愛知県知事選が「カオス」状態に 候補者間でトラブル続発…大村氏「ルール守られず極めて遺憾」

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2023年2月5日投開票の愛知県知事選が、無秩序状態だとSNSで注目されている。
候補者の多くが新型コロナワクチンへの反対姿勢を示し、安倍晋三元首相を殺害したのは山上徹也容疑者ではないと荒唐無稽な主張をする人物もいる。
候補者間でトラブルも起きているといい、4選を目指す現職の大村秀章氏(62)は「選挙活動のルールやマナーが守られないことは、極めて遺憾です」と訴える。
愛知県知事選は大村氏のほか、医療コンサルタントの安江朗氏(55)、元春日井市議の末永啓氏(37)、経営コンサルタントの山下俊輔氏(60)、薬剤師の上原俊介氏(46)、政治団体代表の尾形慶子氏(65)の計6人が立候補している(届け出順)。
各候補の主張で目立つのは、県の新型コロナ対応への批判だ。中日新聞が実施した候補者アンケートでは、6人中4人がワクチン接種に懐疑的な姿勢で、公約に「コロナワクチン禍(薬害事件)への対応」を掲げる人物もいる。
特定候補の応援に駆けつけた「ごぼうの党」の奥野卓志代表は「ユーチューブだと(削除されるため)ワクチンの話ができない」と街頭演説で反ワクチン的な言説を繰り広げた。同じく応援演説をした河野太郎元ワクチン相には、「コロナは茶番」ののぼりを掲げた一団から「謝罪しろ」コールが巻き起こる”場外戦”もぼっ発した。
そのほか、県のヘイトスピーチ防止条例(人権尊重の社会づくり条例)の一部改廃を唱えたり、ディープステート(DS、闇の政府)の存在や安倍晋三元首相を殺害したのは山上徹也容疑者ではないと言及するなど陰謀論に基づいたりする主張も見受けられた。
SNSでは県民らから混乱の声が上がっており、県政の行く末を案じる人は少なくないようだ。
候補者間でもめ事も起きている。大村氏は31日、「選挙活動は、ルールとマナーを守って行って頂きたいと思います」とツイートし、選挙戦が無秩序の様相を呈していると苦言を呈した。
他の陣営から恫喝されるなど複数回トラブルになったといい、「選挙活動のルールやマナーが守られないことは、極めて遺憾です。是非とも正々堂々と選挙活動が行われるよう願います」と要請した。
県選挙管理委員会事務局は31日、J-CASTニュースの取材に「そうした話があることは、(市民からの)問い合わせで聞いております」と答える。
大村氏の投稿には、他の陣営の支援者とみられるユーザーから反論も届いており、混迷極める選挙戦を反映した状況になっている。

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