藤井聡太五冠、史上最速&最年少で1億円超え…賞金ランク初の1位

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日本将棋連盟は3日、棋士の2022年の年間獲得賞金・対局料ランキングを発表し、藤井聡太五冠(20)=竜王、王位、叡王、王将、棋聖=が1億2205万円で2016年12月のデビュー以来、初の1位に輝いた。
自身初の1億円超えで、金額は史上4位。過去のベスト3はいずれも羽生善治九段(52)で、最高は六冠時代(王将以外=当時)の95年の1億6597万円となっている。1億円達成は、羽生が四冠で終えた93年時の実質8年目、23歳の記録を抜いて史上最速&最年少。
藤井は、二冠で始まり四冠で終えた21年は6996万円で3位だったが、昨年は王将を獲得して史上4人目の五冠を最年少で達成。その後、叡王(初防衛)、棋聖(V3)、王位(V3)、竜王(初防衛)の順でタイトルを守り、1位に上り詰めた。
連盟が発表するベスト10には、無冠で七段時代の19年に9位(2108万円)に初めて入り、年々金額とランクを上げている。
23年は“自分超え”を目指す一年だ。王将は1月に開幕した七番勝負で羽生九段と対戦中。現在、2勝1敗とリードしている。また、同時進行で棋王に初挑戦。5日に五番勝負が始まり、渡辺明棋王(38)=名人=から奪取すれば、羽生以来2人目の六冠となる。
さらに、初の名人挑戦権もつかめば七冠も視野に入る。今月1日の順位戦A級8回戦では永瀬拓矢王座(30)に敗れて6勝2敗となったが、広瀬章人八段(36)と並んで依然トップ。3月2日の最終戦に望みを託す。名人を獲得し、挑戦者決定トーナメントでシードの王座も含めると年内で八冠の可能性も。賞金でも記録更新に期待がかかる。

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