日本橋の老舗弁当店の「家庭のお弁当作りで“ガクブル”な点」指摘に反響…梅雨の食中毒に注意喚起

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九州から東海地方までの梅雨入りが発表されていて、近畿と東海の5月中の梅雨入りは10年ぶりの早さとなっている。ジメジメした日が続くこれからは、特に食中毒に気をつけなければならないが、ご家庭で作るお弁当の衛生管理は大丈夫だろうか?江戸時代から続くお弁当屋さんが、家庭の弁当作りで「怖い」と思う要点をTwitterに投稿したところ、約2.3万件のいいねが付く話題になっている。(6月1日時点)

一年中、過剰なまでに衛生面に注意している我々から見るとご家庭での弁当作りでガクブルな点は、加熱していないものが入っている。加熱したものを冷まさないで密閉容器に入れる。素手で詰める。器具のアルコール消毒をしていない。などがあります。続く投稿したのは、ペリーが来航する3年前の1850年から毎日お弁当を作ってきたという日本橋弁松総本店の公式アカウント(@benmatsu1850)。食中毒の注意喚起をする投稿はさらに続いた。朝作って昼に召し上がるならまだ菌数が増えてないと思われますが、油断すると食中毒に繋がります。実はご家庭での食中毒発生件数も結構多いのです。真夏はもちろんのこと、6月とか9月も要注意です。暑くなればみなさま気をつけますが、その前後は油断します。続く手指の傷や鼻などに付着している「黄色ブドウ球菌」なんかは特に強敵です。加熱すれば菌は死にますが、産生された毒素は消えません。弁松ではもちろんですが、ご家庭でも食中毒菌は「付けない」「増やさない」「やっつける」でバイバイキンして下さい。一連の投稿には、様々なTwitterユーザーが賛同や共感の声をリツイートしていた。・老舗店の手間かけた衛生管理すごい・プロからのすごく良いアドバイス・わかるわかるわかる キャラ弁とかゾワゾワしちゃう・衛生面が気になってお弁当生活やめたいと思ってるほんの少し気を付ければ大幅に食中毒のリスクは減る普段、弁松総本店のアカウントは、美味しそうなお弁当や調理の様子、日本橋の風景などを投稿しているが、今回はなぜ家庭のお弁当作りについてツイートしたのか?また、サラダとしてお弁当にちょっと生野菜を入れるのも危険なのか?弁松総本店の担当者に聞いてみた。――こういった内容の投稿は初めて?初めてだったと思います。――食中毒の注意喚起を投稿したのはなぜ?社内でも毎年用心しなければならないシーズンに突入するため、自らの戒めと一般のみなさまにもご家庭でご注意いただきたかったからです。毎年、保健所の講習会で家庭での食中毒発生件数が多いことは説明されており、ほんの少し気を付ければ大幅に食中毒のリスクは減ると思いツイートしました。――家庭での危険なお弁当作りは、どこで見知った?コメント欄に母親の作った弁当で吐いたことがあるとか食中毒と思われるケースを複数見受けました。そのように工場と家庭では設備も異なりますので、いろいろリスクは高いと思っていました。また、キャラ弁や「映え」優先の弁当は、見た目は素晴らしいのですがいろいろ菌が付着している可能性が高いと思っていました。「たくさんの方に注意喚起出来てよかったです」――今回の投稿が反響を呼んだことを、どう思っている?このタイミングでたくさんの方に注意喚起出来てよかったです。一部、上から目線で何をほざいているんだというニュアンスのコメントや、工場と設備が違うから同じようには出来ないというコメントもありました。おっしゃる通りですが、生野菜は避けるとか、ある程度放熱してから詰めるとかしていただければリスクはかなり下がるはずです。――お弁当にサラダ的な生野菜をちょっと入れるのも良くない?作ってからどのくらいで食べるのか、その間の保管方法はどのようにするのかによると思います。すぐ食べるなら問題ないです。弊社の弁当の細菌検査でも火を通す時間が短いものほど菌が増えるのが早いので、生のものは増殖スピードも速いです。――ちなみに、担当者さんがお好きなお店の弁当は?「並かし七白飯弁当」です。おかずのボリュームがあり食べ応えがあります。弁松総本店がツイートした「つけない」「ふやさない」「やっつける」という食中毒を予防する三原則は、農林水産省などでも呼びかけている。これからの季節、いつものお弁当作りにもう少しの注意を加えて、食中毒のリスクを下げるようにしていただきたい。
九州から東海地方までの梅雨入りが発表されていて、近畿と東海の5月中の梅雨入りは10年ぶりの早さとなっている。
ジメジメした日が続くこれからは、特に食中毒に気をつけなければならないが、ご家庭で作るお弁当の衛生管理は大丈夫だろうか?
江戸時代から続くお弁当屋さんが、家庭の弁当作りで「怖い」と思う要点をTwitterに投稿したところ、約2.3万件のいいねが付く話題になっている。(6月1日時点)
一年中、過剰なまでに衛生面に注意している我々から見るとご家庭での弁当作りでガクブルな点は、加熱していないものが入っている。加熱したものを冷まさないで密閉容器に入れる。素手で詰める。器具のアルコール消毒をしていない。などがあります。続く
投稿したのは、ペリーが来航する3年前の1850年から毎日お弁当を作ってきたという日本橋弁松総本店の公式アカウント(@benmatsu1850)。食中毒の注意喚起をする投稿はさらに続いた。
朝作って昼に召し上がるならまだ菌数が増えてないと思われますが、油断すると食中毒に繋がります。実はご家庭での食中毒発生件数も結構多いのです。真夏はもちろんのこと、6月とか9月も要注意です。暑くなればみなさま気をつけますが、その前後は油断します。続く
手指の傷や鼻などに付着している「黄色ブドウ球菌」なんかは特に強敵です。加熱すれば菌は死にますが、産生された毒素は消えません。弁松ではもちろんですが、ご家庭でも食中毒菌は「付けない」「増やさない」「やっつける」でバイバイキンして下さい。
一連の投稿には、様々なTwitterユーザーが賛同や共感の声をリツイートしていた。
・老舗店の手間かけた衛生管理すごい・プロからのすごく良いアドバイス・わかるわかるわかる キャラ弁とかゾワゾワしちゃう・衛生面が気になってお弁当生活やめたいと思ってる
普段、弁松総本店のアカウントは、美味しそうなお弁当や調理の様子、日本橋の風景などを投稿しているが、今回はなぜ家庭のお弁当作りについてツイートしたのか?また、サラダとしてお弁当にちょっと生野菜を入れるのも危険なのか?弁松総本店の担当者に聞いてみた。

