《歌舞伎女子の貧困》事故物件に住んでホスト通いする風俗嬢(25)の告白「週6日の鬼出勤と出稼ぎソープで働き詰め。月100万円がホストに消える」

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女子中高生とリア恋、“地雷男子”を恫喝、売春を禁止…“トー横の王”ハウルは一体何者だったのか「家出少年や家出少女を相手に自分の王国をつくりたい」 から続く
東洋一の繁華街、新宿・歌舞伎町。その華やかな世界の裏で、貧困にあえぐ女性に焦点を当てたルポルタージュ『歌舞伎町と貧困女子』(宝島社)が話題を集めている。
【画像】全身小柄で黒ずくめの風俗嬢 小さな声で「ホストに行くようになってガチで働くようになった」
「トー横キッズ」「地下アイドル」「ホス狂い」「街娼」「風俗嬢」「外国人売春婦」「ヤクザの妻」――。
コロナ禍の危機的状況から復活した街の主役は、中年男性からZ世代の若者にとって代わられ、売春が日常風景となっていた。そして“欲望の街”に引き寄せられる女たちは、「貢ぐ」ために貧困化している。
貧困女子たちの生態を追い続けてきたノンフィクションライターの中村淳彦氏が明らかにする、歌舞伎町の裏側と貧困女子たちのリアルとは。『歌舞伎町と貧困女子』から一部を抜粋し、転載する(転載にあたり一部編集しています。年齢・肩書等は取材当時のまま)。
(全4回の3回目)
※写真はイメージです AFLO
◆◆◆
2022年10月、ウィークデーの20時、新宿職安通りにある抜弁天にいる。
抜弁天とは歌舞伎町徒歩圏にある職安通りと靖国通りが交わる交差点の名称だ。
どうして抜弁天にいるかというと、この辺りは歌舞伎町に生きるキャバ嬢や風俗嬢、ホストやホス狂いたちの居住地となっているからだ。ホス狂いの宮下あさ美(仮名、25歳)は抜弁天のすぐそばにある家賃12万円の賃貸マンションに暮らす。「ホストクラブに行く前なら、別に取材を受けてもいい」と連絡をもらい、ここで待っている。もしかしてと思ったが、事故物件だらけで有名な賃貸マンションから現れた。
この賃貸マンションは、ホストやキャバ嬢、風俗嬢、AV女優、それに歌舞伎町に通うホス狂いが主な住人であり、目の前を通る職安通りは歌舞伎町に向かう、彼ら、彼女らの通勤路となっている。この賃貸マンションが一部のマニアの間で有名になったのは、某事故物件サイトで炎マークだらけになったことが理由だ。飛び降り、発狂、刺殺、不審死が相次ぎ、可視化されている事件や事故はまだ一部だけともいわれている。 マンションのエントランスから、全身小柄で黒ずくめ、マスク姿の宮下あさ美が出てきた。筆者に近づいて来て軽く会釈する。 一緒にホストクラブのある歌舞伎町に向かう。挨拶しても、声をかけても、反応は薄く表情も乏しい。職安通りの坂道を下りながら、さっそく話を聞いた。“風俗女子会”がきっかけでホスト通いにドハマり「ホストクラブに行くようになったのは、一昨年(2020年)の10月くらい。大学時代から風俗は少しやっていたけど、ホスト行くようになってガチで働くようになった」 話してはくれるが、ものすごく声が小さい。生きるエネルギーみたいなものを感じない。マスクで隠れているせいもあって、表情もない。声が聞こえないので、歩きながら彼女に一歩近づく。「2年前、同業の友達が欲しくなってツイッターを始めた。SNSで何人かの女の子と知り合って、中心人物みたいな子が誕生日だっていうので歌舞伎町で女子会をやった。その日、みんなでホストクラブの『初回』に行くことになった。それが初めて」 風俗嬢は客と1対1で行う仕事なので同僚との人間関係が生まれにくい。風俗嬢が同業の仲間を求めてSNSを活発に使うのは流行っていて、彼女は2020年10月にツイッターで交流のある6人と開催した風俗嬢女子会に参加している。 東新宿にあるダイニングバーでワイワイしているうちに、全員でホストクラブに行こうという話になった。6人のなかでホスト経験がないのは彼女だけで、楽しいから絶対に行ったほうがいいと全員に薦められた。「その日、初めてホストに行った。ホストクラブなんて全然知らないから、その日はけっこう緊張したかな。初めて会った友達も何人かいたし、いろんなホストが席に来て、普通に会話して終わった。そのときにLINE交換した人(ホスト)に一人で来なよって呼ばれるようになって、毎日営業してくるのでまた行ってみようかなって感じで行った」 ホストは初回だけは1000円、2000円という安価で遊べる。