絶縁していた娘から「200万円出せ」という連絡が…自分勝手な主張に戦慄

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

不貞行為の被害者はパートナーとその相手に慰謝料を請求することができるが、多いのが貯金がなくて一括では支払えないケース。その場合は分割払いを認めることも可能だが、親から借金して慰謝料を用意することも珍しくない。 ただし、なかには子供から泣きつかれても肩代わりを拒否する人も。運送会社で働く森本剛也さん(仮名・55歳)も今から5年前、当時28歳の娘から「200万円貸してほしい」と頼まれたが、最後まで首を縦に振らなかったという。
◆養子縁組を頑なに拒否された
「実は、妻の連れ子で血の繋がりはないんです。娘が中学生のときに再婚したのですが、本人は私と妻が一緒になるのに大反対。最終的には渋々応じてくれたものの、家の中では完全に他人扱い。それどころか次第に反抗的な態度を取るようになってました」
当初は養子縁組するつもりでいたが、彼女が頑なに拒否。そのまま、高校卒業と同時に家を出て行ってしまったそうだ。
「なんとかして関係を改善しようと努力してみたのですが私が帰宅すると自分の部屋に籠り、家族で食事をしようともしない。それで妻と娘との関係まで悪くなったんです。だから、専門学校の学費や一人暮らしの家賃や生活費は私のほうで負担しましたが、本音を言えば正直ホッとしました」
◆妻の死後、一方的に縁を切られてしまう…
ところが、夫婦水入らずの生活も4年で終わりを迎えてしまう。娘が22歳のとき、妻が病気で亡くなってしまったのだ。
通夜も告別式も問題もなく終えることができたが葬儀が終わった後、娘は「あなたとはもう他人だから」と縁切りを宣言。これで関係が完全に切れたと思っていただけに、6年ぶりとなる娘からの電話にはかなり驚いたという。
◆「不倫相手の妻」を名乗る女性から電話が
「一応、娘の連絡先は連絡先に入れていましたが、それとは違うまったく番号からでした。絶縁宣言以来、6年ぶりだったので驚きましたが、挨拶も早々にお金の無心ですからね。しかも、200万円という大金だから何に使うのか尋ねましたが理由を教えてくれないんです。
それどころか『父親なんだからそのくらい出してくれたっていいじゃない!』ですからね。それで最後は昔のように散々罵られてガチャ切りされました」
かなり焦っている様子なのはわかったそうだが、200万円という金額が不倫の慰謝料だと知ったのはその約半月後。“娘の不倫相手の妻”と名乗る女性から電話だった。
◆「それでも父親なの!」という一言にカチン
しかし、淡々と相槌を打って話を聞いていたところ、途中で女性が激昂。他人事のような態度に加え、父親として謝罪の一言すらなかったことに腹を立てていたとか。
「かなり気の強い感じの女性で『娘が娘なら父親も父親ね』とか結構ボロクソに言われました(苦笑)。それで亡き妻の連れ子で養子関係を結んでおらず、娘のほうから絶縁してきたことを説明しました。
ただ、興奮しているからか納得できてない様子で『それでも父親なの!』などと責められたため、こちらもカッとなって慰謝料を肩代わりするつもりがないことを伝え、『そういうことは彼女の本当の父親に言ってください』と少し声を荒げてしまいました。今思えば、大人気ない態度を取ってしまったと反省しています」
なお、この女性からも娘からもこの後連絡は一切なく、「不倫騒動の結末がどうなったのかは知らないし、興味もない」と森本さん。だが、仮に娘との関係が良好であればどうだったのだろうか?
◆もし親子関係は良好だったら助けていた?
「おそらく慰謝料分の200万円は出してあげたでしょうし、相手の女性にもそれこそ土下座したかもしれません。中高生のころは思春期ですから反抗的な態度を取るのも仕方ないと思いますけど、娘は大人になってからも態度が変わらなかった。
なにより妻が亡くなった後、『あんたと再婚しなかったらお母さんは……』と言われたのはどうしても許せませんでした。それでも手を差し伸べてやるべきだったのかもしれませんが、私にはどうしてもできませんでした」
妻の義両親は早くに他界しており、親戚との交流も皆無。そのため、娘が今どこに住んでいるのか、結婚して子供がいるのかも知らない。
「妻に悪いことをしてしまったとその部分での後悔はあります。けど、私のほうから娘を拒絶したわけではなく、すべてはあの子が選んだこと。もうお互い交わりのない人生を歩んでいるので」
そもそもこじれた親子関係と不倫は別の話。自分から絶縁した父親に慰謝料の肩代わりを頼むのであれば、その前にすべきことがあると思うが……。
<TEXT/トシタカマサ>

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。