【テントを直撃】倒木“下敷き”で29歳女性死亡 深夜のキャンプ場で…“根元の腐敗”原因か

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巨大な木が夫婦がいるテントを直撃、妻が死亡した。 安全なはずのキャンプ場で、一体何があったのか。
テントの上に倒れた長さ20m近い大木。
倒れた木の周りでは、警察の現場検証が行なわれている。
4月16日、神奈川・相模原市にあるキャンプ場で、倒木がテントを直撃。寝ていた夫婦が下敷きになり、妻が死亡した。
上空から撮影された映像には、倒れた木の根元で、捜査員がキャンプ場の担当者とみられる男性から聞き取りをしている様子がとらえられていた。
警察によると、倒れた木は高さ約18m、太さ70cm。
周囲にいる人と比べても、倒れた木の巨大さがわかる。
事故があったのは、都心から車で約1時間のところにある新戸キャンプ場。16日午前3時20分ごろ、利用者から「テントに木が倒れて、人が挟まれている」と119番通報があった。
下敷きになった夫婦は、約20分後に救出されたが、妻の中村まりなさん(29)が搬送先の病院で死亡が確認された。夫(31)も、肋骨を折るなどの重傷を負った。
警察によると、倒木の原因は木の根元が腐っていたためとみられている。
キャンプ場の従業員は警察に対し、周辺の木について「毎朝、確認していた」と話しているという。夫婦がテントを設置していたのは、指定された区画内だった。
しっかりとルールを守っていたにもかかわらず、起こった悲劇をどう受け止めるのか。別の場所でキャンプを楽しむ人たちを取材。倒木の危険性を不安視する声が聞かれた。
別のキャンプ場の利用者:すべてを気をつけるっていうのは、できないんじゃないかな。 木が倒れるのは、予想できないのも事実だと思います。
別のキャンプ場の利用者:キャンプ場の方もしっかりやっていらっしゃると思うんですけれども、管理体制はどうなっていたのかなっていうのが、ちょっと心配になります。
キャンプ場での樹木の点検に、問題点はなかったのか。茨城県でキャンプ場の管理・運営をしている園部さんによると…
リリーアカデミーキャンプセンター 園部高生会長:毎日、目視ないしは手で実際に触って確認して、管理していくっていうことが、一般的なキャンプ場の管理・運営のあり方かなと思います。日々、管理・運営を行ったと思うんですが、(伐倒作業する)判断がつきにくい樹木があったんじゃないかなと思うんです。判断がつきにくい場合はちゅうちょなく、樹木医や市町村にある林業指導所に相談することが一番かなと思います。
警察は、事故のあったキャンプ場の点検方法に問題がなかったのか、詳しく調べている。
(「イット!」 4月17日放送より)

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