2023年1月1日に放送された討論番組「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)で、司会の田原総一朗氏が共演者に「スタジオから出て行け!」と激高する一幕があった。
大晦日に放送された「朝まで生テレビ! 元旦スペシャル ~激論!ド~する?! 日本再興2023~」とする約4時間の拡大生放送でのひと幕だ。
司会の田原氏と激論を繰り広げたのは、ジャーナリストとして活動するお笑いタレントのたかまつななさん。「日本は立て直せる?」とするトピックについて、出演者が番組に出演するパネリストらの顔ぶれが長年変わらないことについて問題提起したシーンだ。
田原氏はたかまつさんなど若いパネリストが出演していることについて触れ、「彼らなんて若いじゃない」と発言した。
もっと若い人に発言させるべきとする指摘が上がったところで、たかまつさんは「発言させてください」と手を挙げ、「私は(『日本は立て直せる?』とする質問に対し)×にしたんですけども、理由としては日本社会でもう諦めがはびこってると思うんですね」と切り出した。
たかまつさんは「実際に日本は『社会は変えられる』と思う若者が2割くらいで、これは先進国の中でもものすごく低い数字なんですね。企業や政治を見ても、年功序列で変な慣習とかが残ってたりとか、非効率だと感じているのに惰性で続いていることが多いと思うので、私は若者に権限を委譲したりとか、若者がどんどん社会を変えていくことが必要だと思って。そのために私は、やっぱり教育が必要だと思うんですね」と説明し、ヨーロッパの主権者教育に倣うなど、日本の教育の仕組みを変えることが必要ではないかとした。
「私は主権者教育とか、子供にお金をかけるっていうことをやらない限り、これは『×』のままだと思います」と主張したたかまつさんに、田原氏は「あなたは、本心(から)×なの? 本当は日本は良くなると思ってるの、思ってないの?」と問いかけた。
たかまつさんが「思ってないです。だって」として説明を続けようとすると、田原氏は「だったらこの国から出て行け!」と激怒。困惑するたかまつさんに、田原氏は「この国に絶望的だったら、出ていきゃいい」とした。
たかまつさんは激昂する田原氏に怯むことなく「違いますよ」「(人々は)日本の教育にどのくらい本気でいるのか」として、教育の重要性を主張した。
たかまつさんは自身のツイッターでも、番組出演について「『スタジオから出て行け…』と田原総一朗さんに言われたのはビックリしましたが、自分の意見をきっちり言って、激論を交わせたと思います」(原文ママ)と報告している。
その後、田原氏とスタジオで撮影した笑顔のツーショットを添え「持続可能な社会を作るため、この国の未来を背負う若者をもっと審議会のメンバーにいれるべき、若者の出演者を番組でも増やすべきなどとお話させてもらいました。『スタジオから出て行け!』と田原さんには言われましたが、終わったあとは、仲直りしましたw 楽しかったです」と投稿。
田原氏はこのツイートを引用し、「失礼致しました。たかまつさんには絶望しないで頑張り続けて欲しいので、その気持ちをぶつけてしまいました。これからも宜しくお願い致します」としている。