腹部手術後に動脈縫合箇所から出血、男性死亡…小牧市に4450万円賠償命令

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愛知県の小牧市民病院で腹部の手術を受けた男性(当時66歳)が術後に死亡したのは、病院が管理を怠ったためだとして、男性の遺族が市に計約4460万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が20日、名古屋地裁であった。
岩井直幸裁判長は病院の注意義務違反を認め、市に約4450万円を支払うよう命じた。
判決によると、男性は2019年3月、腹部の大動脈の一部を人工の血管に置き換える手術を受けた。術後、動脈を縫合した箇所から出血し、約4時間半後に出血性ショックで死亡した。
判決は、手術から約2時間後には男性の血圧が大きく低下し、意識障害がみられるなど、出血性ショックを疑う症状が出ていたと指摘。この時点で速やかに開腹して止血手術をするべきだったのに怠った結果、男性が死亡したと認定した。
判決を受け、同病院の谷口健次院長は「判決文を検討して今後の対応を協議する」とコメントした。

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