天皇陛下は2月23日、63歳のお誕生日を迎えられた。コロナ禍にあって当日の一般参賀は規模を縮小して催され、さらに目下「園遊会」開催の可否も取り沙汰されている。一方、皇嗣家では、あろうことか佳子さまがご両親との同居にピリオドを打たれたというのだが……。
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【2023年版 最新画像】「恋人つなぎ」で指を絡ませた“小室圭さん、眞子さん夫妻”最新ショット 仲むつまじい様子が印象的な「ニューヨーク生活」の現在 令和の御代替わり後、天皇誕生日の一般参賀が行われるのは初めてである。1月2日の新年一般参賀では、感染対策として周囲との距離を十分に確保しつつも、参賀者は歓声を上げることすらかなわなかった。
佳子さま「今回も引き続き、参賀は事前の抽選制となりました」 とは、宮内庁担当記者。「お誕生日の参賀には6万1031人の応募があり、当選者は4826人。当日は午前中に3回、陛下と雅子さまと愛子さま、秋篠宮ご夫妻と佳子さまが宮殿・長和殿のベランダに立たれました。参賀者同士の間隔を1メートル以上空けるなどの対策は変わりませんが、政府が新型コロナの基本的対処方針を改正したのを受け、『大声を出さない』との注意事項は削除されました。つまり、陛下への呼びかけなど自然発生的な歓声はおとがめなしとなったのです」“開催積極派”の声は強いが… 新型コロナの感染法上の位置付けは5月8日から「5類」に引き下げられる。こうした流れを受け、皇室もまた“正常化”へと歩を進めているわけだが、そんな動きに大きな「壁」となって立ちはだかっているのが、他ならぬ「園遊会」である。こちらもまた春秋を通じ、令和の世では一度も開催されていない。天皇陛下「春の園遊会は例年、およそ2500人を招き、4月下旬ごろに開かれていました。両陛下が主催される行事であり、特に今年は1953年に園遊会が始まってちょうど70年の節目。宮内庁内でも“開催積極派”の声は強いのですが、他ならぬ陛下が、一貫して慎重でいらっしゃるのです」(同) かねて陛下は、コロナの感染状況をひとかたならず憂慮されており、地方ご訪問の再開も昨年10月までままならなかった。「最近でこそ、1月25日に行われた『オンラインご訪問』ではマスクを外されるなど、陛下ご自身にも“緩和”のご様子がうかがえます。ですが、やはり現在も用心に用心を重ねて、という基本的なスタンスにお変わりはありません」(同)今秋の開催が妥当か 2月9日には、西村泰彦宮内庁長官が定例会見で、恒例の「皇居・乾通りの一般公開」と併せて園遊会の開催について尋ねられ、〈できるだけ実施する方向で検討している〉皇嗣家には不協和音が と答えていたのだが、さる宮内庁関係者によれば、「現実的に春の開催は難しいと思われます。仮に人数を縮小したり飲食を取りやめたりといった“イレギュラー開催”にすれば、本来の姿とは大きく異なってしまう。また何より、5月8日が“コロナの分水嶺”となっている状況で、それ以前に開催して大規模なクラスターが発生すれば責任問題になりかねません。ただでさえ招待客には高齢者が多く、深刻な状況も想定されます。今秋に満を持して開催、というのが妥当ではないでしょうか」 招待という制約はあれど、園遊会が国民と皇室との架け橋となっているのは言うまでもない。皇室解説者の山下晋司氏は、「コロナに対して皇室は非常に慎重な姿勢をとり続けていますが、民間のライブイベントやスポーツ観戦などは、すでに『声出しOK』の方針を打ち出しているところも多い。またマスクに関しても、3月13日から着用緩和となります。社会全体がウィズコロナに向けて動き始めている中、皇室も遅れすぎず、その流れに沿った対応が必要です」 そう説くのだが……。眞子さんの近況への質問は却下 そのコロナ禍とともに、令和の皇室に重い影を落としてきたのが、眞子さんと小室圭さんとの結婚問題であった。