国会で「所管外」答弁を12連発、「気球に聞いてください」と珍発言も…デジタル相・河野太郎の“言い分”は

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中国の偵察用気球と思しき物体が話題ですが、国会では河野太郎先生のフラフラとした気球ぶりがすごいです。
【写真】この記事の写真を見る(2枚) まずは衆院予算委員会。河野デジタル相が原発活用を進める岸田内閣の下で持論の「脱原発」を封印したのかどうかや、外相当時の外交政策について野党議員に聞かれ「所管外」との答弁を12回繰り返した(ロイター・共同通信2月13日)。JMPAタブロイド紙が「不都合な過去」を発掘 これを、口が悪い新聞(タブロイド紙)が伝えるとどうなるか。

《閣僚の立場を盾にダンマリを決め込む河野氏だが、野党時代を忘れたのか。》(日刊ゲンダイ2月16日付) 河野氏は以前にこんなことを言っていたという。《12年8月の同委員会では、原発関連事業の天下り問題を取り上げ、「こういう指摘をされたときに『所管外だ』ということを答える原子力委員会及び事務局のいいかげんさというのが事故の引き金を引いた遠因の一つになっているんだと思います」と厳しく批判。「所管外」を連発する今の河野からは想像もできない口ぶりだ。》 意地悪だなぁ、ていねいに過去を掘り起こすなんて。こうしてみると河野氏にとって原発はただの人気取りだったのだろうか。前原誠司からのツッコミ ツイッターでは前原誠司氏が、《河野太郎大臣、所管じゃないと逃げずに、ご答弁されたら如何でしょうか? 民主党政権の時の、ご自身の行動を思い起こして頂ければと思います。(誠)》 一体何のことかと思ったら、前原氏が外務大臣を務めたときに野党議員だった河野氏から次のように「質問」されていた。《外務委員会ではございますが、前原大臣の国交相時代のさまざまな意思決定についてお伺いをさせていただきたいと思います。》(河野太郎) ああ、河野氏も同じことをやっていたのか。未来の自分から確実に「所管外です」と言われちゃう。河野太郎の言い分は? では河野氏の言い分はどうなのだろう。《河野氏は自身のツイッターで、12連発を伝えたTBSテレビ記者のツイートに「所管外のことに答弁できないという基本的なこと」などに触れていないとして、「こういう印象操作するんだ」と反発。》(東京新聞2月15日) 記事では「所管外」について過去の例を振り返っている。閣僚の場合だと、今回のように過去の発言など本人に関する質問に対して「所管外」が使われることもある。たとえばこれ。《18年11月、片山さつき地方創生相(当時)が「生活保護は生きるか死ぬかのレベルの人がもらうもの」との過去の発言を問われ、「所管外のことでお答えは差し控える」と答弁した。片山氏は野党の批判を受け、「現在は内閣の一員なので内閣と同じ」と言い直した。》 これらの対応についてジャーナリストの鈴木哲夫氏は「閣僚は国会議員から選ばれる。省庁のトップであっても半分は政治家なのだから、政治家として意見を言うのはありだ」と指摘。つまり逃げるなと。過去には「次の質問」4連発 そういえば河野氏は過去にこんな発言もあった。2011年11月の衆院決算行政監視委員会で、《河野は独立行政法人「原子力安全基盤機構」(当時)の人事について、経産省政務官を追及。「政治家としてどうお考えかと聞いております」などと、再三にわたり「政治家として」の答弁を求めた。》(日刊ゲンダイ2月16日付) 河野氏も政治家として答えよと以前に迫っていたというのだ。しかし今では正反対のことを言っている。フラフラとした態度がすごい。これではまるで「気球太郎」である。 今回の所管外12連発が注目されたのは、2018年にもやらかしていたからだ。『「次の質問」4連発 河野太郎外相、日露関係で応答拒否』(産経新聞2018年12月11日) 当時外務大臣だった河野氏が閣議後に記者会見を行った際、日露関係についての記者の質問に連続して「次の質問どうぞ」とだけ答えた。産経は次のように書いた。《自身の発言がロシア側の無用の反発を招き、条約交渉に悪影響が及ぶことを懸念して「だんまり」を決め込んだようだが、公式会見での木で鼻をくくった対応は、周囲をあきれさせた。》 言えないことがあるなら別の態度もあるだろう。産経師匠の小言のように「木で鼻をくくった対応」が政治家としての資質に疑問を抱かせたのである。 ゲンダイ師匠は「何かしら答えようとする高市が若干マシに見えるほど、国会を小バカにしたような河野氏の態度が異常なのだ」と同じ指摘をしている。ちなみに高市早苗氏がもらい事故になっている。「ブロック太郎」の異名も 小バカにして無視するような態度に今回あらためて「ブロック太郎」がツイッターのトレンドになった。河野氏はツイッターでブロックを乱発することでもおなじみだからだ。おさらいしてみる。『つぶやきは癒やし 河野氏、発信を継続へ』(毎日新聞2019年9月14日) 河野氏は「ブロック機能」を多用しているとの批判を受けていることについて「誹謗中傷している人には遠慮いただきたい」と説明。しかし河野氏は大事なことを言っていない。