きのう帰国し逮捕された、前参議院議員のガーシー容疑者。手荷物を持たずに帰国していたことがわかり、急遽、事実上の国外退去の処分を受けたとみられています。
今年3月まで国会議員だった男は容疑者として帰国しました。
記者「いま、ガーシー容疑者が姿を現しました。青いTシャツに白い短パン。サンダルを履いています」
きのう、UAEのドバイから帰国し逮捕された、前参議院議員のガーシー容疑者＝本名・東谷義和容疑者（51）。
記者「ガーシー容疑者が一礼を報道陣に向かってしました。笑顔を見せつつ歩いています」
ガーシー容疑者は去年2月から8月の間にYouTubeに配信した動画で、俳優の綾野剛さんなど著名人ら3人を常習的に脅迫したなどの疑いがもたれています。
今年3月、JNNの取材に応じたガーシー容疑者は自身にかけられた容疑について、こう主張していました。
ガーシー容疑者「お前がとっている行動が自分の家族の首を絞めかねない。分かってやっているのかと聞いただけ。それをいちいち語気を強めて言っただの、脅迫されて怖くて寝られませんって、そんなわけない」
その後も海外から自身の主張を配信していましたが･･･
記者「被害者の方に謝罪の気持ちはあるのでしょうか」
ガーシー容疑者はきのう、記者からの問いかけに無言を貫きました。
事態が急展開したのはきのう朝。UAE当局から日本の警察当局にこんな連絡が･･･
UAE当局からの連絡「ガーシー容疑者を帰国させる準備ができた」
ガーシー容疑者の包囲網は徐々に狭まっていました。
捜査幹部「先月下旬、捜査員をUAEに派遣して早期の送還を要請した」
水面下で送還に向けた調整が行われたといいます。
さらに、ICPO＝国際刑事警察機構が今年4月に出した国際手配が、「所在の確認を求める」“青手配”から「身柄の拘束を求める」“赤手配”に変わっていたこともわかりました。
そのため、ガーシー容疑者はUAE当局から急遽、事実上の国外退去の処分を受けたとみられています。
きのう帰国した際には手荷物は持っておらず、所持品は自身のスマートフォン1台だけでした。ガーシー容疑者は接見した弁護人に対し･･･
ガーシー容疑者（弁護人によると）「やったことはやったということで捜査に協力する姿勢でいきます」
警視庁は押収したスマートフォンの解析などを通じて共犯者の有無などを詳しく調べる方針です。