交通取り締まり中のパトカー内で女性の体を触ったとして、石川県警は２日、津幡署地域課の２０歳代の男性巡査長を準強制わいせつと特別公務員暴行陵虐の両容疑で金沢地検に書類送検した。
県警は巡査長を停職６か月の懲戒処分とし、巡査長は同日付で依願退職した。
発表によると、巡査長は４月１３日午前８時２０分頃、交通違反をしたとして３０歳代女性が運転する車を停止させ、所持品検査と称してパトカー内で衣服の上から女性の体を触った疑い。
同日、女性が津幡署に相談して発覚した。巡査長は容疑を認め、「性的な欲求を満たすため、衝動的に行為に及んでしまった」と供述しているという。パトカーでの交通取り締まりは複数人で行うことが多いが、この日は巡査長１人だった。
県警によると、巡査長はこのほかにも、許可なく捜査書類を持ち帰ったり、個人の携帯電話に捜査書類の画像を保存したりする内規違反をしていたという。久田悦弘・首席監察官は「警察への信頼を著しく損ねる行為で深くおわびする。職員への指導を徹底し、再発防止に取り組む」とコメントした。