「街路樹が折れ、道路を塞ぐ…」台風11号 けさ九州北部に最接近 一時、猛烈な風

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大型で強い台風11号はけさ、対馬海峡を通過し現在は日本海の西を北東に進んでいます。台風の勢力は次第に弱まり、今夜までに温帯低気圧に変わる見込みですが、大気の状態は西日本を中心に不安定な状態が続き、特に西日本の日本海側で高潮への厳重な警戒が必要です。
台風11号は未明からけさ早くにかけ、福岡県と佐賀県に最も接近したとみられています。福岡市中央区では午前4時半すぎに最大瞬間風速33.2メートルを観測するなど一時、猛烈な風が吹きました。
記者「福岡市中央区です。強風の影響でしょうか、街路樹が折れ道路をふさいでいます」
台風11号の影響で市街地では街路樹が折れたり、建物の外壁が落下したりしたほか、郊外の農園では収穫前の果物が落下するなどの被害が出ています。
交通の乱れも続いています。JR九州は、福岡県と佐賀県のすべての在来線で始発から運転を見合わせています。また、九州新幹線は博多と熊本の間、JR西日本の山陽新幹線も広島と博多の間で運転見合わせが続いています。
記者「午前6時の益田市内です。3時ぐらいから雨がさほどでもありませんが、風が非常に強くなり時々体が持っていかれそうなくらいの強さになっています。改装中の店のシートが大きくめくれあがってしまっています」
島根県益田市では午前3時ごろから風が強まり、益田市高津で午前9時前に最大瞬間風速25.2メートルを観測するなどしています。この風の影響でJRは山陰線のほとんどの区間でけさの始発から運転を見合わせています。
住民「水はこのへんまで上がってきた。家の玄関、このくらい」
また、島根県浜田市では高潮の影響により民家近くまで海水が迫りました。住民によると、いつもより5メートルほど水際が上がってきていたということです。

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