代わるがわるホストが席にやって来て、顔合わせ的に挨拶して短い会話をする。そして、2回目以降にそのホストクラブに行くとき、誰かを指名しなくてはならない。ホストクラブは永久指名制。一度指名すると、その店では指名したホスト以外を指名することはできなくなる。女性たちは指名しているホストのことを「担当」、担当は指名してくれた女性を「姫」と呼ぶ。「担当に初めて会った日、私すごく酔っぱらっていた。正直、何も覚えてない。顔がいい、くらいの記憶しかないかな。2回目に会ったときは、なんか優しい人だなって。こんな人だったっけ、みたいな。優しいから指名するようになりました。最初は一回の会計が数万円だったけど、なんかだんだんと20万円、30万円って使うようになって、気づいたらいまみたいになっちゃった。担当が喜んでくれるからシャンパンを下ろしちゃう」「売掛」というホストクラブの“沼システム” ホストクラブはどうして高額会計になるのか――。ホストクラブのシステムは1時間いくらという基本のセット料金があり、ボトルやシャンパンを入れると、その金額が加算されていく。シャンパンやボトルは高額であり、1本注文するだけで金額は跳ね上がる。その総額にサービス料、税がついてお会計となる。 女性が支払った金額が担当ホストの売り上げとなる。ただし、売り上げは店とホストの折半で、女性が使ったお金のおおよそ半分が担当ホストの収入になるシステムである。 そして、ホストクラブには「売掛(うりかけ)」という制度がある。 女性は来店時にお金を持っていなくても、ホストに借りることで遊ぶことができる。たとえば30万円のお会計だったとき、ホストが女性に代わって半分の15万円を店に入金する。そうすることで店舗側は30万円の売り上げとしてカウントする。女性は担当ホストに30万円の借金をした、ということになる。売掛をどう返すかは女性とホストの関係次第であり、店が関与することはない。 歌舞伎町のホストと客の関係はすべてお金で解決できるといわれる。一般的にホストは大きな金額を使ってくれる女性から待遇や接遇をよくしていく。ホストには何人もの女性客がついていて、同じホストを指名する女性同士の競争がある。そのため、女性たちはこぞってお金を使う。 ホス狂いの女性たちは華やかな場所で数十万円するシャンパンを飲みたいのではなく、ホストとの関係をもっと深めるために高額シャンパンを注文するのだ。ホストのために風俗で月140万円稼ぐ「それまでは小遣い稼ぎか気分転換くらいで箱ヘル(店舗型ヘルス)をやっていたけど、担当にスカウトを紹介されてソープに移籍した。それでソープ嬢と出稼ぎをやるようになった。ホストに行くまでは風俗で月15万円稼げればいいって感覚で、いつも家で寝ていた。でもホストに行き始めてから、ちゃんと働くようになった。一昨年の12月には、風俗だけで140万円とか稼いだ」「出稼ぎ」とは、都市部の風俗嬢が地方の風俗店で日程を決めて短期で働くこと。知らない街で、泊まり込みで客をとり、集中して働く。知らない街なので知り合いもおらず、お金を使わないのでかなりのお金が貯まる。3日に一回は担当に会いに歌舞伎町へ 出稼ぎ風俗はスカウトマンが仲介し、若くてやる気のある女性なら、そのとき募集のある47都道府県のどこかの風俗店を紹介される。期間は10日間、14日間など、女性の都合に合わせてくれる。ホストクラブで使うお金を稼ぐために出稼ぎ風俗の仕事をする女性は多い。風俗を紹介するスカウトマンと自分の女性客を風俗に勧めるホストは、もちろん、つながっている。「スカウトが紹介してくれたのは、吉原の1本2万円(女性の手取り)くらいのソープ。ほぼ毎日出勤して出稼ぎもけっこう行った。コロナの真っ最中だったけど、仕事はあった。私は担当のエースとか二番手とか、あまり気にしてなくて、いまは3日に一回は担当に会いに歌舞伎町に行ってるかな」 宮下あさ美はホストクラブを知ってから、本気でお金をつくろうとソープランドに移籍した。そして週6日の鬼出勤をするようになり、10日間の地方への出稼ぎ風俗も積極的に行くようになった。風俗で働きづめの状態になって月100万~160万円を稼ぐようになった。 抜弁天の賃貸マンションに引っ越したのは、去年の夏。ホストクラブにもっと行くために歌舞伎町の徒歩圏に引っ越した。抜弁天で暮らすようになってからは、少なくとも月100万円はホストクラブに使っている。(#4につづく)東北出身マジメ女子がホスト通いで堕ちた“同人AVの暗黒”「モザイクとか無修正とか確認しない。AVはラク、ラクに稼いでいる」《本番5万円、生中出し10万円》 へ続く(中村 淳彦/Webオリジナル(特集班))
