多かった」と振り返る。
「入校するときに『途中で辞めても授業料の返金がある』と説明されましたが、実際のところ返ってきていません。リナさんの息子Aさんが2021年頃にまだ10代でスクールのクリエイティブ・ディレクターに就任しましたが、彼が何かしていた記憶はありません。保護者の中にはスクールやリナ氏の金銭事情に違和感を覚える人々もいます」
「Xスクール」はメディアに取り上げられる機会も多く、注目を集めていた。経済誌記者が、保護者たちから同校の魅力とされていた点について語る。
「『Xスクール』では“スクールコンシェルジュ”が常駐し、スクールに通う子どもたちのサポートはもちろん、その家族全員のための家探しやレストランの予約までサポートしていました。
また、大手セレクトショップの創業者で名経営者として知られる人物が『グローバルに通用する子を育てる場所になれば』と期待を込めて参画していました。子どもを通わせていた人気芸能人も多数おり、そういった点に惹かれて入学を決めた保護者は多いことでしょう」
華やかなコンセプトにふさわしく、本部はアメリカのビバリーヒルズに置かれている。
「ただ、この住所で調べてみると、月7万円程度で住所を借りられるバーチャルオフィスがヒットするのです。同じ住所にコワーキングスペースなどもあるため、実際どのような形態のオフィスなのかは不明ですが、なんにせよ本部をビバリーヒルズに置くことでキラキラ感を演出しようとしていたのかもしれません」(前出・経済誌記者)
キラキラした高級スクールに似合わない、ドロドロしたトラブルはいつ収束するのか。

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