「精神的に不安定な面も…」東京入管でイタリア人男性自殺 入管の対応は【news23】

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去年11月、東京の入管施設で自殺したイタリア人の男性。男性が生前残していた映像には、彼の精神状態を示す重要な手がかりがありました。【写真を見る】「精神的に不安定な面も…」東京入管でイタリア人男性自殺 入管の対応は【news23】東京の“入管施設”で自殺 イタリア人男性に何が?イタリア人 ルカさん(56)「こんにちは、東京福生市です。ホームレスになって2年と2週間…」去年11月、東京入管の収容施設で自ら命を絶ったイタリア人のルカさん。入管施設に収容される直前まで、東京・福生市でホームレス生活をしながら、命綱の携帯で動画を撮影し助けを呼びかけていた。

イタリアにいる古くからの友人は…アナリザロジィカッペラーニさん「ルカはイタリアでグラフィックデザイナーをしていました。冗談をよく言う人で、同時に深い話もできるような友人でした。ホームレスになっているとは知らなかったので、とてもつらいです」アジアでの生活に憧れたルカさんは2005年に日本に渡り、数年後、日本人女性と結婚した。ところがその後、2人は別れ、2020年頃、ルカさんは在留資格を失ってしまう。働くことも、生活保護を受けることもできなくなり、やがてホームレスになった。そんなルカさんに食事やシャワーを提供し、支援を続けていた、マーセル・ジョンテ牧師。ルカさんは冗談をよく言う明るい性格だった。マーセル・ジョンテ牧師「ルカさんは人を助けることが好きで、プロジェクターのスクリーンを直してくれた」しかし、ルカさんには精神的に不安定な一面があったという。マーセル・ジョンテ牧師「たまに、すごく良くない状態。鬱っぽいような、怒ったり…」ルカさんが残した映像には、彼の精神状態を示す重要な手がかりが残されていた。「妄想性パーソナリティ障害の疑い」、精神科医の診断書だ。その診断書を書いた精神科医。2018年、イタリア大使館からの依頼でルカさんを診察することになったという。ルカさんを診察した医師「ある一つのことになると、とうとうと持論を述べられる。それも、その根拠が間違っている。妄想とかに基づいて、猜疑などがひどくなっている状態」「イタリアには身寄りもなく帰れない」と話すルカさんに医師は治療を勧めたが、ルカさんが再び訪れることはなかった。そして去年秋、通報があったのか、ルカさんは入管施設に収容された。1人部屋に収容されたというルカさん。マーセル牧師が面会に行くと、こう話したという。マーセル・ジョンテ牧師「彼は『私はここで死ぬ』と言った。(Q.なぜそのようなことを?)絶望。希望がなかった。私は彼に『諦めるな』と言った。『もうちょっと』と…」その2週間後、ルカさんは、収容施設で自ら命を絶った。入管に収容24日後に自殺 対応に問題は?入管はルカさんの精神状態を把握し、適切に対処していたのか。今週行われたヒアリングでは…入管庁:東京出入国在留管理局における、ご本人の精神状態等の把握に問題はなかったものと考えております。野党議員:情報は入管庁にいっているということ?入管庁:そこのところのお答えは差し控えさせていただきたい。野党議員:(情報が)来ているかもしれないし、来ていないかもしれないということですか?入管庁:イタリア大使館からの情報提供があったか否かという点ですが、大使館との信頼関係等もあり、これが損なわれる可能性がございますので、お答えを差し控えさせてください。野党議員:そんな大げさな外交問題じゃないでしょう。何も答えないじゃないですか、人が死んでいるんですよ。ルカさんの精神状態についての情報を知っていたか、入管庁は答えなかった。一方、JNNの取材に対しイタリア政府関係者は…イタリア政府関係者「収容されたときに(精神状態について)説明はしていた。ちゃんとお医者さんに診てもらうとか、色々お願いしたんですけど…」そのうえで、「ルカさんの過去の精神科医の診断についても入管庁に伝えた」と答えた。私たちは入管庁に、イタリア政府側からルカさんの精神状態についての情報を伝えられていたのか、改めて質問したが、「本人から精神科受診の申し出はなく、精神科医師を含む庁内医師も診察は不要と判断したため、収容中、精神科の診察はしなかった。臨床心理士によるカウンセリングを1度受けたが、本人はカウンセリングは求めていないと述べた」と従来の立場を説明した。
