名古屋市内のトレーディングカード専門店が、少年3人組からポケモンカードゲームBOXを万引きされたとして、Xでその様子が写った防犯カメラの画像を公開し、波紋が広がっている。
店では、代金を支払わない場合は、警察に被害届を出すと告げている。店の経営者がツイキャスでライブ配信も行い、その状況を詳しく伝えた。店のXではその後、少年3人組が来店し、警察に連行されたことを明らかにした。
リュックなどをした少年3人が店に来て、白い長袖シャツの1人が見張りのようなことをしている。その後ろで、黒い上着の1人がさり気なくBOXを手に取っていた。
そして、3人で何か話しているような様子を見せて、黒い上着の1人がバッグなどにBOXを入れようとしていた。
万引きがあったというリプレイ名古屋大須店は2025年5月12日、このような防犯カメラの画像4点を店のXで投稿した。3人の顔には、モザイクがかかっている。
投稿では、「お知らせ」と題して、この日17時ごろ、未成年とみられる少年3人組による商品の万引きを確認したと明かし、次のように告知した。
この画像投稿は、大きな反響を集め、9万件以上の「いいね」が集まっている。
店を運営するティージェーエンタープライズ(名古屋市)の社長は13日、万引きがあったとして、ツイキャスのライブ配信でその状況を詳しく報告した。
それによると、少年3人組は当日、4回ぐらい店へ出入りを繰り返している中で、万引き行為をしたとしている。
狭い店内で、正面のレジに店員がいるにも関わらず、店員が聞こえるような声でゲームについて会話をした。1人はスマホでゲームをしており、その様子を別の2人が話しながら見ていた。うち1人が、後ろで手を動かして商品を盗んだという。
店内からは、計4点のBOXが盗まれており、このときは、1人がパーカーの前のポケットにも入れていたという。1点1万円するため、4万円の被害額になるとした。こうした様子に、社長は、巧妙な手口のため、手慣れているのではないかとの見方を示した。
店では、商品は基本、小ケースに入れているというが、盗まれた商品は、その日に宅配で出荷するため、梱包せずにレジ前に置いておいたという。社長は、店の裏は物があふれていて置けなかったとし、「昨日は、盗りやすい状況ではあった」とした。
Xで拡散させることが一番効くと考えて、防犯カメラの画像を投稿したという。盗まれた商品については、「もう転売している可能性はある」と指摘していた。
店のXでは、5月13日夕になって、少年3人組が普通に来店し、店長が3人の身柄を確保したと明かした。警察を呼んだとし、「子供とはいえ、あまりにも悪質なのでこのまま被害届も出そうかと思います。尚、少年3人組は別々のパトカーに一人ずつ乗って連行された模様です」としている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)