エロメールとAVプレーの神奈川県黒岩知事 4選果たすもいつまでもつ? チャットGPTに聞いた

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【週刊誌からみた「ニッポンの後退」】
勢いづく維新…“次点”高市大臣と“本命”小池都知事「W女帝引き抜き」のトンデモ情報〈メリークリトリス! あれ? なんか変? 日曜朝の本番終了後、また本番! ヨロピク!!〉 これは、今回4選を果たした黒岩祐治神奈川県知事が「11年不倫」していた彼女に送ったエロメールの1本である。 週刊文春(4/13日号)が知事選の終盤、黒岩の愛人だった女性の生々しい告白を報じた。 黒岩がフジテレビの報道番組でニュースキャスターをやっていた2000年に知り合い、ほどなく肉体関係を持った。彼女が予約したシティーホテルで会い、貪るようにお互いの肉体を求めあった。

関係は、彼女が結婚したことで一時途切れる。だが、離婚して1人暮らしを始めると、彼女の家を「クラブ」と称して通ってくるようになった。黒岩がフジを退社した頃から、彼女にAVを買っておくよう要求するようになったという。だが彼女はこう語っている。「黒岩さんは私の前でそのビデオを観ながら自慰行為を行い、気持ちが高まってくると、サッと私の方に身を翻して抱き着き、行為に及ぶ。行為の最中にビデオを観ていることもあった。愛情はまだ残っていましたが、女性としての尊厳が踏みにじられているようで、本当に嫌で堪りませんでした」 しかし、2011年に黒岩が神奈川県知事選に出馬することで、関係は一方的に終わることになった。 知事になってからは、彼女が電話しても「バカヤロウ」と怒鳴り散らされた。だが、「私たちの関係を奥さんに伝える」と告げると、黒岩はあわててよりを戻そうとしたが、断り、黒岩からのすべてのメールをプリントアウトして自宅に郵送した。 黒岩はこの報道直後に会見を開き、事実関係を認め、「県民に大変な不快感を与えた」と謝罪した。 有力な対抗馬がいなかったため、大差で4選を果たしたが、黒岩の顔に笑顔はなく、万歳三唱もなかった。白票、無効票が前回より12万票増え21万票もあったことが、県民の“怒り”を表していた。 県庁の知事室には、「辞職しろ」という電話やメールが殺到しているという。 チャットGPTに、黒岩知事は次の4年間を全うできるかを聞いてみた。「私は、黒岩氏は県民からの信頼を失っており、今後4年間を全うすることは非常に困難だと思います」 私もそう思う。妻をだまして長年不倫関係を続け、知事選に出るとなったら彼女を冷たく捨て去った男という「悪評」は、どこまでもついて回る。 黒岩知事が、「県民目線の県政」「やさしい社会の実現」といくら言っても、もはや県民の胸に響くことはないだろう。 最後に、選挙戦のさなかに候補者のスキャンダルを報じることについて触れておきたい。2016年に行われた都知事選で、元ニュースキャスターの鳥越俊太郎候補に「女子大生淫行疑惑」があると文春が報じた。鳥越はすぐに事実無根、公選法違反だとして提訴した。 鳥越はスキャンダルの影響もあって落選した。だが、東京地検特捜部は、文春編集長(新潮の編集長も訴えられていた)に対して、「嫌疑不十分」だとして不起訴処分にした。 事実としての裏付けがあり、公共の関心事であれば報道できる。しかし、新聞、テレビはその前に思考停止してしまう。週刊誌の役割はそこにこそある。 (文中敬称略)(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)
〈メリークリトリス! あれ? なんか変? 日曜朝の本番終了後、また本番! ヨロピク!!〉
これは、今回4選を果たした黒岩祐治神奈川県知事が「11年不倫」していた彼女に送ったエロメールの1本である。
週刊文春(4/13日号)が知事選の終盤、黒岩の愛人だった女性の生々しい告白を報じた。
黒岩がフジテレビの報道番組でニュースキャスターをやっていた2000年に知り合い、ほどなく肉体関係を持った。彼女が予約したシティーホテルで会い、貪るようにお互いの肉体を求めあった。
関係は、彼女が結婚したことで一時途切れる。だが、離婚して1人暮らしを始めると、彼女の家を「クラブ」と称して通ってくるようになった。黒岩がフジを退社した頃から、彼女にAVを買っておくよう要求するようになったという。だが彼女はこう語っている。
「黒岩さんは私の前でそのビデオを観ながら自慰行為を行い、気持ちが高まってくると、サッと私の方に身を翻して抱き着き、行為に及ぶ。行為の最中にビデオを観ていることもあった。愛情はまだ残っていましたが、女性としての尊厳が踏みにじられているようで、本当に嫌で堪りませんでした」
しかし、2011年に黒岩が神奈川県知事選に出馬することで、関係は一方的に終わることになった。
知事になってからは、彼女が電話しても「バカヤロウ」と怒鳴り散らされた。だが、「私たちの関係を奥さんに伝える」と告げると、黒岩はあわててよりを戻そうとしたが、断り、黒岩からのすべてのメールをプリントアウトして自宅に郵送した。
黒岩はこの報道直後に会見を開き、事実関係を認め、「県民に大変な不快感を与えた」と謝罪した。
有力な対抗馬がいなかったため、大差で4選を果たしたが、黒岩の顔に笑顔はなく、万歳三唱もなかった。白票、無効票が前回より12万票増え21万票もあったことが、県民の“怒り”を表していた。
県庁の知事室には、「辞職しろ」という電話やメールが殺到しているという。
チャットGPTに、黒岩知事は次の4年間を全うできるかを聞いてみた。
「私は、黒岩氏は県民からの信頼を失っており、今後4年間を全うすることは非常に困難だと思います」
私もそう思う。妻をだまして長年不倫関係を続け、知事選に出るとなったら彼女を冷たく捨て去った男という「悪評」は、どこまでもついて回る。
黒岩知事が、「県民目線の県政」「やさしい社会の実現」といくら言っても、もはや県民の胸に響くことはないだろう。
最後に、選挙戦のさなかに候補者のスキャンダルを報じることについて触れておきたい。2016年に行われた都知事選で、元ニュースキャスターの鳥越俊太郎候補に「女子大生淫行疑惑」があると文春が報じた。鳥越はすぐに事実無根、公選法違反だとして提訴した。
鳥越はスキャンダルの影響もあって落選した。だが、東京地検特捜部は、文春編集長(新潮の編集長も訴えられていた)に対して、「嫌疑不十分」だとして不起訴処分にした。
事実としての裏付けがあり、公共の関心事であれば報道できる。しかし、新聞、テレビはその前に思考停止してしまう。週刊誌の役割はそこにこそある。 (文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

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