ふるさと納税の返礼品選定で便宜、寒河江市の元職員と「さくらんぼファクトリー」ら逮捕

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ふるさと納税の返礼品業者から賄賂として現金を受け取ったして、山形県警は7日、同県寒河江市元職員の東海林(とうかいりん)雄彦(かつひこ)容疑者(39)(山形県河北町)を加重収賄の疑いで逮捕し、サクランボなどを扱う農産物加工・販売業者2人を贈賄容疑で逮捕した。
東海林容疑者は市職員だった当時、ふるさと納税に関する業務を担当していた。
贈賄容疑で逮捕されたのは、ともに「さくらんぼファクトリー」(山形市)代表取締役の女(49)(同県中山町)と男(49)(山形市)。発表によると、東海林容疑者は2020年3月25日~8月25日、同社が「寒河江市内に本社などを有する」と定めたふるさと納税の協力事業者の要件を満たしていないのに虚偽の説明をして上司の承認を受けさせ、女らから謝礼で計約29万円を受け取った疑い。県警は3人の認否を明らかにしていない。
県警によると、同社は20年4~12月、サクランボなど同市の返礼品を扱っていた。東海林容疑者は21年3月31日付で市職員を退職している。
寒河江市は農業が盛んで、サクランボなど果物の産地として知られる。ふるさと納税でも地元産農産物の返礼品が人気で、20年度の寄付額は約56億7000万円と全国7位になった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。