この賃貸マンションは、ホストやキャバ嬢、風俗嬢、AV女優、それに歌舞伎町に通うホス狂いが主な住人であり、目の前を通る職安通りは歌舞伎町に向かう、彼ら、彼女らの通勤路となっている。この賃貸マンションが一部のマニアの間で有名になったのは、某事故物件サイトで炎マークだらけになったことが理由だ。飛び降り、発狂、刺殺、不審死が相次ぎ、可視化されている事件や事故はまだ一部だけともいわれている。
マンションのエントランスから、全身小柄で黒ずくめ、マスク姿の宮下あさ美が出てきた。筆者に近づいて来て軽く会釈する。
一緒にホストクラブのある歌舞伎町に向かう。挨拶しても、声をかけても、反応は薄く表情も乏しい。職安通りの坂道を下りながら、さっそく話を聞いた。
「ホストクラブに行くようになったのは、一昨年(2020年)の10月くらい。大学時代から風俗は少しやっていたけど、ホスト行くようになってガチで働くようになった」
話してはくれるが、ものすごく声が小さい。生きるエネルギーみたいなものを感じない。マスクで隠れているせいもあって、表情もない。声が聞こえないので、歩きながら彼女に一歩近づく。
「2年前、同業の友達が欲しくなってツイッターを始めた。SNSで何人かの女の子と知り合って、中心人物みたいな子が誕生日だっていうので歌舞伎町で女子会をやった。その日、みんなでホストクラブの『初回』に行くことになった。それが初めて」
風俗嬢は客と1対1で行う仕事なので同僚との人間関係が生まれにくい。風俗嬢が同業の仲間を求めてSNSを活発に使うのは流行っていて、彼女は2020年10月にツイッターで交流のある6人と開催した風俗嬢女子会に参加している。 東新宿にあるダイニングバーでワイワイしているうちに、全員でホストクラブに行こうという話になった。6人のなかでホスト経験がないのは彼女だけで、楽しいから絶対に行ったほうがいいと全員に薦められた。「その日、初めてホストに行った。ホストクラブなんて全然知らないから、その日はけっこう緊張したかな。初めて会った友達も何人かいたし、いろんなホストが席に来て、普通に会話して終わった。そのときにLINE交換した人(ホスト)に一人で来なよって呼ばれるようになって、毎日営業してくるのでまた行ってみようかなって感じで行った」 ホストは初回だけは1000円、2000円という安価で遊べる。代わるがわるホストが席にやって来て、顔合わせ的に挨拶して短い会話をする。そして、2回目以降にそのホストクラブに行くとき、誰かを指名しなくてはならない。ホストクラブは永久指名制。一度指名すると、その店では指名したホスト以外を指名することはできなくなる。女性たちは指名しているホストのことを「担当」、担当は指名してくれた女性を「姫」と呼ぶ。「担当に初めて会った日、私すごく酔っぱらっていた。正直、何も覚えてない。顔がいい、くらいの記憶しかないかな。2回目に会ったときは、なんか優しい人だなって。こんな人だったっけ、みたいな。優しいから指名するようになりました。最初は一回の会計が数万円だったけど、なんかだんだんと20万円、30万円って使うようになって、気づいたらいまみたいになっちゃった。担当が喜んでくれるからシャンパンを下ろしちゃう」「売掛」というホストクラブの“沼システム” ホストクラブはどうして高額会計になるのか――。ホストクラブのシステムは1時間いくらという基本のセット料金があり、ボトルやシャンパンを入れると、その金額が加算されていく。シャンパンやボトルは高額であり、1本注文するだけで金額は跳ね上がる。その総額にサービス料、税がついてお会計となる。 女性が支払った金額が担当ホストの売り上げとなる。ただし、売り上げは店とホストの折半で、女性が使ったお金のおおよそ半分が担当ホストの収入になるシステムである。 そして、ホストクラブには「売掛(うりかけ)」という制度がある。 女性は来店時にお金を持っていなくても、ホストに借りることで遊ぶことができる。たとえば30万円のお会計だったとき、ホストが女性に代わって半分の15万円を店に入金する。