「この件はこれまで、秋篠宮さまのお誕生日会見はもちろん、陛下の会見でも言及されてきました。一昨年、『お二人の結婚に関して国民の間にさまざまな意見がある』ことについて問われた陛下は『(眞子さんが)ご両親とよく話し合い、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております』とお答えになっている。また昨年は、儀式を経ない異例の結婚となったことへのご感想を『多くの方にご心配をおかけすることになったことを心苦しく思っています』と述べられていたのです」(前出記者) が、今年は一転、記者側の質問にこの項目は含まれていないのだ。先の宮内庁関係者が明かすには、「1月から宮内庁と記者会との間で質問案のすり合わせが行われており、当初は陛下と皇嗣家との関わりという枠組みで、眞子さんの近況について『何かお聞きになっていますか』といった質問をする案も出ていました。ですが、窓口となる総務課が『陛下はその状況を知り得るお立場になく、お答えしようがない』と退けてしまった。記者会にとっても必須の質問ではなかったようで、それ以上の交渉はなされませんでした」 かくして今回の会見は、1年のご感想やご家族とのお過ごしようなど、きわめて穏当な質疑に終始することで落ち着いたというのだ。秋篠宮家にとっての転機 では、かように「小室問題」の傷跡が癒えつつあるかに見える皇室にあって、当の秋篠宮家はといえば、「5月6日にロンドンで執り行われるチャールズ国王の戴冠式には、皇室を代表して秋篠宮ご夫妻が出席なさる見通しです」 そう話すのは、さる皇室ジャーナリストである。「英王室からはまだ正式に招待状が届いていないものの、慣例に則れば、皇太子待遇のお立場にある方の出席が順当といえます。実際、1953年のエリザベス女王の戴冠式には、昭和天皇の名代で当時皇太子だった上皇さまが出席されているのです」 陛下は昨年9月、皇后さまとともにエリザベス女王の国葬にご参列。また令和の御代替わり後、女王から国賓として訪英のご招待を受けながらも、コロナ禍で実現していない。「これを引き継ぐ形で、あらためてチャールズ国王からお招きを受け、今秋以降に両陛下おそろいで訪英なさるものとみられます。従って、もし戴冠式にも出席なされば、短い期間に3回連続となってしまう。秋篠宮ご夫妻が出席されることは、バランスの観点からもふさわしいというのです」(同) 式典の会場はロンドンのウェストミンスター寺院。秋篠宮ご夫妻は、世界中から集う王族らと席を並べられることになり、「平成の終盤から小室問題で評判を下げ、逆風にさらされてきた秋篠宮家にとって、大きな転機となり得るのではないでしょうか。とりわけ紀子さまは、将来のお世継ぎである悠仁さまのご即位を思い描かれ、感慨もひとしおだと思われます」(同) それでも、「当日の最大の関心事は何といってもヘンリー王子とメーガン妃夫妻の動静。王子の回顧録は全世界に衝撃を与えたため、式典そのものより大きく報じられることになるでしょう。そのあおりを受け、秋篠宮ご夫妻のご出席というニュースが、かき消されなければいいのですが……」(同)「分室」でのご決意 もっとも、お身内で不協和音が響いているのは王室に限らない。眞子さんが去った秋篠宮家ではただ今、妹の佳子さまがご両親と抜き差しならない状況にあるというのだ。前出記者が言う。「北側に隣接する赤坂東邸と合わせ、およそ34億円を費やした秋篠宮家の改修工事が昨年9月に終わり、ご一家が約4年間、仮住まいされてきた『御仮寓所(ごかぐうしょ)』からのお引っ越しが現在、進められています。新居はご一家のお住まいである私室部分、ご接見などに用いる公室部分、そして職員の事務室部分に大別されます。すでに公的ご活動で使われており、私室部分についても3月末までにお引っ越しの作業が完了する予定です」 2019年2月に完成した御仮寓所は、建設費約9億8千万円。