配信動画で芸能人らを脅迫したなどとして、警視庁が逮捕状を取った前参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)の一派から初の逮捕者が出た。
【画像】池田容疑者が逮捕される直前のツイート 警視庁担当記者が言う。「4月14日に逮捕されたのは、会社経営者の池田俊輔容疑者(40)です。昨年4月頃、ガーシーと共謀して、ジュエリーデザイナーの男性を『極悪非道なことをしてます』などと中傷した疑いが持たれている。池田は配信動画の制作・編集に携わっていたとされます」
俳優の綾野剛らを脅迫した疑い(ガーシーのインスタより) 視聴者からは「コンセント池田」と呼ばれていた池田。生配信中にプラグを誤って抜き、配信が中断したことからその渾名が付いた。「池田は佐賀の強豪校・唐津東高サッカー部出身。その後、大阪府警の警察官になったものの、長続きはせずに退職。以降は、主にサッカー関連のビジネスを手掛けていました」(同前) 2013年11月、「株式会社WASE」を設立。登記簿の目的欄には「日本人サッカー選手の海外移籍コーディネート」など、サッカー関連の事業が並ぶ。「Jリーガーとの人脈が厚く、17年には、元日本代表FWの久保竜彦らを地元に呼び、佐賀のU-15チームと対戦させたこともあった。その後、マケドニアのプロサッカーチームの買収話で資金トラブルがあったようで、サッカー以外の動画配信ビジネスにも手を広げていきました」(同前) 今年1月には、ガーシーと同じくドバイに出国したとされ、逮捕状とパスポートの返納命令が出ていた。「池田はビザも持っておらず、観念してドバイから帰国したところを、成田空港で身柄を確保された。4月14日はパスポートの返納期限でした」(同前)ガーシーの国際手配は身柄の拘束ができない「青手配」である理由 一方、ICPO(国際刑事警察機構)から国際手配をかけられたガーシー。現在もドバイに滞在中と見られる。代理人によれば、ドバイが高額投資者に在留を認める通称ゴールデンビザを取得しているという。「しかもガーシーの手配は、手配書の色から『青手配』と呼ばれるもの。『手配人物の居場所などについて分かったら教えて下さい』という程度のもので、身柄の拘束はできません」(国際捜査に詳しい警察OB) 身柄拘束まで要求するのは「赤手配」。日本の警察が赤手配しているのは、反捕鯨団体シー・シェパード元代表のポール・ワトソン、日産元会長のカルロス・ゴーン、関東連合元トップの見立真一の3人に留まる。「彼らと比べると、ガーシーの容疑は“軽い”。この程度で赤手配をすると、同様の事件で日本も他国から身柄拘束を頼まれかねない。赤手配には慎重にならざるを得ません」(同前) それでもガーシー逮捕に執念を燃やす警視庁。ドバイへの捜査員派遣を検討しているという。(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年4月27日号)
警視庁担当記者が言う。
「4月14日に逮捕されたのは、会社経営者の池田俊輔容疑者(40)です。昨年4月頃、ガーシーと共謀して、ジュエリーデザイナーの男性を『極悪非道なことをしてます』などと中傷した疑いが持たれている。池田は配信動画の制作・編集に携わっていたとされます」
俳優の綾野剛らを脅迫した疑い(ガーシーのインスタより)
視聴者からは「コンセント池田」と呼ばれていた池田。生配信中にプラグを誤って抜き、配信が中断したことからその渾名が付いた。
「池田は佐賀の強豪校・唐津東高サッカー部出身。その後、大阪府警の警察官になったものの、長続きはせずに退職。以降は、主にサッカー関連のビジネスを手掛けていました」(同前)
2013年11月、「株式会社WASE」を設立。登記簿の目的欄には「日本人サッカー選手の海外移籍コーディネート」など、サッカー関連の事業が並ぶ。
「Jリーガーとの人脈が厚く、17年には、元日本代表FWの久保竜彦らを地元に呼び、佐賀のU-15チームと対戦させたこともあった。その後、マケドニアのプロサッカーチームの買収話で資金トラブルがあったようで、サッカー以外の動画配信ビジネスにも手を広げていきました」(同前)
今年1月には、ガーシーと同じくドバイに出国したとされ、逮捕状とパスポートの返納命令が出ていた。
「池田はビザも持っておらず、観念してドバイから帰国したところを、成田空港で身柄を確保された。4月14日はパスポートの返納期限でした」(同前)
ガーシーの国際手配は身柄の拘束ができない「青手配」である理由 一方、ICPO(国際刑事警察機構)から国際手配をかけられたガーシー。現在もドバイに滞在中と見られる。代理人によれば、ドバイが高額投資者に在留を認める通称ゴールデンビザを取得しているという。「しかもガーシーの手配は、手配書の色から『青手配』と呼ばれるもの。『手配人物の居場所などについて分かったら教えて下さい』という程度のもので、身柄の拘束はできません」(国際捜査に詳しい警察OB) 身柄拘束まで要求するのは「赤手配」。日本の警察が赤手配しているのは、反捕鯨団体シー・シェパード元代表のポール・ワトソン、日産元会長のカルロス・ゴーン、関東連合元トップの見立真一の3人に留まる。「彼らと比べると、ガーシーの容疑は“軽い”。この程度で赤手配をすると、同様の事件で日本も他国から身柄拘束を頼まれかねない。赤手配には慎重にならざるを得ません」(同前) それでもガーシー逮捕に執念を燃やす警視庁。ドバイへの捜査員派遣を検討しているという。(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年4月27日号)
一方、ICPO(国際刑事警察機構)から国際手配をかけられたガーシー。現在もドバイに滞在中と見られる。代理人によれば、ドバイが高額投資者に在留を認める通称ゴールデンビザを取得しているという。
「しかもガーシーの手配は、手配書の色から『青手配』と呼ばれるもの。『手配人物の居場所などについて分かったら教えて下さい』という程度のもので、身柄の拘束はできません」(国際捜査に詳しい警察OB)
身柄拘束まで要求するのは「赤手配」。日本の警察が赤手配しているのは、反捕鯨団体シー・シェパード元代表のポール・ワトソン、日産元会長のカルロス・ゴーン、関東連合元トップの見立真一の3人に留まる。
「彼らと比べると、ガーシーの容疑は“軽い”。この程度で赤手配をすると、同様の事件で日本も他国から身柄拘束を頼まれかねない。赤手配には慎重にならざるを得ません」(同前)
それでもガーシー逮捕に執念を燃やす警視庁。ドバイへの捜査員派遣を検討しているという。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年4月27日号)