そうすることで店舗側は30万円の売り上げとしてカウントする。女性は担当ホストに30万円の借金をした、ということになる。売掛をどう返すかは女性とホストの関係次第であり、店が関与することはない。 歌舞伎町のホストと客の関係はすべてお金で解決できるといわれる。一般的にホストは大きな金額を使ってくれる女性から待遇や接遇をよくしていく。ホストには何人もの女性客がついていて、同じホストを指名する女性同士の競争がある。そのため、女性たちはこぞってお金を使う。 ホス狂いの女性たちは華やかな場所で数十万円するシャンパンを飲みたいのではなく、ホストとの関係をもっと深めるために高額シャンパンを注文するのだ。ホストのために風俗で月140万円稼ぐ「それまでは小遣い稼ぎか気分転換くらいで箱ヘル(店舗型ヘルス)をやっていたけど、担当にスカウトを紹介されてソープに移籍した。それでソープ嬢と出稼ぎをやるようになった。ホストに行くまでは風俗で月15万円稼げればいいって感覚で、いつも家で寝ていた。でもホストに行き始めてから、ちゃんと働くようになった。一昨年の12月には、風俗だけで140万円とか稼いだ」「出稼ぎ」とは、都市部の風俗嬢が地方の風俗店で日程を決めて短期で働くこと。知らない街で、泊まり込みで客をとり、集中して働く。知らない街なので知り合いもおらず、お金を使わないのでかなりのお金が貯まる。3日に一回は担当に会いに歌舞伎町へ 出稼ぎ風俗はスカウトマンが仲介し、若くてやる気のある女性なら、そのとき募集のある47都道府県のどこかの風俗店を紹介される。期間は10日間、14日間など、女性の都合に合わせてくれる。ホストクラブで使うお金を稼ぐために出稼ぎ風俗の仕事をする女性は多い。風俗を紹介するスカウトマンと自分の女性客を風俗に勧めるホストは、もちろん、つながっている。「スカウトが紹介してくれたのは、吉原の1本2万円(女性の手取り)くらいのソープ。ほぼ毎日出勤して出稼ぎもけっこう行った。コロナの真っ最中だったけど、仕事はあった。私は担当のエースとか二番手とか、あまり気にしてなくて、いまは3日に一回は担当に会いに歌舞伎町に行ってるかな」 宮下あさ美はホストクラブを知ってから、本気でお金をつくろうとソープランドに移籍した。そして週6日の鬼出勤をするようになり、10日間の地方への出稼ぎ風俗も積極的に行くようになった。風俗で働きづめの状態になって月100万~160万円を稼ぐようになった。 抜弁天の賃貸マンションに引っ越したのは、去年の夏。ホストクラブにもっと行くために歌舞伎町の徒歩圏に引っ越した。抜弁天で暮らすようになってからは、少なくとも月100万円はホストクラブに使っている。(#4につづく)東北出身マジメ女子がホスト通いで堕ちた“同人AVの暗黒”「モザイクとか無修正とか確認しない。AVはラク、ラクに稼いでいる」《本番5万円、生中出し10万円》 へ続く(中村 淳彦/Webオリジナル(特集班))
風俗嬢は客と1対1で行う仕事なので同僚との人間関係が生まれにくい。風俗嬢が同業の仲間を求めてSNSを活発に使うのは流行っていて、彼女は2020年10月にツイッターで交流のある6人と開催した風俗嬢女子会に参加している。
東新宿にあるダイニングバーでワイワイしているうちに、全員でホストクラブに行こうという話になった。6人のなかでホスト経験がないのは彼女だけで、楽しいから絶対に行ったほうがいいと全員に薦められた。
「その日、初めてホストに行った。ホストクラブなんて全然知らないから、その日はけっこう緊張したかな。初めて会った友達も何人かいたし、いろんなホストが席に来て、普通に会話して終わった。そのときにLINE交換した人(ホスト)に一人で来なよって呼ばれるようになって、毎日営業してくるのでまた行ってみようかなって感じで行った」