今後は、事務所や収蔵庫として活用されることになるのだが、「昨年11月、改修の終わった秋篠宮邸が報道陣に公開されましたが、皇嗣職は今後の御仮寓所について『分室』と称し、『私室部分の機能も一部残す』と説明しました。新たな宮邸の延床面積は2972平方メートルと、改修前の2倍近くになったのに、なぜ私室部分が完全に移行しないのかと不思議だったのですが……」(同) それには、驚くべき“理由”があったという。秋篠宮家の事情を知る関係者が明かすには、「ご家族のうち、佳子さまだけが引き続き『分室』に住まわれることになったのです。実際に佳子さまは、お引っ越しの作業をなさっていません。眞子さんの一件で、佳子さまもまた秋篠宮ご夫妻との間に深い溝ができてしまった。そうした状況を修復なさらず、別々にお暮らしになるという決断をなさったのです」 さらに続けて、「いまも御仮寓所には、眞子さんの荷物が大量に置かれたままです。眞子さんの渡米後、佳子さまは、関係悪化で直接にご両親とやり取りができない眞子さんの“代理人”として意思伝達を担ってこられました。また、眞子さんの残した私物の管理も一手に引き受け、必要に応じてニューヨークへの配送もされている。今後、眞子さんが一時帰国したとしても対応できるよう、分室をお守りする覚悟でおられるのです」(同)ご両親への“決別宣言” とはいえ、それは必ずしもポジティブな“ご決断”ではないという。「佳子さまが“お一人暮らし”を選ばれたのは、決して『公務にまい進し、女性宮家創設に備えて独立したい』といったご意思からではありません。むしろお気持ちは正反対で、『いずれは出ていくのだから、それまで公務以外は好きにさせてほしい』とのお考えでいらっしゃるのです」(同) すなわちご両親への“決別宣言”ともいえよう。が、前出の山下氏は、こう指摘するのだ。「秋篠宮邸は、皇嗣家として『東宮御所』と同程度の規模と機能を有するものとして改修されました。ですから基本的には宮邸にお住まいになり、行事や接見などもそちらでなさるべきです。ところが実際には、御仮寓所にも当面は私室の機能を残すことになっており、また大人数でない人たちとの接見などでも、宮邸に隣接する共用殿邸の赤坂東邸を頻繁に使っておられます。宮邸を東宮御所並みに整備したのはどういうことなのか。もう少し国民に対して説明すべきだと思います」 はたしてご夫妻は、晴れがましいお気持ちで戴冠式にご出席できるのだろうか。「週刊新潮」2023年3月2日号 掲載
令和の御代替わり後、天皇誕生日の一般参賀が行われるのは初めてである。1月2日の新年一般参賀では、感染対策として周囲との距離を十分に確保しつつも、参賀者は歓声を上げることすらかなわなかった。
「今回も引き続き、参賀は事前の抽選制となりました」
とは、宮内庁担当記者。
「お誕生日の参賀には6万1031人の応募があり、当選者は4826人。当日は午前中に3回、陛下と雅子さまと愛子さま、秋篠宮ご夫妻と佳子さまが宮殿・長和殿のベランダに立たれました。参賀者同士の間隔を1メートル以上空けるなどの対策は変わりませんが、政府が新型コロナの基本的対処方針を改正したのを受け、『大声を出さない』との注意事項は削除されました。つまり、陛下への呼びかけなど自然発生的な歓声はおとがめなしとなったのです」
新型コロナの感染法上の位置付けは5月8日から「5類」に引き下げられる。こうした流れを受け、皇室もまた“正常化”へと歩を進めているわけだが、そんな動きに大きな「壁」となって立ちはだかっているのが、他ならぬ「園遊会」である。こちらもまた春秋を通じ、令和の世では一度も開催されていない。
「春の園遊会は例年、およそ2500人を招き、4月下旬ごろに開かれていました。両陛下が主催される行事であり、特に今年は1953年に園遊会が始まってちょうど70年の節目。宮内庁内でも“開催積極派”の声は強いのですが、他ならぬ陛下が、一貫して慎重でいらっしゃるのです」(同)
かねて陛下は、コロナの感染状況をひとかたならず憂慮されており、地方ご訪問の再開も昨年10月までままならなかった。
