林芳正外相の「ビートルズ推し」でG7ディナーの現場は混乱 一昨年もセッションを申し込みひんしゅく

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ウクライナ戦争に中国や北朝鮮の脅威。問題山積の国際社会だが、そんな中、緊迫感のかけらも見えないのがわが林芳正外相(62)である。彼の売りのひとつは「ビートルズ」通。が、そのスタンドプレーに外務省は振り回されているとか。
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【写真を見る】外遊先で“観光三昧”だった岸田総理の息子・翔太郎氏(31) 今月16~18日まで軽井沢で開催されたG7外相会合。5月の広島サミットの前準備として重要な席だが、その議長を務めたのが林外相である。本格的な会合に先立ち、16日夜にはディナーが催された。その日はちょうど米・ブリンケン国務長官の誕生日。そのため、終盤でビートルズの「バースデイ」なる曲が流されたことが報じられているが、

「現場は大変だったそうですよ」林芳正外相 と舞台裏を明かすのは、さる政府関係者である。「曲を流すように指示したのはビートルズ大好きの林さん。大臣の当初の指示は『When I’m Sixty-Four』という曲にしろ、だったそうです。その曲は歌詞の中に”僕を必要としてくれるかい? 元気づけてくれるかい? 僕が64歳になっても”という箇所がある。62歳を迎えるブリンケン長官に対し、今後も関係を築いていきたいというメッセージになると思ったんでしょう」ディナー直前で曲を差し替え が、見逃していた事実が。偶然にもその日は仏・コロナ外相の誕生日でもあった。しかも、「コロナ外相は御年67歳です。すると、“64歳になっても”という歌詞を使うと、“私を無視するの?”と彼女の機嫌を損ねることになる。この曲は流せないよね……とスタッフは頭を悩ませたそうです」軽井沢で開催されたG7外相会合 で、結局、「バースデイ」に差し替えたわけだが、そんなこんなで外務省はディナーの直前まであたふた。無駄な仕事を増やしてしまったというわけなのだ。「ビートルズネタ」を入れるように指示 林外相は国会議員仲間でバンドを結成するなど、音楽好きで有名。中でもビートルズに傾倒し、レコードは擦り切れるほど聴いたとか。 外相就任後、一昨年のG7外相会合で「イマジン」、昨年はアフリカ開発会議で「レット・イット・ビー」をピアノで披露して話題に。それに味をしめたのか、「以後も外交日程に『ビートルズネタ』を入れるよう指示を出し、事務方はその度に対応に追われています。昨年のバイデン大統領来日時にはブリンケンとのビートルズセッションを望んだものの、米側に“そんな余裕はない”と断られている。ブリンケンは“ハヤシは一体、何をしたいんだ”“音楽担当大臣のつもりか”とあきれていたそうです」アップルパイも 異様な“推し”に、周囲はしらけているが、ご本人はどこ吹く風。今回の会合でも、夕食会のデザートに、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻の定宿だった軽井沢・万平ホテルのアップルパイまで提供している。 ホテルの担当者によれば、「ひと月ほど前に外務省から連絡があり、ビートルズファンの大臣が、ジョン・レノンが好んだアップルパイをディナーに出してもてなしたがっている、と依頼があったんです。うちは現在、改修工事のため休館中。そのためグループの別のホテルに出向しているシェフを呼んで16個提供しました」 というから、こちらも大変だったはず。「果たして林さんは外相として適格なのでしょうか」 とは、産経新聞ワシントン駐在客員特派員で、麗澤大学特別教授の古森義久氏。「就任以来、目に付くのは中国へのすり寄りぶり。最大の脅威である国に対して融和の一辺倒です。ビートルズはともかく、その姿勢は国益を損ねていますね」 大臣の言動に「Help!」の声しきりなのだ。「週刊新潮」2023年4月27日号 掲載
今月16~18日まで軽井沢で開催されたG7外相会合。5月の広島サミットの前準備として重要な席だが、その議長を務めたのが林外相である。本格的な会合に先立ち、16日夜にはディナーが催された。その日はちょうど米・ブリンケン国務長官の誕生日。そのため、終盤でビートルズの「バースデイ」なる曲が流されたことが報じられているが、
「現場は大変だったそうですよ」
と舞台裏を明かすのは、さる政府関係者である。
「曲を流すように指示したのはビートルズ大好きの林さん。大臣の当初の指示は『When I’m Sixty-Four』という曲にしろ、だったそうです。その曲は歌詞の中に”僕を必要としてくれるかい? 元気づけてくれるかい? 僕が64歳になっても”という箇所がある。62歳を迎えるブリンケン長官に対し、今後も関係を築いていきたいというメッセージになると思ったんでしょう」
が、見逃していた事実が。偶然にもその日は仏・コロナ外相の誕生日でもあった。しかも、
「コロナ外相は御年67歳です。すると、“64歳になっても”という歌詞を使うと、“私を無視するの?”と彼女の機嫌を損ねることになる。この曲は流せないよね……とスタッフは頭を悩ませたそうです」
で、結局、「バースデイ」に差し替えたわけだが、そんなこんなで外務省はディナーの直前まであたふた。無駄な仕事を増やしてしまったというわけなのだ。
林外相は国会議員仲間でバンドを結成するなど、音楽好きで有名。中でもビートルズに傾倒し、レコードは擦り切れるほど聴いたとか。
外相就任後、一昨年のG7外相会合で「イマジン」、昨年はアフリカ開発会議で「レット・イット・ビー」をピアノで披露して話題に。それに味をしめたのか、
「以後も外交日程に『ビートルズネタ』を入れるよう指示を出し、事務方はその度に対応に追われています。昨年のバイデン大統領来日時にはブリンケンとのビートルズセッションを望んだものの、米側に“そんな余裕はない”と断られている。ブリンケンは“ハヤシは一体、何をしたいんだ”“音楽担当大臣のつもりか”とあきれていたそうです」
異様な“推し”に、周囲はしらけているが、ご本人はどこ吹く風。今回の会合でも、夕食会のデザートに、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻の定宿だった軽井沢・万平ホテルのアップルパイまで提供している。
ホテルの担当者によれば、
「ひと月ほど前に外務省から連絡があり、ビートルズファンの大臣が、ジョン・レノンが好んだアップルパイをディナーに出してもてなしたがっている、と依頼があったんです。うちは現在、改修工事のため休館中。そのためグループの別のホテルに出向しているシェフを呼んで16個提供しました」
というから、こちらも大変だったはず。
「果たして林さんは外相として適格なのでしょうか」
とは、産経新聞ワシントン駐在客員特派員で、麗澤大学特別教授の古森義久氏。
「就任以来、目に付くのは中国へのすり寄りぶり。最大の脅威である国に対して融和の一辺倒です。ビートルズはともかく、その姿勢は国益を損ねていますね」
大臣の言動に「Help!」の声しきりなのだ。
「週刊新潮」2023年4月27日号 掲載

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