救急車のAEDがバッテリー切れ、搬送女性は病院で死亡確認…救急隊員ら9人処分

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千葉県成田市で救急車内の自動体外式除細動器(AED)が作動しなかった問題で、市消防本部が救急隊員や上司ら計9人を処分していたことが8月31日、分かった。
市の記者会見で、青野穣消防長が明らかにした。
2月に心肺停止状態の70歳代女性を救急車で搬送した際、AEDのバッテリーが切れて作動しなかった。女性は搬送先の病院で死亡が確認された。
AEDを含む資機材は午前中に点検するとの規定があるが、この日は点検前に出動があり、未点検だった。救急隊員は、予備のバッテリーに交換するなどの措置も取らなかったという。
同本部は5月、担当した隊員ら9人に訓告、厳重注意、注意のいずれかの処分を下した。その時点で公表しなかった理由については、公表基準である戒告以上の懲戒処分でなかったことを挙げた。
青野消防長は「消防への信頼を損なう事案で、信頼回復に努めていきたい」と述べた。

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