「最近でこそ、1月25日に行われた『オンラインご訪問』ではマスクを外されるなど、陛下ご自身にも“緩和”のご様子がうかがえます。ですが、やはり現在も用心に用心を重ねて、という基本的なスタンスにお変わりはありません」(同)
2月9日には、西村泰彦宮内庁長官が定例会見で、恒例の「皇居・乾通りの一般公開」と併せて園遊会の開催について尋ねられ、
〈できるだけ実施する方向で検討している〉
と答えていたのだが、さる宮内庁関係者によれば、
「現実的に春の開催は難しいと思われます。仮に人数を縮小したり飲食を取りやめたりといった“イレギュラー開催”にすれば、本来の姿とは大きく異なってしまう。また何より、5月8日が“コロナの分水嶺”となっている状況で、それ以前に開催して大規模なクラスターが発生すれば責任問題になりかねません。ただでさえ招待客には高齢者が多く、深刻な状況も想定されます。今秋に満を持して開催、というのが妥当ではないでしょうか」
招待という制約はあれど、園遊会が国民と皇室との架け橋となっているのは言うまでもない。皇室解説者の山下晋司氏は、
「コロナに対して皇室は非常に慎重な姿勢をとり続けていますが、民間のライブイベントやスポーツ観戦などは、すでに『声出しOK』の方針を打ち出しているところも多い。またマスクに関しても、3月13日から着用緩和となります。社会全体がウィズコロナに向けて動き始めている中、皇室も遅れすぎず、その流れに沿った対応が必要です」
そう説くのだが……。
そのコロナ禍とともに、令和の皇室に重い影を落としてきたのが、眞子さんと小室圭さんとの結婚問題であった。
「この件はこれまで、秋篠宮さまのお誕生日会見はもちろん、陛下の会見でも言及されてきました。一昨年、『お二人の結婚に関して国民の間にさまざまな意見がある』ことについて問われた陛下は『(眞子さんが)ご両親とよく話し合い、多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております』とお答えになっている。また昨年は、儀式を経ない異例の結婚となったことへのご感想を『多くの方にご心配をおかけすることになったことを心苦しく思っています』と述べられていたのです」(前出記者)
が、今年は一転、記者側の質問にこの項目は含まれていないのだ。先の宮内庁関係者が明かすには、
「1月から宮内庁と記者会との間で質問案のすり合わせが行われており、当初は陛下と皇嗣家との関わりという枠組みで、眞子さんの近況について『何かお聞きになっていますか』といった質問をする案も出ていました。ですが、窓口となる総務課が『陛下はその状況を知り得るお立場になく、お答えしようがない』と退けてしまった。記者会にとっても必須の質問ではなかったようで、それ以上の交渉はなされませんでした」
かくして今回の会見は、1年のご感想やご家族とのお過ごしようなど、きわめて穏当な質疑に終始することで落ち着いたというのだ。
では、かように「小室問題」の傷跡が癒えつつあるかに見える皇室にあって、当の秋篠宮家はといえば、
「5月6日にロンドンで執り行われるチャールズ国王の戴冠式には、皇室を代表して秋篠宮ご夫妻が出席なさる見通しです」
そう話すのは、さる皇室ジャーナリストである。
「英王室からはまだ正式に招待状が届いていないものの、慣例に則れば、皇太子待遇のお立場にある方の出席が順当といえます。実際、1953年のエリザベス女王の戴冠式には、昭和天皇の名代で当時皇太子だった上皇さまが出席されているのです」
陛下は昨年9月、皇后さまとともにエリザベス女王の国葬にご参列。また令和の御代替わり後、女王から国賓として訪英のご招待を受けながらも、コロナ禍で実現していない。
「これを引き継ぐ形で、あらためてチャールズ国王からお招きを受け、今秋以降に両陛下おそろいで訪英なさるものとみられます。従って、もし戴冠式にも出席なされば、短い期間に3回連続となってしまう。秋篠宮ご夫妻が出席されることは、バランスの観点からもふさわしいというのです」(同)
