共同通信で「桜ういろう」とは別記者がSNSトラブルで懲戒処分 社内で「まさかもう一人いたとは…」と騒ぎに

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記者が身分を隠して「桜ういろう」と名乗り、過激な左翼アカウントを運用していたことが発覚した共同通信で、もう一人別の記者がSNS上のトラブルを起こしていたことがわかった。2月17日に、ある記者に対し〈外部の1個人を根拠もなく誹謗中傷する内容を投稿した〉として「けん責」の懲戒処分が出ていたのだ。タイミングが重なったため、社内では「桜ういろう」への処分と混同する職員が続出しているという。
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【写真】身バレしそうになった途端、「深刻なプライバシー侵害が発生している」「親族に本日中のアカ消去を命じられました」と言って”逃亡”した「桜ういろう」の書き込み「暇空茜」との対立で身バレした「桜ういろう」 2月14日ころ、フォロワーが1・6万人もいる好戦的なリベラル系アカウント「桜ういろう」(現在はアカウントを削除)の正体が共同通信記者だったとネット上で特定され、ネット界は大騒ぎになった。「桜ういろう」のアカウント(現在は削除) 桜ういろうは、作家の百田尚樹氏や有本香氏を《サイコパス》と挑発。在日ウクライナ人政治評論家のナザレンコ・アンドリー氏に対しては、《日本人は満州や朝鮮で、ソ連人に強姦され虐殺されました。日本人にとってナザレンコ・アンドリーさんの祖国ウクライナもまた加害者なんですよ》《インチキ宗教のお金目当てで日本人を扇動するのはやめてください》などといった過激な表現を用いて批判をしていた。 最近ネット界を騒がせている「Colabo」問題では、フェミニスト活動家の仁藤夢乃氏サイドを擁護。そのため、同問題を追及する暇空茜氏らの“攻撃対象”になり、身元が特定されたのだった。2月18日には「NEWSポストセブン」が、桜ういろうは共同通信の名古屋支社編集部のデスクで、すでに10日間の自宅待機処分を受けていると報道した。 共同通信の社内で、別のSNSトラブルの話が持ち上がったのは、ちょうど騒動が佳境を迎えていた2月17日のことである。ほとんどの記者が「桜ういろう」だと勘違いした 社内イントラネットに、処分対処者を匿名にした「懲戒処分の件」と題する文書があがった。《昨年12月、職員がSNSのツイッターに開設した個人アカウントから、外部の1個人を根拠もなく誹謗中傷する内容を投稿したとして、社は職員就業規則第73条に基づき懲戒委員会を設置。懲戒委は重大な問題行為だと結論付け、答申を受けた水谷亨社長はこの職員をけん責とする懲戒処分を決定しました。 職員のツイッターのプロフィール欄に共同通信の所属であることは記載されていませんでしたが、ツイートを読めば共同の職員であることは容易に分かる状態でした。この職員は過去にも複数回、SNSが関係したトラブルで口頭注意を受け、適正利用を約束していました。 職員就業規則第73条は、職員が社の「ソーシャルメディアの利用に関する指針」に反する利用をしたときは懲戒処分の対象になると規定しています。職員の皆さんは指針や職員就業規則を踏まえ、公私に関わりなくSNSの適正利用に努めてください》 これを見たほとんどの記者が、桜ういろうの件での処分だと思い込んだという。だが、一部の記者は文書のおかしな点に気づいた。タイミングがおかしい ある若手記者が語る。「桜ういろうへの処分ならば、まだ自宅待機中のはずで処分が早すぎる。同アカウントには身バレするような記載はなく、ネット民たちの解析で判明したはずなのに、処分理由に〈ツイートを読めば共同の職員であることは容易に分かる状態〉だったと書かれていた点も違和感があった。当初、桜は、彼の前職である毎日新聞記者と間違えて伝えられていたくらいなのです。だから、別の記者ではないかという話になった」(若手記者) それではいったい、この「第二の桜ういろう」は何者なのか。「社内では関西に勤務している記者だと噂されていますが、詳細は不明です」 とはいえ、処分理由には〈外部の1個人を根拠もなく誹謗中傷する内容を投稿した〉とあり、桜ういろう同様、悪質な使い方をしていたことがうかがえる。 共同通信をめぐっては、17日、新型ロケット「H3」初号機の打ち上げ中止を発表したJAXAの記者会見で、「失敗ではない」と説明したプロジェクトマネージャーに対し、科学部次長が「それは一般に失敗といいまーす」と捨てゼリフを吐いたことでも批判を集めたばかりだ。 桜ういろうに執拗に攻撃を受けていたザレンコ・アンドリー氏の怒りも収まる様子がない。アカウントの情報開示請求を行うためのカンパもネット上で募っており、16日には1時間で20万円も集まったと報告。桜ういろうのツイートが午前8時から午後7時までの時間帯に集中していたことを示すデータをTwitterにアップし、《勤務時間中に3年も私に粘着と嫌がらせしていたってこと?!》《来週、データをまとめて、問い合わせさせてたいただきます。貴社の社員による名誉毀損、印象操作と住所を含む個人情報拡散に会社として加担してないと期待しています》などと、会社対しても責任を追及していく構えを見せている。 共同通信に、桜ういろう氏と懲戒処分が出た記者について問い合わせたが、「ご質問の内容については、回答を控えさせていただきます」(総務局)との回答だった。 悪いことは重なるというが……。デイリー新潮編集部
