高市早苗氏犖蟻Χ甅疆選ならますます窮地 維新も絡み…複雑な人間模様の奈良・生駒市長選

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統一地方選の後半戦(23日投開票)が全国で熱い戦いを繰り広げている中、注目されているのが奈良県生駒市長選だ。前半戦で行われた奈良県知事選では日本維新の会の候補が当選し、自民党奈良県連会長を務める高市早苗経済安全保障担当相の責任を問う声が上がったが、同市長選の維新公認候補は、何と高市氏の犖蟻Χ甅瓠J雑な人間模様が交差する選挙戦を追った――。
16日に告示された生駒市長選には、無所属の現職で自民、立憲民主、公明、国民民主が推薦する小紫雅史氏(49)と、日本維新の会公認の海豪うるる氏(55)の2人が立候補した。
実はこの2人が同市長選を争うのは、これで3回連続となる。過去2回はいずれも小紫氏が制しているが、今回とは推薦する政党が全く違ったのだ。
実は海豪氏は、岸田文雄首相が誕生した2021年の自民党総裁選で、高市氏の選対で広報担当をしていた人物で、いわば犢盪垰瓩梁Χ甅瓠そのため過去2回の市長選には、自民党の候補として出馬していた。
前回までは本名の中谷由里子として出馬していたが、今回は届け出名を「海豪うるる」に変更して、維新の公認候補として出馬する。高市氏にとっては、まさに犹瑤じい房蠅魍まれる瓩箸い状況だ。
それでなくても高市氏は今、厳しい状況に置かれている。前半戦で行われた奈良県知事選は保守分裂となり、日本維新の会の山下真氏が当選した。自民党の奈良県連会長を務める高市氏に対しては「候補の調整ができなかった」と責任を問う声が上がっている。
高市氏は当面、県連会長を続投する考えを示しているが、もし知事選に続いて生駒市長選でも維新に敗れれば、責任を問う声がますます高まるのは間違いない。しかも、その維新の公認候補は、自身の側近だった人物なのだから、当選を許してしまうとますます「なぜ調整できなかったのか?」と言われることになりそうだ。
ただ、海豪氏だけでなく、小紫氏にも複雑な人間模様が交差する。小紫氏は2015年の生駒市長選に初当選し、それから2期市長を務めたが、その前の生駒市長は先日、奈良県知事選に勝利した山下氏だったのだ。
15年の選挙で山下氏は、副市長を務めていた小紫氏を後継候補に指名。その時は海豪氏に勝って市長に就任したわけだが、山下氏はその後、小紫氏と袂を分かつこととなった。
山下氏は16日、海豪氏の応援に駆け付けたが、その演説で「後継指名は間違いだった。後継者は海豪さんです!」と声を上げた。
さらにこんな話もしていた。
「市長になってから態度が豹変し、すぐに(県知事選を争った)荒井正吾さんにすり寄っていった。やったことといえば市で小さなイベントをたくさん作って、そのたびに顔を出しては次の選挙のための活動をしてただけ」「市役所の職員からは市長がひどい。職員を辞めたいという電話がいまだにかかってくる」
奈良県知事選では大阪以外で初めて維新公認の知事が誕生したが、それに続いて生駒市長選にも勝利すれば、こちらも大阪以外で初となる維新公認の市長誕生となる。
生駒市長選を重視する維新は18日、山下氏とともに大阪府知事の吉村洋文共同代表が現地入り。午後6時から近鉄生駒駅北口ロータリーで街頭演説を行うという。
複雑な人間模様が交差する生駒市長選は、候補者のみならず高市氏の命運も握る選挙戦となっているが、果たしてどんな結末を迎えるのか?

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