式典の会場はロンドンのウェストミンスター寺院。秋篠宮ご夫妻は、世界中から集う王族らと席を並べられることになり、
「平成の終盤から小室問題で評判を下げ、逆風にさらされてきた秋篠宮家にとって、大きな転機となり得るのではないでしょうか。とりわけ紀子さまは、将来のお世継ぎである悠仁さまのご即位を思い描かれ、感慨もひとしおだと思われます」(同)
それでも、
「当日の最大の関心事は何といってもヘンリー王子とメーガン妃夫妻の動静。王子の回顧録は全世界に衝撃を与えたため、式典そのものより大きく報じられることになるでしょう。そのあおりを受け、秋篠宮ご夫妻のご出席というニュースが、かき消されなければいいのですが……」(同)
もっとも、お身内で不協和音が響いているのは王室に限らない。眞子さんが去った秋篠宮家ではただ今、妹の佳子さまがご両親と抜き差しならない状況にあるというのだ。前出記者が言う。
「北側に隣接する赤坂東邸と合わせ、およそ34億円を費やした秋篠宮家の改修工事が昨年9月に終わり、ご一家が約4年間、仮住まいされてきた『御仮寓所(ごかぐうしょ)』からのお引っ越しが現在、進められています。新居はご一家のお住まいである私室部分、ご接見などに用いる公室部分、そして職員の事務室部分に大別されます。すでに公的ご活動で使われており、私室部分についても3月末までにお引っ越しの作業が完了する予定です」
2019年2月に完成した御仮寓所は、建設費約9億8千万円。今後は、事務所や収蔵庫として活用されることになるのだが、
「昨年11月、改修の終わった秋篠宮邸が報道陣に公開されましたが、皇嗣職は今後の御仮寓所について『分室』と称し、『私室部分の機能も一部残す』と説明しました。新たな宮邸の延床面積は2972平方メートルと、改修前の2倍近くになったのに、なぜ私室部分が完全に移行しないのかと不思議だったのですが……」(同)
それには、驚くべき“理由”があったという。秋篠宮家の事情を知る関係者が明かすには、
「ご家族のうち、佳子さまだけが引き続き『分室』に住まわれることになったのです。実際に佳子さまは、お引っ越しの作業をなさっていません。眞子さんの一件で、佳子さまもまた秋篠宮ご夫妻との間に深い溝ができてしまった。そうした状況を修復なさらず、別々にお暮らしになるという決断をなさったのです」
さらに続けて、
「いまも御仮寓所には、眞子さんの荷物が大量に置かれたままです。眞子さんの渡米後、佳子さまは、関係悪化で直接にご両親とやり取りができない眞子さんの“代理人”として意思伝達を担ってこられました。また、眞子さんの残した私物の管理も一手に引き受け、必要に応じてニューヨークへの配送もされている。今後、眞子さんが一時帰国したとしても対応できるよう、分室をお守りする覚悟でおられるのです」(同)
とはいえ、それは必ずしもポジティブな“ご決断”ではないという。
「佳子さまが“お一人暮らし”を選ばれたのは、決して『公務にまい進し、女性宮家創設に備えて独立したい』といったご意思からではありません。むしろお気持ちは正反対で、『いずれは出ていくのだから、それまで公務以外は好きにさせてほしい』とのお考えでいらっしゃるのです」(同)
すなわちご両親への“決別宣言”ともいえよう。が、前出の山下氏は、こう指摘するのだ。
「秋篠宮邸は、皇嗣家として『東宮御所』と同程度の規模と機能を有するものとして改修されました。ですから基本的には宮邸にお住まいになり、行事や接見などもそちらでなさるべきです。ところが実際には、御仮寓所にも当面は私室の機能を残すことになっており、また大人数でない人たちとの接見などでも、宮邸に隣接する共用殿邸の赤坂東邸を頻繁に使っておられます。宮邸を東宮御所並みに整備したのはどういうことなのか。もう少し国民に対して説明すべきだと思います」
はたしてご夫妻は、晴れがましいお気持ちで戴冠式にご出席できるのだろうか。
「週刊新潮」2023年3月2日号 掲載