2月14日ころ、フォロワーが1・6万人もいる好戦的なリベラル系アカウント「桜ういろう」(現在はアカウントを削除)の正体が共同通信記者だったとネット上で特定され、ネット界は大騒ぎになった。
桜ういろうは、作家の百田尚樹氏や有本香氏を《サイコパス》と挑発。在日ウクライナ人政治評論家のナザレンコ・アンドリー氏に対しては、《日本人は満州や朝鮮で、ソ連人に強姦され虐殺されました。日本人にとってナザレンコ・アンドリーさんの祖国ウクライナもまた加害者なんですよ》《インチキ宗教のお金目当てで日本人を扇動するのはやめてください》などといった過激な表現を用いて批判をしていた。
最近ネット界を騒がせている「Colabo」問題では、フェミニスト活動家の仁藤夢乃氏サイドを擁護。そのため、同問題を追及する暇空茜氏らの“攻撃対象”になり、身元が特定されたのだった。2月18日には「NEWSポストセブン」が、桜ういろうは共同通信の名古屋支社編集部のデスクで、すでに10日間の自宅待機処分を受けていると報道した。
共同通信の社内で、別のSNSトラブルの話が持ち上がったのは、ちょうど騒動が佳境を迎えていた2月17日のことである。
社内イントラネットに、処分対処者を匿名にした「懲戒処分の件」と題する文書があがった。
《昨年12月、職員がSNSのツイッターに開設した個人アカウントから、外部の1個人を根拠もなく誹謗中傷する内容を投稿したとして、社は職員就業規則第73条に基づき懲戒委員会を設置。懲戒委は重大な問題行為だと結論付け、答申を受けた水谷亨社長はこの職員をけん責とする懲戒処分を決定しました。
職員のツイッターのプロフィール欄に共同通信の所属であることは記載されていませんでしたが、ツイートを読めば共同の職員であることは容易に分かる状態でした。この職員は過去にも複数回、SNSが関係したトラブルで口頭注意を受け、適正利用を約束していました。
職員就業規則第73条は、職員が社の「ソーシャルメディアの利用に関する指針」に反する利用をしたときは懲戒処分の対象になると規定しています。職員の皆さんは指針や職員就業規則を踏まえ、公私に関わりなくSNSの適正利用に努めてください》
これを見たほとんどの記者が、桜ういろうの件での処分だと思い込んだという。だが、一部の記者は文書のおかしな点に気づいた。
ある若手記者が語る。
「桜ういろうへの処分ならば、まだ自宅待機中のはずで処分が早すぎる。同アカウントには身バレするような記載はなく、ネット民たちの解析で判明したはずなのに、処分理由に〈ツイートを読めば共同の職員であることは容易に分かる状態〉だったと書かれていた点も違和感があった。当初、桜は、彼の前職である毎日新聞記者と間違えて伝えられていたくらいなのです。だから、別の記者ではないかという話になった」(若手記者)
それではいったい、この「第二の桜ういろう」は何者なのか。
「社内では関西に勤務している記者だと噂されていますが、詳細は不明です」
とはいえ、処分理由には〈外部の1個人を根拠もなく誹謗中傷する内容を投稿した〉とあり、桜ういろう同様、悪質な使い方をしていたことがうかがえる。
共同通信をめぐっては、17日、新型ロケット「H3」初号機の打ち上げ中止を発表したJAXAの記者会見で、「失敗ではない」と説明したプロジェクトマネージャーに対し、科学部次長が「それは一般に失敗といいまーす」と捨てゼリフを吐いたことでも批判を集めたばかりだ。
桜ういろうに執拗に攻撃を受けていたザレンコ・アンドリー氏の怒りも収まる様子がない。アカウントの情報開示請求を行うためのカンパもネット上で募っており、16日には1時間で20万円も集まったと報告。桜ういろうのツイートが午前8時から午後7時までの時間帯に集中していたことを示すデータをTwitterにアップし、《勤務時間中に3年も私に粘着と嫌がらせしていたってこと?!》《来週、データをまとめて、問い合わせさせてたいただきます。貴社の社員による名誉毀損、印象操作と住所を含む個人情報拡散に会社として加担してないと期待しています》などと、会社対しても責任を追及していく構えを見せている。
共同通信に、桜ういろう氏と懲戒処分が出た記者について問い合わせたが、「ご質問の内容については、回答を控えさせていただきます」(総務局)との回答だった。
悪いことは重なるというが……。
デイリー新潮編集部

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