5月6日、福島県の磐越道で北越高校ソフトテニス部の部員の稲垣尋斗さん(17)が亡くなり、20人が重軽傷を負った事故。北越高校側と、マイクロバスを手配した蒲原鉄道側の主張が大きく食い違うなか、蒲原鉄道の前社長が「週刊文春」の取材に応じ、「北越高校はウソを言っています」などと訴えた。
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マイクロバスを運転していた若山哲夫容疑者(68)は5月7日、過失運転致死傷の疑いで福島県警に逮捕された。若山容疑者を巡っては、旅客運送に必要な「二種免許」を所持しておらず、違法な“白バス”行為にあたる疑いも浮上している。
なぜ、若山容疑者に運転を依頼したのか。
蒲原鉄道側は「高校から『貸切バスは高い』『できる限り安くしたい』と要望があり、営業担当者が“知り合いの知り合い”を紹介した」と主張。一方、北越高校側は「顧問によると、レンタカーや運転手の手配は依頼していない」と反論するなど、言い分は大きく異なっている。
そうした中、5月11日午後、蒲原鉄道の小林誠前社長が「週刊文春」の取材に応じ、以下のように語った。
「先々代の社長が急死し、その息子である茂野一弘(現社長)が大きくなるまでのピンチヒッターとして、私は(2008年に)社長に就きました。北越高校との付き合いは、もう30年近くになるんですよ。スクールバスの営業をかけて、契約を結んだりしました」
事故を起こしたマイクロバス 共同通信
今回の事故については、営業担当の金子賢二氏にヒアリングをしたという。
「金子にも聞きましたが、彼は口頭で北越高校側に『中型はいくら、マイクロバスはいくら、レンタカーはいくら』と見積もりを伝えています。すると、先生から『費用の問題もあるのでレンタカーにする』と言われました、と。それなのに、学校側は会見で『見積もりをもらっていない』と言って、『レンタカーを頼んだ覚えはない、勝手にレンタカーを持ってきた』と主張している。ウソを言っていますよ。私はそこが一番許せません」
果たして、ウソをついているのはどちらなのか――。5月12日(火)正午配信の「週刊文春電子版」および5月13日(水)発売の「週刊文春」では、独自入手した北越高校の内部資料、北越高校と蒲原鉄道との“歪な関係”のほか、若山容疑者の自宅の近隣住民や元同僚の証言、陸上部顧問時代の女子部員への指導法などについて詳しく報じている。
〈《磐越道バス事故》「挙動がどんどんおかしくなり…」“白バス運転手”若山哲夫容疑者(68)は直近1カ月半で事故5回〉へ続く
(「週刊文春」編集部/週刊文春 電子版オリジナル)