弁護士が選ぶ「2022年のMVP弁護士」は紀藤氏 2位は誤振込回収の中山氏

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弁護士ドットコムが会員弁護士を対象に、2022年の「MVP弁護士」をアンケート調査したところ、紀藤正樹氏(リンク総合法律事務所)が突出した票を集めてトップになった。旧統一教会問題で被害者救済に取り組んできたことが高く評価された。
アンケートは12月10~12日に、2022年にもっとも活躍したと思う弁護士を1人答えてもらう形で実施。会員弁護士500人が回答し、無回答を除いて163票が集まった。このうち紀藤氏が72票(44.2%)を獲得し、2位以下を50票以上離した。
「カルト宗教問題の第一人者として、問題喚起に尽力された」
「統一教会問題だけでなく、東電の株主代表訴訟で13兆円という巨額の賠償金判決を認めさせた」
「長年にわたって危険もかえりみず、地道に被害者救済に取り組まれてきた厚みを感じたから」
などのコメントが寄せられた。旧統一教会問題では、12月10日に救済新法も成立。年明け早々に施行される。
2位は、今年4~5月にコロナ給付金の「誤給付」で話題になった山口県阿武町の代理人を務めた中山修身氏(中山・石村法律事務所)。回収困難とみられた「4630万円」の大部分を取り戻した手腕に同業者からも「素晴らしかった」と賞賛が集まった。
3位は、指宿昭一氏(暁法律事務所)。名古屋入管収容中の2021年3月に亡くなったスリランカ人女性ウィシュマさんの遺族側代理人として精力的に活動するなど、入管や技能実習生などの問題に取り組んでいる。
4位には、刑事弁護人として知られる高野隆氏(高野隆法律事務所)が入った。担当する乳腺外科医が準強制わいせつ罪に問われている事件では、今年2月に最高裁で有罪判決が破棄され、高裁に差し戻しになった。
5位は、平野敬氏(電羊法律事務所)と神田知宏氏(内幸町国際総合法律事務所)が同数で並んだ。平野氏は今年1月のコインハイブ事件で逆転無罪の最高裁判決を獲得。神田氏は今年7月から侮辱罪が厳罰化されるなど、ネット中傷が社会問題化する中、この分野のフロントランナーとして評価を集めた。

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