歯のかみ合わせ矯正手術後に呼吸困難、10代女性が死亡

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愛媛県立中央病院(松山市)は17日、昨年2月に顎の手術を受けた県内の10歳代の女性が、術後の合併症で死亡する医療事故があったと発表した。
遺族との示談が15日に成立した。
発表では、歯のかみ合わせを矯正するために下顎の骨を一部切除した女性が、2日後の深夜に痛みや吐き気を訴えた。看護師から電話で相談された医師は、経過観察を指示したが、女性の容体が急変。気道が腫れて呼吸困難になり、集中治療室で治療を受けたが、手術の20日後に低酸素脳症で死亡した。
病院は昨年3月、原因究明のために調査委員会を設置した。医療行為に過失はなかったと結論付けたが、「看護師と医師との連携体制が十分ではなかった」と指摘した。
県庁で記者会見した菅政治・病院長は「救命できず、信頼を裏切って申し訳ない。院内の連携をより一層強化する」と謝罪した。

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