電線に触れなくても“感電” 街路樹せんてい中に…1人死亡・1人重体【新潟発】

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9月3日、新潟市の市道で、街路樹のせん定作業をしていた造園会社の男性2人が感電し、1人が死亡する事故が発生した。なぜ、感電事故が発生したのか取材した。
9月3日、新潟市中央区鐙西(あぶみにし)の市道で、高所作業車に乗って街路樹のせん定作業をしていた造園会社の轡田浩さん(47)と小田辰信さん(33)が感電した。
2人はすぐに病院に運ばれたが、轡田さんは死亡し、小田さんは意識不明の重体となっている。(9月6日現在)
事故があった現場の街路樹を見てみると、街路樹のてっぺんから数m上のところに、高圧電線のケーブルが伸びている。高圧電線は、地上からだと約11mの高さになるという。作業員はこのケーブルに近づいたため、感電したとみられている。
警察によると、作業をしていた2人は、この高圧電線に触れた形跡はなかった。しかし、高圧電線は直接触れなくても、近づくだけで感電する可能性があると言う。
2人が近づいた高圧電線にかかっていた電圧は、約6万6000ボルト。感電を防ぐためにも、電力会社などは4m以上の距離を取るよう注意を呼びかけていた。
当時、轡田さんと小田さんが高所作業車に乗ってせんてい作業を行い、高所作業車の周辺では、他に4人の作業員がせんていされた草木を拾っていた。
感電事故が起こる前に、高所作業車の方から「やばい」という声が聞こえたという。
警察は2人が高所作業車の操作を誤り、高圧電線に近づいてしまった可能性があるとみて調べている。
街路樹のせん定作業は、新潟市からの委託を受けて、9月3日の午前中から行われていた。感電事故が発生したのは午後3時50分ごろで、撤収作業をしていたと見られている。
(NST新潟総合テレビ)

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