話をすり替えている。誹謗中傷や汚い言葉で絡んできた相手には政治家でもブロックしてもいいと私は思っているが、河野氏はエゴサーチをして自分を論評する人もブロックしているのだ。自分の名前で検索してわざわざブロックしている。 政治家のエゴサブロックがいかに怖いことか? 2020年6月、山口県、秋田県への配備を断念した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、「事実上断念」と報じたNHKのニュースを河野氏は一方的に「フェイクニュース」だとつぶやいた。つまり論評者や批評者をブロックしておいて、自分にとって都合の良い空間で世論形成を煽っていたのである(このあと「イージス・アショア」は断念、フェイクニュースではなかった)。 これはもう、「たかがツイッター」ではなく政治目的でしかない。扇動である。「気球に聞いて」発言の真意は そして今回は「所管外」以外にもこんな話題が。『気球に聞いてください発言 河野太郎氏「冷たいと思ったので」』(産経ニュース2月17日)《河野太郎デジタル担当相は17日の記者会見で、防衛相だった令和2年6月、日本上空で目撃された気球型飛行物体の行方を問われ「気球に聞いてください」と述べたことについて、「分析内容は答えられないため差し控えるというべきだったが、冷たい(言い方)なので気球に聞いてくださいと申し上げた」と説明した。》 言葉も態度も慌てて修正している河野太郎先生。やっぱり気球のようにフラフラしています。(プチ鹿島)
まずは衆院予算委員会。河野デジタル相が原発活用を進める岸田内閣の下で持論の「脱原発」を封印したのかどうかや、外相当時の外交政策について野党議員に聞かれ「所管外」との答弁を12回繰り返した(ロイター・共同通信2月13日)。
JMPA
これを、口が悪い新聞(タブロイド紙)が伝えるとどうなるか。
《閣僚の立場を盾にダンマリを決め込む河野氏だが、野党時代を忘れたのか。》(日刊ゲンダイ2月16日付)
河野氏は以前にこんなことを言っていたという。
《12年8月の同委員会では、原発関連事業の天下り問題を取り上げ、「こういう指摘をされたときに『所管外だ』ということを答える原子力委員会及び事務局のいいかげんさというのが事故の引き金を引いた遠因の一つになっているんだと思います」と厳しく批判。「所管外」を連発する今の河野からは想像もできない口ぶりだ。》
意地悪だなぁ、ていねいに過去を掘り起こすなんて。こうしてみると河野氏にとって原発はただの人気取りだったのだろうか。
ツイッターでは前原誠司氏が、
《河野太郎大臣、所管じゃないと逃げずに、ご答弁されたら如何でしょうか? 民主党政権の時の、ご自身の行動を思い起こして頂ければと思います。(誠)》
一体何のことかと思ったら、前原氏が外務大臣を務めたときに野党議員だった河野氏から次のように「質問」されていた。
《外務委員会ではございますが、前原大臣の国交相時代のさまざまな意思決定についてお伺いをさせていただきたいと思います。》(河野太郎)
ああ、河野氏も同じことをやっていたのか。未来の自分から確実に「所管外です」と言われちゃう。
では河野氏の言い分はどうなのだろう。
《河野氏は自身のツイッターで、12連発を伝えたTBSテレビ記者のツイートに「所管外のことに答弁できないという基本的なこと」などに触れていないとして、「こういう印象操作するんだ」と反発。》(東京新聞2月15日)
記事では「所管外」について過去の例を振り返っている。閣僚の場合だと、今回のように過去の発言など本人に関する質問に対して「所管外」が使われることもある。たとえばこれ。
《18年11月、片山さつき地方創生相(当時)が「生活保護は生きるか死ぬかのレベルの人がもらうもの」との過去の発言を問われ、「所管外のことでお答えは差し控える」と答弁した。片山氏は野党の批判を受け、「現在は内閣の一員なので内閣と同じ」と言い直した。》
これらの対応についてジャーナリストの鈴木哲夫氏は「閣僚は国会議員から選ばれる。省庁のトップであっても半分は政治家なのだから、政治家として意見を言うのはありだ」と指摘。つまり逃げるなと。
そういえば河野氏は過去にこんな発言もあった。2011年11月の衆院決算行政監視委員会で、
《河野は独立行政法人「原子力安全基盤機構」(当時)の人事について、経産省政務官を追及。「政治家としてどうお考えかと聞いております」などと、再三にわたり「政治家として」の答弁を求めた。》(日刊ゲンダイ2月16日付)
河野氏も政治家として答えよと以前に迫っていたというのだ。しかし今では正反対のことを言っている。フラフラとした態度がすごい。これではまるで「気球太郎」である。
今回の所管外12連発が注目されたのは、2018年にもやらかしていたからだ。
『「次の質問」4連発 河野太郎外相、日露関係で応答拒否』(産経新聞2018年12月11日)
当時外務大臣だった河野氏が閣議後に記者会見を行った際、日露関係についての記者の質問に連続して「次の質問どうぞ」とだけ答えた。産経は次のように書いた。