去年11月、東京の入管施設で自殺したイタリア人の男性。男性が生前残していた映像には、彼の精神状態を示す重要な手がかりがありました。
【写真を見る】「精神的に不安定な面も…」東京入管でイタリア人男性自殺 入管の対応は【news23】東京の“入管施設”で自殺 イタリア人男性に何が?イタリア人 ルカさん(56)「こんにちは、東京福生市です。ホームレスになって2年と2週間…」去年11月、東京入管の収容施設で自ら命を絶ったイタリア人のルカさん。入管施設に収容される直前まで、東京・福生市でホームレス生活をしながら、命綱の携帯で動画を撮影し助けを呼びかけていた。

イタリアにいる古くからの友人は…アナリザロジィカッペラーニさん「ルカはイタリアでグラフィックデザイナーをしていました。冗談をよく言う人で、同時に深い話もできるような友人でした。ホームレスになっているとは知らなかったので、とてもつらいです」アジアでの生活に憧れたルカさんは2005年に日本に渡り、数年後、日本人女性と結婚した。ところがその後、2人は別れ、2020年頃、ルカさんは在留資格を失ってしまう。働くことも、生活保護を受けることもできなくなり、やがてホームレスになった。そんなルカさんに食事やシャワーを提供し、支援を続けていた、マーセル・ジョンテ牧師。ルカさんは冗談をよく言う明るい性格だった。マーセル・ジョンテ牧師「ルカさんは人を助けることが好きで、プロジェクターのスクリーンを直してくれた」しかし、ルカさんには精神的に不安定な一面があったという。マーセル・ジョンテ牧師「たまに、すごく良くない状態。鬱っぽいような、怒ったり…」ルカさんが残した映像には、彼の精神状態を示す重要な手がかりが残されていた。「妄想性パーソナリティ障害の疑い」、精神科医の診断書だ。その診断書を書いた精神科医。2018年、イタリア大使館からの依頼でルカさんを診察することになったという。ルカさんを診察した医師「ある一つのことになると、とうとうと持論を述べられる。それも、その根拠が間違っている。妄想とかに基づいて、猜疑などがひどくなっている状態」「イタリアには身寄りもなく帰れない」と話すルカさんに医師は治療を勧めたが、ルカさんが再び訪れることはなかった。そして去年秋、通報があったのか、ルカさんは入管施設に収容された。1人部屋に収容されたというルカさん。マーセル牧師が面会に行くと、こう話したという。マーセル・ジョンテ牧師「彼は『私はここで死ぬ』と言った。(Q.なぜそのようなことを?)絶望。希望がなかった。私は彼に『諦めるな』と言った。『もうちょっと』と…」その2週間後、ルカさんは、収容施設で自ら命を絶った。入管に収容24日後に自殺 対応に問題は?入管はルカさんの精神状態を把握し、適切に対処していたのか。今週行われたヒアリングでは…入管庁:東京出入国在留管理局における、ご本人の精神状態等の把握に問題はなかったものと考えております。野党議員:情報は入管庁にいっているということ?入管庁:そこのところのお答えは差し控えさせていただきたい。野党議員:(情報が)来ているかもしれないし、来ていないかもしれないということですか?入管庁:イタリア大使館からの情報提供があったか否かという点ですが、大使館との信頼関係等もあり、これが損なわれる可能性がございますので、お答えを差し控えさせてください。野党議員:そんな大げさな外交問題じゃないでしょう。何も答えないじゃないですか、人が死んでいるんですよ。ルカさんの精神状態についての情報を知っていたか、入管庁は答えなかった。一方、JNNの取材に対しイタリア政府関係者は…イタリア政府関係者「収容されたときに(精神状態について)説明はしていた。ちゃんとお医者さんに診てもらうとか、色々お願いしたんですけど…」そのうえで、「ルカさんの過去の精神科医の診断についても入管庁に伝えた」と答えた。私たちは入管庁に、イタリア政府側からルカさんの精神状態についての情報を伝えられていたのか、改めて質問したが、「本人から精神科受診の申し出はなく、精神科医師を含む庁内医師も診察は不要と判断したため、収容中、精神科の診察はしなかった。臨床心理士によるカウンセリングを1度受けたが、本人はカウンセリングは求めていないと述べた」と従来の立場を説明した。
