多臓器不全で2歳児死亡、「看護師がアラームを見過ごすミス」…遺族が病院を提訴

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神奈川県の藤沢市民病院で2020年9月、男児(当時2歳)が多臓器不全で死亡したのは看護師のミスがあったためだとして、鎌倉市の遺族が16日、病院を相手に、慰謝料など計約8820万円の損害賠償を求めて横浜地裁に提訴した。
訴状によると、男児は20年9月2日夕、手足に痙攣(けいれん)などがあり、藤沢市民病院に緊急入院した。3日朝に頻脈と動脈血酸素飽和度の低下を警告するアラームが鳴ったが、担当看護師は院内PHSを携帯する規則を守っていなかったため気づかなかった。別の3人はアラームに気づいたが適切に対応せず、男児は約30分後に心肺停止状態にあることが判明。2日後に多臓器不全で亡くなったとされる。
男児の父は読売新聞の取材に対し「アラームを見過ごす事故は全国で起きている。このような事故が起きない社会にしたい」と語った。藤沢市民病院総務課は「訴状が届いていないのでコメントできない」としている。

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