――こういった内容の投稿は初めて?
初めてだったと思います。
――食中毒の注意喚起を投稿したのはなぜ?
社内でも毎年用心しなければならないシーズンに突入するため、自らの戒めと一般のみなさまにもご家庭でご注意いただきたかったからです。
毎年、保健所の講習会で家庭での食中毒発生件数が多いことは説明されており、ほんの少し気を付ければ大幅に食中毒のリスクは減ると思いツイートしました。
――家庭での危険なお弁当作りは、どこで見知った?
コメント欄に母親の作った弁当で吐いたことがあるとか食中毒と思われるケースを複数見受けました。そのように工場と家庭では設備も異なりますので、いろいろリスクは高いと思っていました。
また、キャラ弁や「映え」優先の弁当は、見た目は素晴らしいのですがいろいろ菌が付着している可能性が高いと思っていました。
――今回の投稿が反響を呼んだことを、どう思っている?
このタイミングでたくさんの方に注意喚起出来てよかったです。
一部、上から目線で何をほざいているんだというニュアンスのコメントや、工場と設備が違うから同じようには出来ないというコメントもありました。おっしゃる通りですが、生野菜は避けるとか、ある程度放熱してから詰めるとかしていただければリスクはかなり下がるはずです。
――お弁当にサラダ的な生野菜をちょっと入れるのも良くない?
作ってからどのくらいで食べるのか、その間の保管方法はどのようにするのかによると思います。すぐ食べるなら問題ないです。弊社の弁当の細菌検査でも火を通す時間が短いものほど菌が増えるのが早いので、生のものは増殖スピードも速いです。
――ちなみに、担当者さんがお好きなお店の弁当は?
弁松総本店がツイートした「つけない」「ふやさない」「やっつける」という食中毒を予防する三原則は、農林水産省などでも呼びかけている。これからの季節、いつものお弁当作りにもう少しの注意を加えて、食中毒のリスクを下げるようにしていただきたい。

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