命を守る“防災情報”にもサイバー攻撃の手…国際ハッカー集団Qilinは「独自のAIモデルを使用」で攻撃も加速か【news23】

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世界各国の企業などにサイバー攻撃を繰り返す国際ハッカー集団「Qilin」。JNNがキリンと接触を繰り返す中、分かってきたのは、独自のAIを攻撃に利用しているという実態でした。
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住民の命を守る防災情報にも、サイバー攻撃の手が…
記者「相次ぐ不正アクセスの影響は、世田谷区にも及んでいます」
東京23区で最も多い、93万人が住む世田谷区。14日から、災害・防犯情報のメール配信が停止していることを発表しました。
世田谷区民「世田谷区は大丈夫なのかなと思っていたが、『ついに』という感じでびっくりした。(防災情報は)いざという時のためなので、それが遮断されると、どこから情報を得ていいのかという不安はある」
この他にも、札幌市や鹿児島市など、少なくとも50以上の自治体で、個人情報が漏えいした可能性があることが明らかになりました。
その原因は、メール配信サービスを委託されている大阪のIT会社「アルカディア」がサイバー攻撃を受けたことです。この会社は、全国800以上の自治体にサービスを提供していて、メールアドレス300万件以上、電話番号10万件以上が流出したおそれがあるということです。
こうした中、14日の朝、JNNの取材に応じた国際ハッカー集団「Qilin」。
ハッカー集団「Qilin」「我々は独自のAIモデルを使用している」「おかげでファーストコンタクトまでの時間が格段に早くなったし、アクセス時間も減った」
独自開発したAIをサイバー攻撃に利用していると明らかにしました。また、AIを活用することで、攻撃対象の数も大きく増えたと主張します。
ハッカー集団「Qilin」「ここ2年で(顧客の数は)数倍になった。週に数十社だったが、今は週に数百社だ」
AIで加速するサイバー攻撃に専門家は…
日本ハッカー協会 杉浦隆幸代表理事「通常は既存のAIを使うだけだが、自前でAIを作っているところがとても驚き。彼らが新しい攻撃手法をまた考えている可能性があるので、早期に対応して、攻撃を防ぐ必要がある」
藤森祥平キャスター:国際ハッカー「Qilin」は、攻撃の標的のことを「顧客」と表現しています。連日伝えているサイバー攻撃による情報漏洩が止まりません。この脅威をどう受け止めるべきでしょうか。
地域エコノミスト 藻谷浩介さん:これは現実の戦争に匹敵する、もしくは、それ以上の重大な脅威だと思います。犯罪の中心は暴力犯罪よりもサイバー犯罪・ネット詐欺に移っています。しかし、どうしても体制が脆弱で、何百億、何千億という被害が出てしまっている。しかも相手は国ではなく犯罪集団。昔は国しかできなかったことを犯罪集団ができています。
今の時代、古い軍備を増強する予算や人手よりも、サイバー攻撃にきちんと対応する予算や人材を作るべき。これが本当の国防ではないかと思います。そのときには大企業に頼むのではなく、色々なことできる天才的な人、研究している人は個人にもたくさん日本にはいます。日本はこういう分野が遅れていると言いますが、進んでいる人間はたくさんいますので、きちんとチームを作って、いわゆる国力を集中した方がいいと思います。
========<プロフィール>藻谷浩介さん地域エコノミスト 著書「デフレの正体」(株)日本総研主席研究員

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