「どこで建てたの?」と聞かれると恥ずかしい!? ローコストで有名な住宅メーカーで家づくり…思わぬ後悔

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建材・設備の一括購入やデザインの共通化・合理化などでコストカットし、一般的な注文住宅よりも安い価格で新築一戸建てを提供する「ローコスト住宅」。全国展開する大手ハウスメーカーから地域密着型ハウスビルダーまで、さまざまな企業が提供しています。家に求めるものが合致すれば、無駄を省いた価格で充実した家づくりが可能になりますが、購入した経験者の中には、後悔している人もいるようです。
【漫画】床や壁の質感がチープだから??インテリアに凝っても、なぜか映えない…(全編を読む)どこのメーカーで建てたか、答えられない「早く一戸建てで生活したくて、頭金を貯めることよりも20代でもローンが組める範囲の予算での家づくりを優先しました」と語るAさん。(都内在住、取材時30代女性)支払総額がイメージしやすい分譲戸建てや、コスパのよさを謳うローコスト住宅を中心に検討した結果、ローコスト住宅の代表的な会社ともいえるハウスメーカーと契約。無事にローン申請も通り、建築中も入居後も大きなトラブルなく、一戸建て生活を送っているのですが……。実は未だに、親戚や友人に「どこのハウスメーカーで建てたの?」と聞かれたくないというモヤモヤを感じてしまうことがあるそうです。ローコスト住宅メーカーとして「コスパ」や「低価格」という言葉が売りになるのは当然のことですが、今となってはコマーシャルを見聞きするたびに複雑な心境になってしまうとのこと。「一緒に暮らす夫は全く気にならないと言っているので、私だけが気にしているのだと思います」というAさんは、お友達に「どこで家を建てたの?」と聞かれると「地元の会社の分譲だからみんな知らないと思う」と答え続けています。インテリア、頑張っているけど「映え」ないのはなぜ?インテリアショップ巡りやDIY、ガーデニングなどが大好きなBさん。(関西在住、30代女性)将来の教育費のため、住宅費は抑えようとローコスト住宅での家づくりをしました。もともとDIYが好きで、収納小物やガーデニングでは手作りアイテムを作ってSNS投稿するのが趣味だったので、後から自分で工夫をしながら自分好みの雰囲気を作っていこうと考えていたそうですが……。無事に家に引っ越し、徐々に家具や家電もお気に入りを買いそろえていく中で、SNS投稿用の写真を撮ってみても今ひとつ「映えない」印象がぬぐえなかったBさんは、自分の憧れるインテリア系インフルエンサーの写真と自分の写真を見比べてみるようになりました。そこで気づいたのが「床と壁の質感がチープだから?」ということ。いわゆるローコスト住宅で利用される壁紙や床材はシンプルで「嫌いな人がいない」一般的な建材です。それを一括購入して価格を抑えています。一方自分が憧れるインフルエンサーの写真の背景は無垢材らしきフローリングや部屋ごとに特徴ある壁紙があることで、インテリアをぐっと引き立てていることに気が付いたBさん。今はコツコツお金を貯めて、将来壁紙や扉などのインテリアリフォームを目指しているそうです。何かあったときに「やっぱり…」と思ってしまう「大地震や水害はいつ起こるかわからないから、万が一その被害に遭っても家を再建できるように、ローコスト住宅でやり直しがきく予算の範囲内で家を建てよう」と決めたCさん(関東在住、40代男性)はもともと心配症。家づくりにもさまざまな「万が一」を想定し、必要な安全基準をしっかり押さえつつ、装飾性や過度な快適性は追求しない家づくりを目指しました。幸いなことに築数年が経過しても災害に遭うことはないのですが、別の心配が発生しているそうです。住んで数年が経過すればどうしても発生する床のたわみや壁と天井の間の隙間、網戸とサッシのちょっとしたがたつき等。ローコスト住宅に限らず発生する経年劣化ひとつひとつに「ローコスト住宅だからでは……?」と疑心暗鬼になってしまうようになったのだとか。10年定期診断でしっかりチェックしてもらえるまで、不安な日々を過ごしています。(まいどなニュース特約・中瀬 えみ)
「早く一戸建てで生活したくて、頭金を貯めることよりも20代でもローンが組める範囲の予算での家づくりを優先しました」と語るAさん。(都内在住、取材時30代女性)
支払総額がイメージしやすい分譲戸建てや、コスパのよさを謳うローコスト住宅を中心に検討した結果、ローコスト住宅の代表的な会社ともいえるハウスメーカーと契約。無事にローン申請も通り、建築中も入居後も大きなトラブルなく、一戸建て生活を送っているのですが……。
実は未だに、親戚や友人に「どこのハウスメーカーで建てたの?」と聞かれたくないというモヤモヤを感じてしまうことがあるそうです。
ローコスト住宅メーカーとして「コスパ」や「低価格」という言葉が売りになるのは当然のことですが、今となってはコマーシャルを見聞きするたびに複雑な心境になってしまうとのこと。
「一緒に暮らす夫は全く気にならないと言っているので、私だけが気にしているのだと思います」というAさんは、お友達に「どこで家を建てたの?」と聞かれると「地元の会社の分譲だからみんな知らないと思う」と答え続けています。
インテリアショップ巡りやDIY、ガーデニングなどが大好きなBさん。(関西在住、30代女性)
将来の教育費のため、住宅費は抑えようとローコスト住宅での家づくりをしました。もともとDIYが好きで、収納小物やガーデニングでは手作りアイテムを作ってSNS投稿するのが趣味だったので、後から自分で工夫をしながら自分好みの雰囲気を作っていこうと考えていたそうですが……。
無事に家に引っ越し、徐々に家具や家電もお気に入りを買いそろえていく中で、SNS投稿用の写真を撮ってみても今ひとつ「映えない」印象がぬぐえなかったBさんは、自分の憧れるインテリア系インフルエンサーの写真と自分の写真を見比べてみるようになりました。
そこで気づいたのが「床と壁の質感がチープだから?」ということ。
いわゆるローコスト住宅で利用される壁紙や床材はシンプルで「嫌いな人がいない」一般的な建材です。それを一括購入して価格を抑えています。
一方自分が憧れるインフルエンサーの写真の背景は無垢材らしきフローリングや部屋ごとに特徴ある壁紙があることで、インテリアをぐっと引き立てていることに気が付いたBさん。
今はコツコツお金を貯めて、将来壁紙や扉などのインテリアリフォームを目指しているそうです。
「大地震や水害はいつ起こるかわからないから、万が一その被害に遭っても家を再建できるように、ローコスト住宅でやり直しがきく予算の範囲内で家を建てよう」と決めたCさん(関東在住、40代男性)はもともと心配症。
家づくりにもさまざまな「万が一」を想定し、必要な安全基準をしっかり押さえつつ、装飾性や過度な快適性は追求しない家づくりを目指しました。
幸いなことに築数年が経過しても災害に遭うことはないのですが、別の心配が発生しているそうです。住んで数年が経過すればどうしても発生する床のたわみや壁と天井の間の隙間、網戸とサッシのちょっとしたがたつき等。ローコスト住宅に限らず発生する経年劣化ひとつひとつに「ローコスト住宅だからでは……?」と疑心暗鬼になってしまうようになったのだとか。
10年定期診断でしっかりチェックしてもらえるまで、不安な日々を過ごしています。
(まいどなニュース特約・中瀬 えみ)

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