ホストは初回だけは1000円、2000円という安価で遊べる。代わるがわるホストが席にやって来て、顔合わせ的に挨拶して短い会話をする。そして、2回目以降にそのホストクラブに行くとき、誰かを指名しなくてはならない。ホストクラブは永久指名制。一度指名すると、その店では指名したホスト以外を指名することはできなくなる。女性たちは指名しているホストのことを「担当」、担当は指名してくれた女性を「姫」と呼ぶ。「担当に初めて会った日、私すごく酔っぱらっていた。正直、何も覚えてない。顔がいい、くらいの記憶しかないかな。2回目に会ったときは、なんか優しい人だなって。こんな人だったっけ、みたいな。優しいから指名するようになりました。最初は一回の会計が数万円だったけど、なんかだんだんと20万円、30万円って使うようになって、気づいたらいまみたいになっちゃった。担当が喜んでくれるからシャンパンを下ろしちゃう」「売掛」というホストクラブの“沼システム” ホストクラブはどうして高額会計になるのか――。ホストクラブのシステムは1時間いくらという基本のセット料金があり、ボトルやシャンパンを入れると、その金額が加算されていく。シャンパンやボトルは高額であり、1本注文するだけで金額は跳ね上がる。その総額にサービス料、税がついてお会計となる。 女性が支払った金額が担当ホストの売り上げとなる。ただし、売り上げは店とホストの折半で、女性が使ったお金のおおよそ半分が担当ホストの収入になるシステムである。 そして、ホストクラブには「売掛(うりかけ)」という制度がある。 女性は来店時にお金を持っていなくても、ホストに借りることで遊ぶことができる。たとえば30万円のお会計だったとき、ホストが女性に代わって半分の15万円を店に入金する。そうすることで店舗側は30万円の売り上げとしてカウントする。女性は担当ホストに30万円の借金をした、ということになる。売掛をどう返すかは女性とホストの関係次第であり、店が関与することはない。 歌舞伎町のホストと客の関係はすべてお金で解決できるといわれる。一般的にホストは大きな金額を使ってくれる女性から待遇や接遇をよくしていく。ホストには何人もの女性客がついていて、同じホストを指名する女性同士の競争がある。そのため、女性たちはこぞってお金を使う。 ホス狂いの女性たちは華やかな場所で数十万円するシャンパンを飲みたいのではなく、ホストとの関係をもっと深めるために高額シャンパンを注文するのだ。ホストのために風俗で月140万円稼ぐ「それまでは小遣い稼ぎか気分転換くらいで箱ヘル(店舗型ヘルス)をやっていたけど、担当にスカウトを紹介されてソープに移籍した。それでソープ嬢と出稼ぎをやるようになった。ホストに行くまでは風俗で月15万円稼げればいいって感覚で、いつも家で寝ていた。でもホストに行き始めてから、ちゃんと働くようになった。一昨年の12月には、風俗だけで140万円とか稼いだ」「出稼ぎ」とは、都市部の風俗嬢が地方の風俗店で日程を決めて短期で働くこと。知らない街で、泊まり込みで客をとり、集中して働く。知らない街なので知り合いもおらず、お金を使わないのでかなりのお金が貯まる。3日に一回は担当に会いに歌舞伎町へ 出稼ぎ風俗はスカウトマンが仲介し、若くてやる気のある女性なら、そのとき募集のある47都道府県のどこかの風俗店を紹介される。期間は10日間、14日間など、女性の都合に合わせてくれる。ホストクラブで使うお金を稼ぐために出稼ぎ風俗の仕事をする女性は多い。風俗を紹介するスカウトマンと自分の女性客を風俗に勧めるホストは、もちろん、つながっている。「スカウトが紹介してくれたのは、吉原の1本2万円(女性の手取り)くらいのソープ。ほぼ毎日出勤して出稼ぎもけっこう行った。コロナの真っ最中だったけど、仕事はあった。私は担当のエースとか二番手とか、あまり気にしてなくて、いまは3日に一回は担当に会いに歌舞伎町に行ってるかな」 宮下あさ美はホストクラブを知ってから、本気でお金をつくろうとソープランドに移籍した。そして週6日の鬼出勤をするようになり、10日間の地方への出稼ぎ風俗も積極的に行くようになった。風俗で働きづめの状態になって月100万~160万円を稼ぐようになった。 抜弁天の賃貸マンションに引っ越したのは、去年の夏。ホストクラブにもっと行くために歌舞伎町の徒歩圏に引っ越した。抜弁天で暮らすようになってからは、少なくとも月100万円はホストクラブに使っている。(#4につづく)東北出身マジメ女子がホスト通いで堕ちた“同人AVの暗黒”「モザイクとか無修正とか確認しない。AVはラク、ラクに稼いでいる」《本番5万円、生中出し10万円》 へ続く(中村 淳彦/Webオリジナル(特集班))
ホストは初回だけは1000円、2000円という安価で遊べる。代わるがわるホストが席にやって来て、顔合わせ的に挨拶して短い会話をする。そして、2回目以降にそのホストクラブに行くとき、誰かを指名しなくてはならない。ホストクラブは永久指名制。一度指名すると、その店では指名したホスト以外を指名することはできなくなる。女性たちは指名しているホストのことを「担当」、担当は指名してくれた女性を「姫」と呼ぶ。
