車いす利用者の乗車拒否 国交省、川崎市バス営業所を車両停止30日

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川崎市は30日、路線バスの男性運転手(61)が車いす利用者の乗車を拒否していたと明らかにした。国土交通省関東運輸局は同日、道路運送法違反で同市交通局塩浜営業所を、車両停止30日の処分とした。
【写真】犬用の車椅子で歩くビーグル 川崎市交通局によると、この車いす利用者は足が不自由な50代の男性。2021年11月20日午前6時46分、同市川崎区の四谷上町停留所から路線バスに乗ろうとしたが、座席を折りたたんで車いすを固定するスペースにほかの利用者がいたため、運転手は後続のバスを案内して出発。男性は12分後、後続のバスに乗った。市の聞き取りに対し、運転手は車いす用のスペースにいた乗客が眠っていたため、ほかの席に移動してもらうのをためらったと説明しているという。

本人から同日、「車内は混雑していませんでした。こんなことがあっていいのでしょうか」と苦情があり、乗車拒否が判明。市は今年3月25日、運転手を訓戒処分とした。 川崎市では1977年、車いすの脳性まひの人らが乗車拒否に対する大規模な抗議活動を行った「川崎バス闘争」が起きている。同市の担当者は「バス事業者として今回の事案に関して大変反省している。安心して利用していただけるようにしたい」としている。【高橋秀明】
川崎市交通局によると、この車いす利用者は足が不自由な50代の男性。2021年11月20日午前6時46分、同市川崎区の四谷上町停留所から路線バスに乗ろうとしたが、座席を折りたたんで車いすを固定するスペースにほかの利用者がいたため、運転手は後続のバスを案内して出発。男性は12分後、後続のバスに乗った。市の聞き取りに対し、運転手は車いす用のスペースにいた乗客が眠っていたため、ほかの席に移動してもらうのをためらったと説明しているという。
本人から同日、「車内は混雑していませんでした。こんなことがあっていいのでしょうか」と苦情があり、乗車拒否が判明。市は今年3月25日、運転手を訓戒処分とした。
川崎市では1977年、車いすの脳性まひの人らが乗車拒否に対する大規模な抗議活動を行った「川崎バス闘争」が起きている。同市の担当者は「バス事業者として今回の事案に関して大変反省している。安心して利用していただけるようにしたい」としている。【高橋秀明】

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