イタリア人 ルカさん(56)「こんにちは、東京福生市です。ホームレスになって2年と2週間…」
去年11月、東京入管の収容施設で自ら命を絶ったイタリア人のルカさん。
入管施設に収容される直前まで、東京・福生市でホームレス生活をしながら、命綱の携帯で動画を撮影し助けを呼びかけていた。
イタリアにいる古くからの友人は…
アナリザロジィカッペラーニさん「ルカはイタリアでグラフィックデザイナーをしていました。冗談をよく言う人で、同時に深い話もできるような友人でした。ホームレスになっているとは知らなかったので、とてもつらいです」
アジアでの生活に憧れたルカさんは2005年に日本に渡り、数年後、日本人女性と結婚した。
ところがその後、2人は別れ、2020年頃、ルカさんは在留資格を失ってしまう。
働くことも、生活保護を受けることもできなくなり、やがてホームレスになった。
そんなルカさんに食事やシャワーを提供し、支援を続けていた、マーセル・ジョンテ牧師。
ルカさんは冗談をよく言う明るい性格だった。
マーセル・ジョンテ牧師「ルカさんは人を助けることが好きで、プロジェクターのスクリーンを直してくれた」
しかし、ルカさんには精神的に不安定な一面があったという。
マーセル・ジョンテ牧師「たまに、すごく良くない状態。鬱っぽいような、怒ったり…」
ルカさんが残した映像には、彼の精神状態を示す重要な手がかりが残されていた。
「妄想性パーソナリティ障害の疑い」、精神科医の診断書だ。
その診断書を書いた精神科医。2018年、イタリア大使館からの依頼でルカさんを診察することになったという。
ルカさんを診察した医師「ある一つのことになると、とうとうと持論を述べられる。それも、その根拠が間違っている。妄想とかに基づいて、猜疑などがひどくなっている状態」
「イタリアには身寄りもなく帰れない」と話すルカさんに医師は治療を勧めたが、ルカさんが再び訪れることはなかった。
そして去年秋、通報があったのか、ルカさんは入管施設に収容された。
1人部屋に収容されたというルカさん。マーセル牧師が面会に行くと、こう話したという。
マーセル・ジョンテ牧師「彼は『私はここで死ぬ』と言った。(Q.なぜそのようなことを?)絶望。希望がなかった。私は彼に『諦めるな』と言った。『もうちょっと』と…」
その2週間後、ルカさんは、収容施設で自ら命を絶った。
入管はルカさんの精神状態を把握し、適切に対処していたのか。今週行われたヒアリングでは…
入管庁:東京出入国在留管理局における、ご本人の精神状態等の把握に問題はなかったものと考えております。野党議員:情報は入管庁にいっているということ?入管庁:そこのところのお答えは差し控えさせていただきたい。野党議員:(情報が)来ているかもしれないし、来ていないかもしれないということですか?入管庁:イタリア大使館からの情報提供があったか否かという点ですが、大使館との信頼関係等もあり、これが損なわれる可能性がございますので、お答えを差し控えさせてください。野党議員:そんな大げさな外交問題じゃないでしょう。何も答えないじゃないですか、人が死んでいるんですよ。
ルカさんの精神状態についての情報を知っていたか、入管庁は答えなかった。
一方、JNNの取材に対しイタリア政府関係者は…
イタリア政府関係者「収容されたときに(精神状態について)説明はしていた。ちゃんとお医者さんに診てもらうとか、色々お願いしたんですけど…」
そのうえで、「ルカさんの過去の精神科医の診断についても入管庁に伝えた」と答えた。

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