父親「助けられなくてごめん」 園バス置き去り3歳女児死亡

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生まれたばかりの妹にミルクをあげているのは、2022年9月、送迎バスに置き去りにされ死亡した3歳の女の子。
事件から半年が過ぎ、女の子の父親が初めてテレビの取材に胸中を明かした。
父親「妻もわたしも助けられなくてごめんなさいと。それしかないです」
事件が起きたのは、静岡・牧之原市にある認定こども園・川崎幼稚園。
2022年9月5日、河本千奈ちゃんが、送迎バスの車内におよそ5時間にわたって取り残され死亡。死因は、熱射病だった。
事件が起きる3カ月前、千奈ちゃんの妹が誕生。
動画には、妹をとても大切にする千奈ちゃんの姿が記録されていた。
妹にミルクをあげる千奈ちゃん「動いてる、赤ちゃんが。動いてる! わぁ見て!」
千奈ちゃんの父親「本当にお姉さんとして、たった3カ月間でしたけど、よくやってくれたと思っています」
事件当日の牧之原市は、最高気温30.5度。
発見された際、千奈ちゃんの体温は40度ほどまで上がっていたとみられ、車内からは空になった水筒と脱ぎ捨てられた服が見つかった。
再発防止に向け、国は4月から幼稚園や保育園などの送迎バスに警報ブザーなど安全装置の設置を義務付けた。
しかし、千奈ちゃんの父親はこう訴える。
千奈ちゃんの父親「義務化になって、『これで安全です』と言われても、娘の千奈は戻ってこないので。行政を動かすために娘は生まれてきたのではない」
事件当日、送迎バスを運転していた増田立義元園長は、車内を十分に確認せず、千奈ちゃんが置き去りになった。
元園長は事件後に開かれた会見で謝罪。しかし、会見終了間際、笑みを見せる場面もあった。
千奈ちゃんの父親「(元園長は)妻をにらみつけながら、声を荒立てて返事をしたりとか、反省という態度ではなかった」

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