ひろゆき氏、全国的なクマ被害に「自衛隊を使うべき」「市街地に来ても大丈夫という経験を持つクマを増やさない方がいい」森林伐採でのメガソーラー建設にも苦言

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全国的に広がっているクマによる被害について、2ちゃんねる創設者・ひろゆき氏が22日に出演した「ABEMA Prime」内で、自衛隊の派遣について検討すべきという私見を示した。クマによる人的被害は、今年度の死者が過去最多となり、山から市街地にまで下りてくるケースも増えている。ひろゆき氏は「1人のハンターが山の中に入って、クマを探して殺すのも大変。自衛隊に予算を使って面で抑え『このエリアは安全です』という形にするべき」と述べた。
【映像】住宅地のど真ん中をクマが走り回る
今年度、クマによる人的被害は9月末までに108人を数え、うち9人が亡くなっている。出没エリアも、従来は森林に近い町や村といったイメージが強かったものの、最近では市街地での目撃情報なども増えている。19日には東京・青梅市にあるJR東青梅駅近く、小学校などもある地域で出没、20日には秋田・湯沢市でJR湯沢駅から半径1キロ以内という市の中心部にも出た。さらに14日、宮城・仙台市では住宅地付近の雑木林に体長140センチのオスのクマが出没。警察・ハンター・市職員・市長が対応を協議した結果、全国で初となる「緊急銃猟」によって駆除された。このほか、秋田や富山、北海道札幌市でも緊急銃猟が行われた。
ひろゆき氏はまず、クマが市街地にまで出てきた要因に「クマが突然増えたわけではない。本来クマは、人間がほとんどいないところに生活しているが、そのあたりにメガソーラーなどを建てまくったせいで、エサがなくなって仕方なく人里にまで出ている状態だと思う。根本的には、メガソーラー規制をさっさとやった方がいい」と、クマが住む森林の伐採などについて苦言を呈した。
また、9月に法改正により住宅地などでハンターが銃を使ってクマを駆除する緊急銃猟については、現場警察官の判断がなくても、市町村長など自治体の判断で発砲指示ができるようになったが、それでも発見してからの対応としてはスピード感が足りないと指摘。「結局、市長に状況を説明して(許可されたハンターに)ゼッケンを渡して、その人が撃つようなことでは、人命がかかっているのに間に合わない状況がどんどん増えていく」とした。
現状を踏まえひろゆき氏は、自衛隊の派遣を積極的に進めるべきだと持論を展開した。「市街地などでは、一定のラインを越えたら撃ち殺すというのにして、そこに自衛隊を使っていい。市街地でクマを見たら通報して、自衛隊で駆除をする。そうして市街地に来ても大丈夫という経験を持つクマを増やさない方がいい」と、クマが市街地を恐れる環境を整えるべきだと語った。さらに「いろいろ(駆除の許可が)難しいからと、何もしないでクマが人間を殺すのを見続けるのか、クマを殺しに行くのかどちらしかないし、放っておいてなんとかなる問題ではない。1人のハンターが山の中に入ってクマを探して殺すのは大変。自衛隊に予算を使って面で抑える。何か金属などを置いて、動物が来づらいエリアを作れば、動物も学習して、クマもどんどん山の奥に行くのではないか。個人のハンターでどうこうするのは無理だし、被害が来年なくなるわけでもない」と述べた。(『ABEMA Prime』より)

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