《自身の発言がロシア側の無用の反発を招き、条約交渉に悪影響が及ぶことを懸念して「だんまり」を決め込んだようだが、公式会見での木で鼻をくくった対応は、周囲をあきれさせた。》
言えないことがあるなら別の態度もあるだろう。産経師匠の小言のように「木で鼻をくくった対応」が政治家としての資質に疑問を抱かせたのである。 ゲンダイ師匠は「何かしら答えようとする高市が若干マシに見えるほど、国会を小バカにしたような河野氏の態度が異常なのだ」と同じ指摘をしている。ちなみに高市早苗氏がもらい事故になっている。「ブロック太郎」の異名も 小バカにして無視するような態度に今回あらためて「ブロック太郎」がツイッターのトレンドになった。河野氏はツイッターでブロックを乱発することでもおなじみだからだ。おさらいしてみる。『つぶやきは癒やし 河野氏、発信を継続へ』(毎日新聞2019年9月14日) 河野氏は「ブロック機能」を多用しているとの批判を受けていることについて「誹謗中傷している人には遠慮いただきたい」と説明。しかし河野氏は大事なことを言っていない。話をすり替えている。誹謗中傷や汚い言葉で絡んできた相手には政治家でもブロックしてもいいと私は思っているが、河野氏はエゴサーチをして自分を論評する人もブロックしているのだ。自分の名前で検索してわざわざブロックしている。 政治家のエゴサブロックがいかに怖いことか? 2020年6月、山口県、秋田県への配備を断念した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、「事実上断念」と報じたNHKのニュースを河野氏は一方的に「フェイクニュース」だとつぶやいた。つまり論評者や批評者をブロックしておいて、自分にとって都合の良い空間で世論形成を煽っていたのである(このあと「イージス・アショア」は断念、フェイクニュースではなかった)。 これはもう、「たかがツイッター」ではなく政治目的でしかない。扇動である。「気球に聞いて」発言の真意は そして今回は「所管外」以外にもこんな話題が。『気球に聞いてください発言 河野太郎氏「冷たいと思ったので」』(産経ニュース2月17日)《河野太郎デジタル担当相は17日の記者会見で、防衛相だった令和2年6月、日本上空で目撃された気球型飛行物体の行方を問われ「気球に聞いてください」と述べたことについて、「分析内容は答えられないため差し控えるというべきだったが、冷たい(言い方)なので気球に聞いてくださいと申し上げた」と説明した。》 言葉も態度も慌てて修正している河野太郎先生。やっぱり気球のようにフラフラしています。(プチ鹿島)
言えないことがあるなら別の態度もあるだろう。産経師匠の小言のように「木で鼻をくくった対応」が政治家としての資質に疑問を抱かせたのである。
ゲンダイ師匠は「何かしら答えようとする高市が若干マシに見えるほど、国会を小バカにしたような河野氏の態度が異常なのだ」と同じ指摘をしている。ちなみに高市早苗氏がもらい事故になっている。
小バカにして無視するような態度に今回あらためて「ブロック太郎」がツイッターのトレンドになった。河野氏はツイッターでブロックを乱発することでもおなじみだからだ。おさらいしてみる。
『つぶやきは癒やし 河野氏、発信を継続へ』(毎日新聞2019年9月14日)
河野氏は「ブロック機能」を多用しているとの批判を受けていることについて「誹謗中傷している人には遠慮いただきたい」と説明。しかし河野氏は大事なことを言っていない。話をすり替えている。誹謗中傷や汚い言葉で絡んできた相手には政治家でもブロックしてもいいと私は思っているが、河野氏はエゴサーチをして自分を論評する人もブロックしているのだ。自分の名前で検索してわざわざブロックしている。
政治家のエゴサブロックがいかに怖いことか?
2020年6月、山口県、秋田県への配備を断念した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、「事実上断念」と報じたNHKのニュースを河野氏は一方的に「フェイクニュース」だとつぶやいた。つまり論評者や批評者をブロックしておいて、自分にとって都合の良い空間で世論形成を煽っていたのである(このあと「イージス・アショア」は断念、フェイクニュースではなかった)。
これはもう、「たかがツイッター」ではなく政治目的でしかない。扇動である。
そして今回は「所管外」以外にもこんな話題が。
『気球に聞いてください発言 河野太郎氏「冷たいと思ったので」』(産経ニュース2月17日)
《河野太郎デジタル担当相は17日の記者会見で、防衛相だった令和2年6月、日本上空で目撃された気球型飛行物体の行方を問われ「気球に聞いてください」と述べたことについて、「分析内容は答えられないため差し控えるというべきだったが、冷たい(言い方)なので気球に聞いてくださいと申し上げた」と説明した。》
言葉も態度も慌てて修正している河野太郎先生。やっぱり気球のようにフラフラしています。
(プチ鹿島)

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