和歌山市の紀の川付近で切断された遺体が見つかった事件で、遺体は成人女性とみられることが捜査関係者への取材でわかった。
遺体が入っていた二つのキャリーケースのうち片方に頭部があったという。和歌山県警は司法解剖を進めるとともに、遺体発見現場から約3キロ下流で水死体で見つかった男性との関係を調べている。
県警によると、キャリーケース二つは紀の川堤防に放置されていた軽乗用車内と、川に架かる近くの橋の橋脚の土台部分で18日に発見された。県警が19日、両方に遺体が入っているのを確認し、詳しく調べていた。
軽乗用車内には運転免許証が残されており、水死体の男性と免許証の写真が酷似。発見当時の男性は黒い長袖シャツとスパッツ姿だった。「不審な車が止まっている」と通報した工事関係者は取材に対し「車のそばに上着やズボン、靴などが置かれていた」と話しており、県警は遺留品についても捜査している。