ハラスメントで消防長らを懲戒処分 36人が被害訴え 滋賀・高島

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滋賀県高島市は23日、消防長を含む消防職員5人と教育委員会の課長級職員1人をパワハラやセクハラ行為で、公用物の窃取や虚偽報告で消防職員3人をそれぞれ停職や減給などの懲戒処分にした。市によると、消防本部と消防署で計36人がハラスメントの被害を訴えているという。
パワハラ・セクハラの対処法 行為者には自覚なし? 減給10分の1(1カ月)となった50代の消防長は2020年4月以降、救急隊員に「新型コロナウイルス患者に接触しているのになぜ本部に来ているのか」と差別的発言をしたほか、別の部下にも威圧的な言動を繰り返した。50代の消防司令長は11年以降、部下に「お前はアホなんや。いつ辞める」と発言したり、女性職員に交際相手との性的関係を何度も聞くなどしたりしたとして停職6カ月となった。ともに同日付で分限処分も受け、降任した。

また30代の主任級消防署員は、公用の手袋3組を盗み、フリマアプリに出品したとして停職3カ月となった。 福井正明市長は「前代未聞の人数の処分は遺憾。市民におわび申し上げる」と話した。 消防本部では19年ごろから若手職員の退職が増えており、市はハラスメントによるものも含まれるとみている。消防総務課にハラスメント相談窓口を設け、全職員を対象に定期的に研修を実施する。【長谷川隆広】
減給10分の1(1カ月)となった50代の消防長は2020年4月以降、救急隊員に「新型コロナウイルス患者に接触しているのになぜ本部に来ているのか」と差別的発言をしたほか、別の部下にも威圧的な言動を繰り返した。50代の消防司令長は11年以降、部下に「お前はアホなんや。いつ辞める」と発言したり、女性職員に交際相手との性的関係を何度も聞くなどしたりしたとして停職6カ月となった。ともに同日付で分限処分も受け、降任した。
また30代の主任級消防署員は、公用の手袋3組を盗み、フリマアプリに出品したとして停職3カ月となった。
福井正明市長は「前代未聞の人数の処分は遺憾。市民におわび申し上げる」と話した。
消防本部では19年ごろから若手職員の退職が増えており、市はハラスメントによるものも含まれるとみている。消防総務課にハラスメント相談窓口を設け、全職員を対象に定期的に研修を実施する。【長谷川隆広】

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