NEWSDIG担当が今週特に注目したのが「なぜ大量のフグが砂浜に?日本海側で目撃相次ぐ」というニュース。テレビユー山形や新潟放送と日本海側のメディアで話題になっています。
大量に打ちあがったフグは「ホシフグ」という種類で、群れで泳ぐため、まれに定置網に大量にかかることもありますが、有毒で価値も低く食用にはなりません。各自治体や水産関係者は見つけても触らないよう呼び掛けていて、死骸の回収に追われています。日本海側では広い範囲で「ホシフグ大量漂着」がこの冬確認されていて、富山県でも20日、高岡市の雨晴海岸で3、40匹程が確認されています。
では、石川県ではどうかというと、県や漁協に確認しましたが、今のところ漂着の報告はないということです。
秋田県、山形県、新潟県で確認された大量漂着とあって、北日本だけの話かと思いきや、隣の福井県小浜市の海岸には、今もホシフグの死骸が打ちあがっています。このホシフグ、漁師にとっては頭が痛い存在なんです。
小浜市漁協 浦谷俊晴・組合長「温暖化の影響だとは思うんですけど、若狭湾の海はホシフグだらけで、浜にも波で打ち上げられたりして死んでしまっている状況」
今月11日に小浜市沖の定置網で撮影された映像では、大量のホシフグが確認できます。旬の寒ブリなどに傷がつくほか、取り除く作業にも時間がかかり対応に頭を抱えています。小浜市では海岸での除去作業を17日まで行っていましたが、漂着のピークは過ぎたとして今は作業が行われていません。
漂着の理由について、海水温や海流の影響など様々な要因が考えられますが、明確な原因は分かっていません。富山県、福井県では漂着が確認されている一方、未確認の石川県。しかし報告が入っていないだけの可能性もあるので、見つけても触らずに自治体などに連絡が良さそうです。