「担当に初めて会った日、私すごく酔っぱらっていた。正直、何も覚えてない。顔がいい、くらいの記憶しかないかな。2回目に会ったときは、なんか優しい人だなって。こんな人だったっけ、みたいな。優しいから指名するようになりました。最初は一回の会計が数万円だったけど、なんかだんだんと20万円、30万円って使うようになって、気づいたらいまみたいになっちゃった。担当が喜んでくれるからシャンパンを下ろしちゃう」
「売掛」というホストクラブの“沼システム” ホストクラブはどうして高額会計になるのか――。ホストクラブのシステムは1時間いくらという基本のセット料金があり、ボトルやシャンパンを入れると、その金額が加算されていく。シャンパンやボトルは高額であり、1本注文するだけで金額は跳ね上がる。その総額にサービス料、税がついてお会計となる。 女性が支払った金額が担当ホストの売り上げとなる。ただし、売り上げは店とホストの折半で、女性が使ったお金のおおよそ半分が担当ホストの収入になるシステムである。 そして、ホストクラブには「売掛(うりかけ)」という制度がある。 女性は来店時にお金を持っていなくても、ホストに借りることで遊ぶことができる。たとえば30万円のお会計だったとき、ホストが女性に代わって半分の15万円を店に入金する。そうすることで店舗側は30万円の売り上げとしてカウントする。女性は担当ホストに30万円の借金をした、ということになる。売掛をどう返すかは女性とホストの関係次第であり、店が関与することはない。 歌舞伎町のホストと客の関係はすべてお金で解決できるといわれる。一般的にホストは大きな金額を使ってくれる女性から待遇や接遇をよくしていく。ホストには何人もの女性客がついていて、同じホストを指名する女性同士の競争がある。そのため、女性たちはこぞってお金を使う。 ホス狂いの女性たちは華やかな場所で数十万円するシャンパンを飲みたいのではなく、ホストとの関係をもっと深めるために高額シャンパンを注文するのだ。ホストのために風俗で月140万円稼ぐ「それまでは小遣い稼ぎか気分転換くらいで箱ヘル(店舗型ヘルス)をやっていたけど、担当にスカウトを紹介されてソープに移籍した。それでソープ嬢と出稼ぎをやるようになった。ホストに行くまでは風俗で月15万円稼げればいいって感覚で、いつも家で寝ていた。でもホストに行き始めてから、ちゃんと働くようになった。一昨年の12月には、風俗だけで140万円とか稼いだ」「出稼ぎ」とは、都市部の風俗嬢が地方の風俗店で日程を決めて短期で働くこと。知らない街で、泊まり込みで客をとり、集中して働く。知らない街なので知り合いもおらず、お金を使わないのでかなりのお金が貯まる。3日に一回は担当に会いに歌舞伎町へ 出稼ぎ風俗はスカウトマンが仲介し、若くてやる気のある女性なら、そのとき募集のある47都道府県のどこかの風俗店を紹介される。期間は10日間、14日間など、女性の都合に合わせてくれる。ホストクラブで使うお金を稼ぐために出稼ぎ風俗の仕事をする女性は多い。風俗を紹介するスカウトマンと自分の女性客を風俗に勧めるホストは、もちろん、つながっている。「スカウトが紹介してくれたのは、吉原の1本2万円(女性の手取り)くらいのソープ。ほぼ毎日出勤して出稼ぎもけっこう行った。コロナの真っ最中だったけど、仕事はあった。私は担当のエースとか二番手とか、あまり気にしてなくて、いまは3日に一回は担当に会いに歌舞伎町に行ってるかな」 宮下あさ美はホストクラブを知ってから、本気でお金をつくろうとソープランドに移籍した。そして週6日の鬼出勤をするようになり、10日間の地方への出稼ぎ風俗も積極的に行くようになった。風俗で働きづめの状態になって月100万~160万円を稼ぐようになった。 抜弁天の賃貸マンションに引っ越したのは、去年の夏。ホストクラブにもっと行くために歌舞伎町の徒歩圏に引っ越した。抜弁天で暮らすようになってからは、少なくとも月100万円はホストクラブに使っている。(#4につづく)東北出身マジメ女子がホスト通いで堕ちた“同人AVの暗黒”「モザイクとか無修正とか確認しない。AVはラク、ラクに稼いでいる」《本番5万円、生中出し10万円》 へ続く(中村 淳彦/Webオリジナル(特集班))
