福岡県田川市で2018年、当時1歳の三男をエアガンで撃ってけがを負わせ、医師の診療を受けさせないまま死亡させたとして、傷害と保護責任者遺棄致死の罪に問われた父親の常慶(じょうけい)雅則被告(27)の裁判員裁判の公判が20日、福岡地裁(冨田敦史裁判長)であった。
被告人質問が行われ、常慶被告は黙秘した。
検察側は、被告が三男をエアガンで撃ち、十分な食事を与えず、重度の低栄養状態だったのに放置したと主張。一方、被告は罪状認否で「違います」と述べ、起訴事実を全面的に争っている。
被告は弁護側の質問に、「お話ししません」と20回以上繰り返して黙秘。裁判長が「話したいことを参考にしないことになるが、いいのか」と尋ねると「はい」と答え、検察側などの質問は行われなかった。