前澤友作氏の“シンママ”限定マッチングアプリに批判殺到、シンママキャバ嬢たちの意見は

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―[キャバ嬢に訊け]―
◆シングルマザー限定のマッチングアプリに批判殺到
1月28日、前澤友作氏が監修を手掛けたシングルマザー限定のマッチングアプリ「コアリー」が、サービス開始から1日で配信が停止されたことが報じられた。 コアリーは子どもの年齢、性別、人数など、相手に事前に知ってほしい情報を掲載し、質問に回答するだけで、AIで自身の価値観に合った男性を推薦する機能が搭載されているというシングルマザー女性向けのマッチングアプリだ。
アプリの説明ページでは、「子どもがいるという理由で踏みだせないのなら、踏みだせるきっかけをつくりたい。もし、出会いがないのなら、出会える場を」という前澤氏の思いが記されていた。 だが、SNS上では「女性はシングルマザー限定なのに対し、男性は『シングルマザーとの恋愛を希望すること』なのが気持ち悪い」「モラハラやDV目的の男性が集まりそう」などと批判の声が集まった。
◆サービス開始から1日で配信が停止
これに対し、前澤氏はTwitterで「シンママの皆様への事前ヒアリングを重ねた上でサービス設計し、懸念に対する予防措置や監視体制を整えてまいりましたが、不測の事態を懸念される皆様のご意見や、現在の状況を鑑み、より慎重に進めるべきと判断し、配信を停止しました」と配信停止の理由を述べた。 また、前澤氏は「『シンママにとって使いやすいマッチングアプリがあると嬉しい』というシンママの皆様の多くの声を受けて開発を進めてまいりましたが、懸念事項に対する対策や、一部の表現などに問題があったと反省しております。改めてシンママの皆様に喜んでいただける方法がないのかを再考いたします」と続けた。 実際にシングルマザーの女性たちはアプリで出会いを探すのか? 筆者はこれまでキャバクラやスナックなど、さまざまな夜の店に勤務してきた。そこではシングルマザーも少なくなかった。そこで今回は、シングルマザーのキャバクラ嬢たちに炎上の件とともに聞いてみた。
◆「夫がいたらいいな」と思うことはあるけれど… まず、話を聞いたのは4歳の娘と暮らす愛美さん(仮名・28歳)。愛美さんは現在、娘を育てながら昼のパートとキャバクラを掛け持ちしており、夜は店の近くの託児所に子どもを預ける生活を送っている。 「子どもを一人で育てるのは大変なので、夫がいたらいいなと思うことはあります。でも、こんな生活なので出会いを探す暇もないです。前澤さんのマッチングアプリはよいアイデアだと思いますが、女性はシングルマザー限定というのが引っかかります。私もですが、シングルマザーの人って再婚願望はあっても遊んだり、恋人を作ったりする余裕がないのでは。男性も、シングルマザーと遊びたい人はいても結婚となるとハードルが高そうですよね」 好きになった上で相手が子持ちと知って受け入れることはあっても、最初からシングルマザーと結婚するのが目的の男性を探す人は少数派だろう。そのため、シングルマザーが望む男性とはマッチングしづらいのでは……と愛美さんは言う。
◆子どもを第一に考えるならば「古くからの友人・知人を選ぶ」

子どもを第一に考えていると話す百合子さんは、恋人を見つけるとするのならば「自分も子どももよく知っている古くからの友人・知人などを選ぶと思う」と語る。
◆「男性も子持ちか離婚歴がある人にすればよかった」の声も
最後に、今回の炎上について語ってくれたのは2人の子どもを持つ美香さん(仮名・32歳)。 「炎上した理由って、“シングルマザーしか登録できない”というところだと思うんですよね。ネット上のコメントでもありましたが、シングルマザーと恋愛したい男性って、“何考えているの?”って感じですよね。しかも、プロフィールに子どもの性別や年齢を記載するのも、子ども目当ての男が寄ってきそうで気持ち悪い。
どうせなら男性も子持ち限定か、離婚歴のある男女限定のマッチングアプリにすればよかったのに、と思います」 美香さんは、前澤氏の思いはともかく、悪用する人間がいるかもしれないことを想定するべきだったと指摘する。前澤氏は、コアリーの今後について「コンセプトや機能・サービス内容を見直した上で、また改めて方針についてお知らせいたします」とツイートしている。
<取材・文/カワノアユミ>
―[キャバ嬢に訊け]―

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