日本各地で大雨パニック 豊田市全域避難指示の衝撃 「どこに行けばいいのか」

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2日、日本各地で大雨の影響が出た。南から台風2号が接近し、日本列島に線状降水帯が発生。激しい雨が降る積乱雲が連続して発生し線状となり、さらに停滞することで大雨になる現象が起きたのだ。降水量は多く、高知県土佐清水市、愛知県新城市で観測史上最多を記録するなど各地で大雨が続いた。大量の雨により氾濫した河川もあり、例えば岐阜県の土岐川が氾濫、道路が一部崩落した。
また、東海道新幹線は2日午後になり東京―名古屋間で上下線ともに運転取りやめとなった。山陽新幹線も東海道新幹線との直通運転を取りやめた。飛行機も九州や沖縄の空港を発着する便などが欠航した。
全国的に大雨となったが、特に愛知県や岐阜県、三重県のある東海地方の被害が話題となった。名古屋鉄道は線路冠水で運転見合わせとなった区間が発生。SNSでは水の中を名鉄の電車が走っているかのような動画が拡散され衝撃が広がっていた。
中でも今回の大雨のひどさを表しているのが、愛知県豊田市の全域に出た避難指示だ。というのも豊田市はトヨタ自動車の本社があり、人口は約42万人。周辺町村を編入合併したことで県内で一番面積の大きい市となっており、岐阜県と長野県に接するなど「全域」が広すぎるのだ。多くの人が驚いた結果、「豊田市全域」はトレンドワードとなった。
豊田市公式サイトは「直ちに避難を開始してください」と呼び掛けていたが、豊田市民は「避難といってもどこに行けばいいのか。豊田市から出るのは大変そうです」と困惑していた。
ほかにも、静岡県沼津市や愛知県豊川市では警戒レベル5の「緊急安全確保」が出るなど今回の大雨が残した爪痕は大きそうだ。

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