ホストクラブはどうして高額会計になるのか――。ホストクラブのシステムは1時間いくらという基本のセット料金があり、ボトルやシャンパンを入れると、その金額が加算されていく。シャンパンやボトルは高額であり、1本注文するだけで金額は跳ね上がる。その総額にサービス料、税がついてお会計となる。
女性が支払った金額が担当ホストの売り上げとなる。ただし、売り上げは店とホストの折半で、女性が使ったお金のおおよそ半分が担当ホストの収入になるシステムである。
そして、ホストクラブには「売掛(うりかけ)」という制度がある。
女性は来店時にお金を持っていなくても、ホストに借りることで遊ぶことができる。たとえば30万円のお会計だったとき、ホストが女性に代わって半分の15万円を店に入金する。そうすることで店舗側は30万円の売り上げとしてカウントする。女性は担当ホストに30万円の借金をした、ということになる。売掛をどう返すかは女性とホストの関係次第であり、店が関与することはない。
歌舞伎町のホストと客の関係はすべてお金で解決できるといわれる。一般的にホストは大きな金額を使ってくれる女性から待遇や接遇をよくしていく。ホストには何人もの女性客がついていて、同じホストを指名する女性同士の競争がある。そのため、女性たちはこぞってお金を使う。 ホス狂いの女性たちは華やかな場所で数十万円するシャンパンを飲みたいのではなく、ホストとの関係をもっと深めるために高額シャンパンを注文するのだ。ホストのために風俗で月140万円稼ぐ「それまでは小遣い稼ぎか気分転換くらいで箱ヘル(店舗型ヘルス)をやっていたけど、担当にスカウトを紹介されてソープに移籍した。それでソープ嬢と出稼ぎをやるようになった。ホストに行くまでは風俗で月15万円稼げればいいって感覚で、いつも家で寝ていた。でもホストに行き始めてから、ちゃんと働くようになった。一昨年の12月には、風俗だけで140万円とか稼いだ」「出稼ぎ」とは、都市部の風俗嬢が地方の風俗店で日程を決めて短期で働くこと。知らない街で、泊まり込みで客をとり、集中して働く。知らない街なので知り合いもおらず、お金を使わないのでかなりのお金が貯まる。3日に一回は担当に会いに歌舞伎町へ 出稼ぎ風俗はスカウトマンが仲介し、若くてやる気のある女性なら、そのとき募集のある47都道府県のどこかの風俗店を紹介される。期間は10日間、14日間など、女性の都合に合わせてくれる。ホストクラブで使うお金を稼ぐために出稼ぎ風俗の仕事をする女性は多い。風俗を紹介するスカウトマンと自分の女性客を風俗に勧めるホストは、もちろん、つながっている。「スカウトが紹介してくれたのは、吉原の1本2万円(女性の手取り)くらいのソープ。ほぼ毎日出勤して出稼ぎもけっこう行った。コロナの真っ最中だったけど、仕事はあった。私は担当のエースとか二番手とか、あまり気にしてなくて、いまは3日に一回は担当に会いに歌舞伎町に行ってるかな」 宮下あさ美はホストクラブを知ってから、本気でお金をつくろうとソープランドに移籍した。そして週6日の鬼出勤をするようになり、10日間の地方への出稼ぎ風俗も積極的に行くようになった。風俗で働きづめの状態になって月100万~160万円を稼ぐようになった。 抜弁天の賃貸マンションに引っ越したのは、去年の夏。ホストクラブにもっと行くために歌舞伎町の徒歩圏に引っ越した。抜弁天で暮らすようになってからは、少なくとも月100万円はホストクラブに使っている。(#4につづく)東北出身マジメ女子がホスト通いで堕ちた“同人AVの暗黒”「モザイクとか無修正とか確認しない。AVはラク、ラクに稼いでいる」《本番5万円、生中出し10万円》 へ続く(中村 淳彦/Webオリジナル(特集班))
歌舞伎町のホストと客の関係はすべてお金で解決できるといわれる。一般的にホストは大きな金額を使ってくれる女性から待遇や接遇をよくしていく。ホストには何人もの女性客がついていて、同じホストを指名する女性同士の競争がある。そのため、女性たちはこぞってお金を使う。
ホス狂いの女性たちは華やかな場所で数十万円するシャンパンを飲みたいのではなく、ホストとの関係をもっと深めるために高額シャンパンを注文するのだ。
「それまでは小遣い稼ぎか気分転換くらいで箱ヘル(店舗型ヘルス)をやっていたけど、担当にスカウトを紹介されてソープに移籍した。それでソープ嬢と出稼ぎをやるようになった。ホストに行くまでは風俗で月15万円稼げればいいって感覚で、いつも家で寝ていた。でもホストに行き始めてから、ちゃんと働くようになった。一昨年の12月には、風俗だけで140万円とか稼いだ」
