横浜市の山中竹春市長(53)は28日、市職員へのパワーハラスメント問題の責任を取って辞職すると表明した。
市議会議長に辞職願を提出した。今後、議長から市選挙管理委員会に通知され、翌日から50日以内に市長選が行われる。10月11日か18日投開票を軸に調整している。市長選に再び立候補するかは明言しなかった。
山中氏は記者会見し、「市長という立場から発せられる言葉の重さ、自分の言動がどのように受け止められるかを想像する姿勢が十分ではなかった」と釈明。「私自身の至らなさで多くの方々に迷惑をかけたことを深くおわび申し上げる」と謝罪した。
市政の混乱を招いたことに「けじめをつけるべきだ」と考え、前日に辞職を決断したという。市議会の自民党、公明党、立憲民主党の主要3会派から辞職要請を受けたことも理由とした。市長選への出馬については「今後のことに考えが及ばない。しっかりと反省を続けることが大切だと思う」と述べるにとどめた。
山中氏は記者会見に先立ち、後援会会合で辞意を伝えた後、議長に辞職願を提出した。市議会は9月7日に定例会を開いて同意する方向だ。
パワハラ問題は1月に当時の人事部長が告発。弁護士による第三者調査委員は先月30日に報告書を公表し、職員をどなりつけたことや「ポンコツ」「人間のクズ」などと呼んだことなどについて「看過できない重大なパワハラ行為」と指摘した。今月13、14日の市議会総務委員会に招致された山中氏は報告書の内容を全て認める一方、続投に意欲を示していた。
山中氏は横浜市立大の元教授。2021年8月の市長選でカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致への反対を打ち出して初当選した。昨年8月に自民、公明、立民などの支援を受けて再選した。