「出稼ぎ」とは、都市部の風俗嬢が地方の風俗店で日程を決めて短期で働くこと。知らない街で、泊まり込みで客をとり、集中して働く。知らない街なので知り合いもおらず、お金を使わないのでかなりのお金が貯まる。
3日に一回は担当に会いに歌舞伎町へ 出稼ぎ風俗はスカウトマンが仲介し、若くてやる気のある女性なら、そのとき募集のある47都道府県のどこかの風俗店を紹介される。期間は10日間、14日間など、女性の都合に合わせてくれる。ホストクラブで使うお金を稼ぐために出稼ぎ風俗の仕事をする女性は多い。風俗を紹介するスカウトマンと自分の女性客を風俗に勧めるホストは、もちろん、つながっている。「スカウトが紹介してくれたのは、吉原の1本2万円(女性の手取り)くらいのソープ。ほぼ毎日出勤して出稼ぎもけっこう行った。コロナの真っ最中だったけど、仕事はあった。私は担当のエースとか二番手とか、あまり気にしてなくて、いまは3日に一回は担当に会いに歌舞伎町に行ってるかな」 宮下あさ美はホストクラブを知ってから、本気でお金をつくろうとソープランドに移籍した。そして週6日の鬼出勤をするようになり、10日間の地方への出稼ぎ風俗も積極的に行くようになった。風俗で働きづめの状態になって月100万~160万円を稼ぐようになった。 抜弁天の賃貸マンションに引っ越したのは、去年の夏。ホストクラブにもっと行くために歌舞伎町の徒歩圏に引っ越した。抜弁天で暮らすようになってからは、少なくとも月100万円はホストクラブに使っている。(#4につづく)東北出身マジメ女子がホスト通いで堕ちた“同人AVの暗黒”「モザイクとか無修正とか確認しない。AVはラク、ラクに稼いでいる」《本番5万円、生中出し10万円》 へ続く(中村 淳彦/Webオリジナル(特集班))
出稼ぎ風俗はスカウトマンが仲介し、若くてやる気のある女性なら、そのとき募集のある47都道府県のどこかの風俗店を紹介される。期間は10日間、14日間など、女性の都合に合わせてくれる。ホストクラブで使うお金を稼ぐために出稼ぎ風俗の仕事をする女性は多い。風俗を紹介するスカウトマンと自分の女性客を風俗に勧めるホストは、もちろん、つながっている。
「スカウトが紹介してくれたのは、吉原の1本2万円(女性の手取り)くらいのソープ。ほぼ毎日出勤して出稼ぎもけっこう行った。コロナの真っ最中だったけど、仕事はあった。私は担当のエースとか二番手とか、あまり気にしてなくて、いまは3日に一回は担当に会いに歌舞伎町に行ってるかな」
宮下あさ美はホストクラブを知ってから、本気でお金をつくろうとソープランドに移籍した。そして週6日の鬼出勤をするようになり、10日間の地方への出稼ぎ風俗も積極的に行くようになった。風俗で働きづめの状態になって月100万~160万円を稼ぐようになった。 抜弁天の賃貸マンションに引っ越したのは、去年の夏。ホストクラブにもっと行くために歌舞伎町の徒歩圏に引っ越した。抜弁天で暮らすようになってからは、少なくとも月100万円はホストクラブに使っている。(#4につづく)東北出身マジメ女子がホスト通いで堕ちた“同人AVの暗黒”「モザイクとか無修正とか確認しない。AVはラク、ラクに稼いでいる」《本番5万円、生中出し10万円》 へ続く(中村 淳彦/Webオリジナル(特集班))
宮下あさ美はホストクラブを知ってから、本気でお金をつくろうとソープランドに移籍した。そして週6日の鬼出勤をするようになり、10日間の地方への出稼ぎ風俗も積極的に行くようになった。風俗で働きづめの状態になって月100万~160万円を稼ぐようになった。
抜弁天の賃貸マンションに引っ越したのは、去年の夏。ホストクラブにもっと行くために歌舞伎町の徒歩圏に引っ越した。抜弁天で暮らすようになってからは、少なくとも月100万円はホストクラブに使っている。
(#4につづく)
東北出身マジメ女子がホスト通いで堕ちた“同人AVの暗黒”「モザイクとか無修正とか確認しない。AVはラク、ラクに稼いでいる」《本番5万円、生中出し10万円》 へ続く
(中村 淳彦/Webオリジナル(特集班))

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